心理

【いい人を演じる訳あり心理】原因を知ると能力が高まる

「いい人」とはまさに日本を象徴する表現。

曖昧性。

一体何者なのかわかりずらく、「なんとなく良いのでは?でも何が良いのかわからない」という曖昧で答えのないものを答えとみなす表現です。

そんないい人を演じる人は、何を基に演じているのでしょうか?

いい人を演じる心理には、曖昧性の先にある確たる能力があります。

ここでは、いい人を演じる原因や理由を紐解き、心理に潜む大切な理解を見ていかれてください。

  • どうしていい人を演じるの?
  • いい人でありたい原因とは?
  • いい人を演じる大切な意味とは?

これらを紐解き、いい人を演じるご自身の内側を知っていただく内容となっております。

私自身のいい人を演じていた過去の体験から、いい人ぶることには大切な意味があると理解していますので、一つの考え方としてご参考になれば幸いです。

いい人を演じるのはなぜ?

いい人を演じるのは不安感を対処するため

「いい人」とは、曖昧なものを凝縮させ、利用価値を生み出した言葉。肯定はしていないけれどもしているようなニュアンス、否定はしていない。

人を傷つけず、社会的で上っ面のみの中身のない言葉です。

軸も核もない空虚な言葉は、困った時の一言のように都合良く使用でき、「うーん、なんて言えばいいかな?」と不安を抱いた時、「あなたっていい人だよね」と言えば当たり障りなく事が流れます。

「いい人」と言う側の理由には、都合良く使用でき、不安感を一時対処できる点があります。

「いい人」を演じる側に着目してみると、同様の理由が考えられます。

いい人キャラは都合良く利用価値があり、自らが抱く不安感の対処ができます。

 

いい人になると不安を対処できる

いい人を演じると、嫌なこと、味わいたくないこと、困ること、拒否したくなることを対処し、なくせます。

例えば、嫌な仕事を上司に押し付けられた時、「自分の仕事ですよ、自分でやってください」と正直には言わず、相手からの評価や反応、拒否した時の罪悪感や心地悪さの対処を優先します。

八方美人になり、真意を隠して偽り、気を使い、他者に合わせ、他者を優先し、嫌々我慢することで、「嫌だ」という自分の心地悪さ(不利益)を対処します。

着目したいのは、「相手のためにいい人になっているのではなく、あくまで自分のためであること」ですが、ここにいい人を演じる重要なポイントがあります。

恐怖心を味わわずに不安感を味わい、自らを抑圧・我慢させる苦しみによって不安感を対処します。

苦しみによって苦しみを対処する。いい人を演じる特徴的な目的です。

 

恐怖心を不安感に変換して、対処する

恐怖心とは、危険や苦痛や拒否したくなる嫌なことと直面した時の、自分自身の内側にある拒否です。

仕事を押し付けられた時の、「なんで私がやらなきゃならないの、嫌だよ」という拒否が恐怖心。

この時に恐怖心を嫌がると、「嫌だよ、自分でやれ!」と怒りで自らの恐怖心との向き合いを拒否・誤魔化し、相手に責任を押し付けて恐怖を見なかったことにできます。

しかし、いい人はこれをしません。

恐怖を不安に変えるために嫌々我慢して、「嫌だよ」から、「仕方ないから私が我慢しよう」と少し納得を含めた状態にします。

納得があると拒否にはならず、かと言って認めてもおらず、恐怖心を緩和して不安感にランク下げします。

あとはいい人を演じることで、仕事を押し付けられたことを受け入れてはいないけれども、「私が犠牲になった。いい人になれた」と自己解決によって不安感を対処できます。

恐怖心を自己解決にて納得できるようにして不安感に変換し、さらにいい人を演じることで不安感を対処する状態です。

思考を多用するためにエネルギー消費が著しく、疲れてしまいますが嫌なものを対処できます。

 

いい人のタイプ

ここでお伝えしているいい人は、自分のためにいい人になっていますが、恐怖心を他者に押し付けたり責任放棄せず、自ら解決しようとしながらも勇気がないので不安に変えて対処する人です。

