快楽娯楽に喜怒哀楽、取得できる情報の数々、購買意欲が高まり、行動発起になり、暇つぶしにも、沈黙を防ぐ対処法にもなる。
たくさんの便益があるテレビ、社会的に大切なものです。
しかし、一方でテレビを見ることでの不利益もあり、人によって見ないことにメリットがあります。
ここでは、私自身の体験から理解した、テレビ断捨離生活のメリットをお伝えいたします。
- テレビなし生活のメリットを知りたい
- 自分はテレビを見ない方がいいタイプかどうか理解したい
社会の重要な発信メディアであるテレビは、見る大切さと見ない大切さがあります。
ご自身が見ない方がいいタイプであれば、得られるメリットを最大化できますので、そのための一つの考え方となれば幸いです。
Contents
テレビを見ない生活のメリット

そもそもテレビを見る意味とは?
テレビそのものに着目すると、情報取得できることと、取得方法の特異性に意味がありそうです。
楽しく笑いたい嗜好以外にも、世界情勢、ニュース、ご当地おすすめ情報、芸能人や著名人の認知、緊急速報に状況把握、第三者の不倫まで知ることができます。
と言っても、SNSや本、新聞や雑誌があるので、大かた必要な情報はテレビでなくても得られます。
「ではテレビを見る意味って何なの?」を考えると、バラエティに富んだ便利さが際立ちます。
情報発信メディアでありながら、電波の権利を基にした資本主義行為は、国と企業と人々が入り混じる功利ユニット。
何もせずとも多種多様な情報が自動的に送られ、利益を得られる便利さがテレビにあります。
スポーツ、お笑い、ギャンブル、音楽、ニュース、何から何までスケジュールに基づいて放送され、話題の取得、社会性認知、トレンド把握、必要なルールが集約されて自動的にインプットされる。
さらにタダ(一部を除く)。
誰もが視聴可能ですので、大衆的に他者と同一認識しやすく、日常生活や人間関係をスムースにする材料にもなります。
日常のストレスを解消でき、刺激を得られ、脳内快楽物質を分泌でき、社会性まで学び、仲間外れにならない暗黙スタンスまで恒常化できる、一方的な利益授与。
時に哲学を、時に健康を配慮する番組まで流れ、もはや脳内に埋め込んで目を瞑って集中したい。
こんなに便利な媒体は他にありません。
あとは料理番組を見た時の、「これ食べたいなぁ」という思考に合わせて、香料と味料を側頭葉の埋没カプセルから定期的に流してくれれば言うことなし。
テレビを見る意味は、何もせずとも利益を得られる、便益(便利と利益)の高さと考えます。
テレビを見ない生活とは、便益をなくすこと
炊飯器をピッと押す。そんな便利さと少し違うのが、テレビのたいへん考えられたところかもしれません。
炊飯器の中身を何にするか情報をもらい、行動動機をもらい、ピッとすることに楽しみを覚えさせてもらい、今か今かと待ち構えるところまで誘導してくれる。
時間短縮や働きの合理化だけでなく、過程に要する一連の意志、目的作成、行動動機の見出し、認知機能の発動が自然と誘導され、得たいものを得られる便利さがあります。
対価を必要としないあまりの便益は執着と怠惰を作り、エゴを増大させます。
コンビニとは比べものにならないほどの便益システム、この便益による見失いや囚われをなくすことが、テレビを見ない断捨離生活。
断テレ、と略しておきます。
断捨離は情報翻弄の手放しと同時に、心理作用(誘導)の手放しになり、情報保管先の整理整頓、自分自身の明確化を意味します。
テレビを見ない生活のメリット12点
そんな断テレ、メリットが豊富です。
1、思考を自律化
テレビを見なくなると自分の頭で考えるのが容易になります。
多様な情報を受動的にインプットするテレビは、与えられる情報で脳内が無意識に埋まり、自分で考えようとしても既存の他の情報の多さに翻弄されやすくなります。
美味しそうな料理番組がやっていたら同じ料理を食べたくなるように、いつの間にか自分の考えではなく他の考えに従いやすいですが、断テレによって自らルールを作り、自らに従う自律が強まります。
2、思考がクリア
わかることとわからないことがはっきりし、自覚が際立ちます。
わからないことがわかると、自ら考えたり学んだりと自発的な行動動機を見出しやすくなります。
中途半端な思い込みがなくなり、見栄やネガティブなプライドなど、自覚しないための逃避や誤魔化しがなくなります。
※個人的には特に重要なメリットだと思います。
3、主体的、能動的になる
顕著に表れるメリットです。
自らの意志を見出し、自ら捉えて判断し、自らに基づいて行動するさまが強まります。
他からの影響に飲み込まれることでの、「流されて目的がないまま何かが終わった」という事件が減ります。
4、会話の楽しみが増える
沈黙への免疫ができます。