八方美人や他者に合わせることで、いい人は中身がないように思われ、都合のいい人になってしまう可能性が多々ありますが、自責者であり責任感が強い人、さらに他者に押し付けない敬いや自意識がある人(または他を信頼していない)と考えられます。

「いい人」は演じ方を変えると、極端に人を手のひらで転がす人にもなれ、いい人には全く異なるタイプがあります。

いい人のタイプ
  1. 自分のためにいい人を演じる
  2. 他者のためにいい人を演じる
  3. いい人を演じて他者を利用する

ここでお伝えしているのは①です。混合しないように、②と③のタイプについて、心理を簡単にご覧ください。

 

②他者のためにいい人を演じるタイプ

自分のために我慢して、他者優先して、自己犠牲して」と思っていない人です。

あくまで他者のために自らを我慢させていると思い込む心理があり、それを信じて疑いたくない状態です。

[①自分のためにいい人を演じるタイプ]であっても、「私は人のためではなく自分のためにやってます」と自覚するのは心地良いものではないので、なるべくはっきりと自覚はしたくないものですが、どこかで知っています。
※はっきり自覚する人は強い自責者

しかし、このタイプは明確に自覚を拒み、恐怖心との向き合いは断固拒否するさまがあります。

恐怖心とは自分の内側にしか存在しないため、自らの拒否との向き合いを嫌がると、自分ではなく他者に目を向け、執着や責任転嫁という形になり、自責がなく他責で他力なさまが表れます。

自らの犠牲精神や我慢を正当化・肯定しようと、自分という存在を何者かにするために承認欲求や独自性欲求、特別感を欲します。

 

③いい人を演じて他者を利用する

このタイプは周囲を疲れさせ、消費させ、怖れさせます。

自分自身で明確に「いい人」という外枠を演じている自覚を持ち、いい人として関わることで他者を利用し、支配し、コントロールして、自分のために消費します。

可愛い熊の着ぐるみを着て、ジッパーをジジジと閉めたら完成。

「はい、可愛い熊のパーだよ」
「今日は、ここに来る途中で、怖いバッファローさんにはちみつ取られちゃったよー、わーんわん」
「えぇ大丈夫?!可哀想、私のはちみつ分けてあげるよぉ」

「いや、あんた熊ですからー、口からバッファローの毛が出てますけどー」と誰か言わないと危うく同情して飲み込まれ、ジッパーの中でうすら笑顔だった怖い正体に気づきにくいです。

いい人ぶりっ子は他者の心理や精神を鷲掴み、同情を誘って思うままに行動させたり、貢がせたり、働かせたり、エネルギーを奪ったりと、見えない領域で巧みに人を物のように使用します。

もちろん表面ではそのようなことはわからないようにしているので、表と裏のギャップが激しく、人によって態度や声や顔すらも変わる模様は、「あの人は怖い」と人をよく見ている人にはバレます。

※このタイプの詳細は、いい人だけど…。疲れたり嫌いになる心身アラーム│実は怖い人の対処法 をどうぞ。

 

いい人を演じる心理

いい人を演じるようになった原因がある

ここでお伝えする主旨は、「自分のためだと自覚していい人を演じるタイプ」です

「自分のため」という自覚は進んでしたいものではないので、「ほんのり気づいているけど、認めたくない」と思う人もいると思います。

自覚度合は人それぞれにあり、少しでも自覚がある場合、「自らの恐怖心との向き合いができている」という意味になりますので、自覚はあった方が自分のためになります。
※自覚がない場合、「偽って相手から自分の利益を得ている」となる

自覚があると人を利用できる演技力になりますが、このタイプは利用しないで自らを我慢させ、相手に合わせ、他者優先し、自己犠牲します。

演技力を能力と思わない性格があり、自分自身を認めたくない心理、自己否定癖や、適応過剰、他者など外部からの反応過敏があり、自尊心の低さ、自己肯定感の低さ、自信のなさが特徴として考えられます。

これらの特徴の根底には、「安心感がない心の状態=心の声が小さい」可能性があり、いい人を演じる原因が潜みます。

 

安心感がないといい人になって不安を対処するために頑張る

安心感とは、私達人間が生きている意味となるほど大切なもの、「安心感を得たいがために生きている」と言っても過言ではないかもしれません。

安心感は自らを信じる自信、自らを尊重する自尊が軸となり、他者に大切にされている愛の認知、人を信頼する・人から信頼されていると知っている気持ちなどによって認知します。

自尊や自信がないと安心感の認知が困難になり、さらに他者を信頼することや、信頼されていると信じるのも難しくなります。

不安や恐怖に苛まれやすくなり、常に心苦しい状態に晒され、何かに追われているような、重しが肩に乗り続けているような違和感・不足感・不調和を感じます。

人によってはどこにいても安心感を感じない人もいます。私がそうでした。

私は25歳で海外へ旅に出るまで、安心感がなんなのかわかっておらず、どこにいても安心しないのが当たり前だと思ってすらいました。

安心感がないと問題になるのは、恐怖心が常に襲い掛かることです。

ただただ嫌なものですので、常に恐怖が襲い掛かってくると起きるのは、他責で他に執着や依存するか、他者を利用して自分だけ蜜を吸うか、鬱などの精神疾患を患うかと道が絞られやすくなります。

そこで、自ら責任を持って頑張る道を選んだ人が、「いい人」です。

いい人を演じて恐怖心を不安感に変えて、自らを後回しにして他者を優先することで対処します。

安心感がない人にとって、「いい人」になることは欠かせない重要な道であり、自責者の選ぶ道だと思います。

いい人であることは苦しく、納得したくなる状態ではありませんが、安心感がなく、恐怖心が多い心理である場合には、自らを護るためにはなくてはならないものです。

 

いい人にならざるを得なかった

「そういえば、安心感ってあまり感じてないかも」と思う場合、子供の頃にいい人を演じるようになった原因があるかもしれません。

自信や自尊は成育と共に育むことができますが、生まれてから間もなくして失ってしまう人もいます。

赤ちゃんや幼児期の時は、周囲の影響や環境が全てと言っても過言ではありません。

周囲から自信や自尊を穢される影響となる、強制・強要・否定・無視・放任・虐待・押し付け・決め付けなどが強いと、「この生活には、この環境には、この人達には安心感がある」と感じる経験がなくなります。

常に自分を護らなければならず、誰も守ってくれる人がいないなどの環境や経験があると、幼いながらに恐怖と一人戦わなければならず、恐怖心が人一倍大きな存在となり向き合いが困難になります。

自責があり、頑張って何とか解決しようと自らを奮い立たせた人は、自らを抑圧し、周囲に合わせ、他者を否定せず、煽らず、言うことに従い、我慢し、いい子で真面目な子であろうとします。

自分を護るためであり生きるため、他者を穢さず傷付けないためです。

潜在的な強い意志があり、小さいながらに勇気を振り絞って自らの在り方を定めました。

いい人にならなければ自分が傷つき、誰かを傷つけてしまう。

いい人になった人は強い人です。自覚があるかないかで大きく異なりますが、自覚がある人は紛れもなく強い人であり、勇気を振り絞って生きて来た人です。

 

基本的信頼感の欠如

安心感のなさには基本的信頼感のなさが関わるかもしれません。

基本的信頼感とは、
幼児期に養う、周囲が味方になってくれると信じられる感覚。
自分を受け入れてもらえる安心感と、受け入れられる人間だと自らを肯定する信頼感。
※アメリカの心理学者エリクソンにて提唱された概念

生後0~2歳頃までの生活環境にて養う感覚であり、安心感や信頼感を持つ上で生涯重要であると言われています。

反対に安心や信頼できない環境で育つと、恐怖や不信感が養われることも起きます。

基本的信頼感があると成育後も容易に安心や信頼できますが、ない場合には困難です。

幼い頃の影響は強く、安心感を感じにくくなると心の声が聞こえにくくなります。

 