食事時などの沈黙を怖れてつけっぱなしのテレビなど、誤魔化しや不利益対処の使い方がなくなると、人と人(自分と自分)の向き合いが自然と起きます。
より相手を知るための会話機会が増え、これまでとは違う時間が増えます。
5、執着が減る
自律と自発による主体性は、他に寄りかかって待つ受動や消費、怠惰に浸かった待ちスタンス、他者頼みを緩和します。
「自らのことは自らでする意志」が強くなり、他への執着が減ります。
執着しなくなると、人からの見られ方、他者の意見、物、装飾や肩書など、自分の外枠に依存しなくなり、物欲が減り、なによりエゴが減ります。
※エゴとは他によって自分を見出そうとする意識
6、無駄がなくなる合理化
自分にとっての意味有無が判断され、意味のないものに費やす時間が減ります。
優先度の高さが見え、合理的に判断して行動するようになります。
テレビを見るとしても目的を明確にして、時間や視聴内容を決めるなど、テレビの作用をコントロールしていきます。
7、暇がなくなる
「やることが何もない、どうしよう」という時間がなくなります。
物事に意味を見出し、自ら考えて決断しやすくなるため、目的を持つ行動が加速します。
何もすることがない時間は、意図的に何もしないための時間になり、お昼寝でもなんでも行為にメリハリとこだわりがつきます。
「あ~、暇でダラダラぁ」が、「ダラダラしたいゆったりタイムは大切」になるイメージです。
8、落ち着く
心に安息が戻る感覚です。
テレビは刺激が多く、一方的に与えられることで受動スタンスが構築され、縛りや思い込みが増えます。
他から一方的に利益を得ることでの無意識の縛り、罪悪感や後ろめたさ、損得勘定や思い込みといった不安や固執から解放されます。
9、時間の使い方が変わる
テレビを見ない分の時間だけでなく、日常で好きに使える時間が増えます。
有料コンテンツにお金を払い、月額課金にて目的を定め、集中して観たりと、見るスタンスそのものも変わります。
本を読んだり、出かける時間が増えたりと、人それぞれに便利さを自らつかみ取り、自ら利益を作る行動になるのが特徴的です。
10、お金が貯まる
さまざまな恐怖煽りと快楽刺激のギャップ作り、心理作用や誘導操作が影響しなくなると、浪費が減ります。
必要なものを必要な時に必要なだけ費やす自然なさまに戻り、自然とお金が貯まります。
11、欲が減る
欲の配分量が変わり、物欲や執着など他によって自らの利益を得ようとする欲が減ります。
一方、自ら利益を得たり作ることへの欲が増え、自発的に価値を作って収入アップ、なんてことが起きます。
12、自分で生きている感覚
義務的に人生を生きるのではなく、自らの意志と目的によって生きたいから生きている感覚を味わいます。
自責がもたらされ、やりたいことや好きなことが見つかりやすくなります。
以上が、テレビを見ないメリットでした。
メリットのポイント:夢の終わり
私自身、かれこれ10年以上テレビを見ない生活をしています。
テレビを見なくなって強く実感したのは、思考が奪われなくなったことです。
自分で考える力の発揮に邪魔がなくなり、頭を縛り付ける抵抗がなくなった感覚。
何か効果を得た訳ではなく、夢から抜け出た感覚でした。
テレビを見ない生活のメリットは、効果を発揮する基盤である自分の解放、それによる自己発揮だと考えられます。
※知らぬ間に起きる縛りは、【資本主義の縛り】見返りを求めてしまう根本原因と対処法 をご覧ください。
テレビを見ない方がいい人

テレビを見ない生活は誰しもにメリットではない
断テレは有意義なものですが、誰しもに必要なものではありません。
放送される内容そのものはクオリティが高く、資金を費やして制作されているので、熱意ややる気を見出す影響受けなども起き、とても価値があると思います。
テレビそのものには価値があり、喜びや安泰の利益を得られますので、必要な人にとっては必要で、テレビなしによって利益がなくなるのはデメリットにもなります。
テレビは大切ですが、便利と利益と都合のよさを得るだけ得て、与えられる情報や心理作用に飲み込まれることは大きな問題点になりそうです。
対価を払わずとも利益を得られる世界は、自動的に入ってくる情報の多彩さと刺激によって、“自分”という存在が希薄化するのは自然です。
まるで思考を奪われるように、「オリーブオイルが美容にも健康にもいい」と言われれば、気づけばスーパーで高めのを購入し、使い切ったらもう買わないという、飲み込まれた世界にいます。
この自覚がある人はテレビを見るとしても、見る時間を決めたり、特定の番組だけ視聴したり、見る目的をはっきりさせて受ける作用を制御します。
するとテレビは大切な嗜好品、趣味や娯楽作りのアクセントとなり、人それぞれにテレビを見る意味が生まれます。