心の声が聞こえないといい人になって自分を護ろうとする

いい人になることは自らを護る術となり、安心感がない中で恐怖や不安と戦う戦法です。

いい人を演じると常に戦います。常に自分と戦っています。

心安らかな気持ちがないことは、周囲の影響によって心を閉ざしたり、奥深くに仕舞い込んでいる状態。心の声が遠くて聞こえにくくなります。

言葉の通り心がなければ安心することは難しく、恐怖や不安の対処に追われる場合には自己防衛が優先事項になります。

[いい人を演じる=恐怖と不安を対処する自己防衛]

明確に自分のためです。

自らを犠牲にして他者を優先することが自分のためになっており、心理状態を潜在的(無自覚)に把握しているからこそ、いい人を演じて目的を果たそうとします。

※いい人キャラ作りに疲れた時は、キャラ作りに疲れたら合図と機会。自分を演じるキャラスキル向上意識 をどうぞ。

 

いい人は曖昧なのではなく柔軟

いい人の演技は、他者に合わせ続けるために自分の意見がなく、曖昧で都合がいい人に見られることがあります。

しかし、実際には自らの意志によっていい人を演じてきた歴史があり、曖昧なのではなく状況や状態に合わせられる柔軟性だったりします。

「自分のためにいい人を演じている」と自覚があるかないかによって、中身がないか、中身を柔軟に入れ替えられるかの違いを作ります。

中身がないとは自覚も自責も意志もない人であり、曖昧性そのものです。

自らがいい人を演じている自覚があると、目的や意味を把握しやすくなり、関わる人によってどう受け答え、どう自己防衛をし、どう安心感のなさを対処し、どう恐怖心を不安感に変え、どう不安感を対処するかを工夫できます。

この状態になるといい人の曖昧性は一切なくなり、柔軟性という能力になります。

柔軟さはまるでスライムになり、どんな人と関わっても溶け込める能力を表し、相手を自然体にしたり、心を開かせることができます。

環境適応能力という次なるアイテムが見えてきます。

いい人はどんどん変わっていきます。自覚によって自らの在り方を自らが認めて決めると、いい人の形は既にスライムです。

曖昧性を柔軟性に変えるためにも、いい人の中身を知る心理をご活用ください。

※危険性を拒む心理は、自分の意見を言わない人はずるい?│言うも言わないも自分のための心理 をご覧ください。

 

いい人を演じる心理 まとめ

安心感のなさには幼い頃の生活環境が大きく関わると考えられますが、安心感を貰えなくてもいい人を演じて他者を利用し、自らに安心を与えさせる方法もあります。

しかし、それをしない。

他者への執着や支配利用に向かわず、自己防衛にフォーカスしていい人としての育みを続けます。

自責が強いと何でもかんでも自分でなんとかしようとするので、自らを苦しめる可能性もありますが、「安心感がないのは親のせいだ」などと他責なさまがなくなり、あらゆる経験は自分を成長させる時間になります。

あとはどれだけ経験したことに気づき、能力開花に繫げるか。心理や潜在的な自分を知ることで、全く異なる人生や喜びに溢れた変化が始まります。

いい人を演じた経験は何にも変えられないほど重要な、自責の育みと柔軟性の高まりです。

自覚にて自らを認めた時、いい人の曖昧性は瞬く間に柔軟性に変わります。

私はいい人として生きて良かったと思っています。

いい人を演じている自覚を強めると、いい人であろうとすることは自然と終わります。

それが自責を育んだ賜物であり、柔軟性そのもの。恐怖から逃げずに自己対処してきた在り方は、いつでもどこでも自分のための力となります。

心理を把握してご自身の高まりに繫げる一助となれば幸いです。

ぜひ、自覚を大切にされてください。

それでは、いい人を演じる心理のお話を終了します。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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