誰もがテレビを見ない方がいい訳ではなく、目的や区切りを決めて、自分の思考を手放さずに情報取得できれば、便益による翻弄や飲み込まれが減ります。
共通の話題を持ち、社会性を恒常化させ、人々との調和を図るための材料になり、雑談や何でもないことに楽しみを見出すコミュニケーションが上手になります。
共通認識や大衆観念はとても重要な社会的協調です。
※大衆観念によるキャラ設定の闇は、キャラ作りに疲れたら合図と機会。自分を演じるキャラスキル向上意識 をご参照ください。
テレビを見ない方がいい人のタイプ
メリットを最大化するために、テレビを見ない方がいい人かどうかの見極めがあります。
現実的に生きたい人はテレビを見ない方がいいと考えます。
「雑談なんていらない、合理的に意味のあることだけをする」という現実主義ではなく、物事を自分そのもので捉えて理解する意味です。
雑談でなくても、会話のないコミュニケーションを楽しめる人であり、言語が通じなくても笑い合えるタイプが該当します。
肉体の五感、脳の認知、思考、心の気持ち。
自分そのものを主観に、主体的に、能動的に物事を捉え、行動して生きる在り方。
行動して物事を作っていく創作者です。
世の中は作る人がいれば、得る人がおり、従う人もいて、従わないで得る狭間にいる人もおり、それぞれに役割や意味や大切さがあります。
作る人は絶対的に自分が主観であり能動的に動くタイプ。
他から情報を与えられ、意見を作ってもらうのではなく、自分なりに理解するために自ら情報を掴み取り、実際に経験して意見を作っていきます。
このようなタイプは、とにかく成長を求めて動く方です。
成長意志が強い方にとって、テレビはとにかく邪魔になります。
目的を持って見る大切さはありますが、テレビはちょっとしたことでも無用な影響となり、利用されないためには利用することになり、執着心と他力のエゴを知らぬ間に増やす可能性があります。
例えば、サッカー観賞。
実況や解説はわかりやすく説明してくれますが、中には自らの能弁や冗舌によって自己満足を狙い、他からの評価を得るための押し付けにて欲をまき散らす人もいるのがテレビ。
「ゴールゴルゴルゴルゴール!!ゴルゴルゴルゴルゴール!!!」
ピッ(ミュート)。
ふぅ、危ない危ない。無用な心理作用と誘導を受けて、夢と言う名の檻かごに入れられるところだった。
テレビを見なくなると無用な影響に飲み込まれなくなります。
数ヶ月後にテレビを見てみると、この影響も楽しむことができ、必要に応じてより有意義なテレビの活用法を見出せます。
自らの思考と行動を他ではなく自ら認め、自覚して生きていく意志がある方は、メリットは最大化されて多くの恩恵を作ることができますので、断テレはおすすめです。
※テレビを見ない人のつまらない理由は、テレビを見ない人の特徴とつまらない当然の理由「与えられるより向かいたい」 をご覧ください。
テレビを見ない生活のメリット まとめ
奇妙な電子箱や板は、情報を与えながら人間の心理をガブ飲みするというお話でした。
笑うセールスマンなのか、ニコニコと手のひらで弄ぶ優しいおばあちゃんなのか。
どちらにしろ、関わる主体が重要かと思います。
見えにくい影響作用をもたらす功利媒体は、テレビ側ではなく見る側次第でメリットもデメリットも生まれます。
一方的に利益を与えてくるため、後ろめたさや罪悪感や先手を取られた感覚があり、気づけば主導権は相手側。
利用されないように目的を持ち、時間を決めて視聴することで作用をコントロールできますが、コントロールすればするほど相手を利用する側になってしまうことは否めません。
そこには少なからずエゴを生み出す影響があります。
今では課金制度によって有料視聴できるので、見る方法そのものも変わっています。
若い人はテレビを見ないと言われていますが、実際には価値や利益性を合理的に判断した結果、Youtubeなどの別媒体へ向かっているようにも思えます。
執着心を拡散して増やしながら、自覚しにくくする手法となっている場合、より合理的に便益を図ろうとしますので、テレビとは別の問題を自作する可能性があります。
何が良いかは本人にしかわかりませんが、とにもかくにも自分のことは自分が見る大切さを教えてくれるのがテレビなのかもしれません。
断テレ。
ちなみにですが、精神的な人にとって、テレビは完全に不要です。
テレビを見ない生活のメリットを知っていただき、よりメリットを最大化する一助となれば幸いです。
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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