「内側に子供がいる」とは少し不思議なことかもしれません。
私達は一つの意識の中にさまざまな記憶を持った別の意識を持ちます。
インナーチャイルド(内なる子供)という表現が意味することは、自分の子供の意識が心身に残り、行き場を彷徨うと同時に、今現在の自分の意識に引っ掛かりを与えていることです。
意識は記憶となることで、写真の一枚のように保管されていきますが、記憶にならずに留まる状態には、過去の自分と今現在の自分が分離していることを表します。
同じ”自分”であるのに意識が分離する状態には、癒しと理解を両サイドから求める現状があります。
ここでは、そんな困惑状態の解決策として、私の知っている癒し方をお伝えします。
インナーチャイルドを癒す際には、自分自身と過去の意識をしっかり理解する必要があるので、お互いに何を欲しているのかを把握して、自分自身で癒す状態に持っていきましょう。
癒すも癒さないも自分次第ですので、私自身が癒した方法と共に、癒す上で必要な理解と方法をご覧ください。
Contents
インナーチャイルドとは

インナーチャイルドにはさまざまな解釈があり、スピリチュアルでも心理でもどちらでも構わないと思いますが、自分自身の解釈が何よりも重要です。
初めに、「インナーチャイルドとは何者か?」という話を、意識の理解と共に見ていきましょう。
インナーチャイルドとは
インナーチャイルド(Inner child)、「内なる子供」と言います。
私の認識では、自分の意識であることには変わりありませんが、起きた出来事をそのままにしていない状態によって起きる、“未浄化の記憶となった過去の自分”のことです。
インナーチャイルドとは : 過去に起きた出来事にて未浄化の記憶となった自分
※記憶が記憶として存在できないことで作られる、分離した自分の意識の破片
インナーチャイルドは表現として“子供”ですが、それは“過去”という意味で、子供の時の出来事から作られるものに限ってはいません。
大人になっても、生まれてから今日のこの瞬間までの過去の中であれば、いつでも作られる可能性があります。
ここでキーワードとなるのが、“未浄化の記憶”、“過去”、“作られる”です。
一つずつ見ていきます。
未浄化の記憶とは
「浄化?未浄化?」という感じですが、これは、“そのままの記憶として流れなかった”という意味です。
言い方を変えると、記憶なのに記憶になっていない“受け入れていない記憶”です。
インナーチャイルドは過去の出来事にて、受け入れていない記憶がその当時に残っていることで作られます。
記憶として受け入れられることで、起きた出来事は起きたままの自然です。しかし、記憶を作った張本人が“拒否”をすることで記憶は記憶になれなくなります。
通常、起きたことはそのまま脳の処理情報として、海馬にて短期記憶へ、大脳皮質にて長期記憶へ行きます。
その際に、「記憶できないな、何回見ても覚えらんない」というのは、脳の記憶能力ですので拒否にはなりませんが、「これは受け入れません!」と確固たる決意を持って事実を見ない、目を瞑り知らない振りをする、偽ってなかったことにする場合、記憶は記憶情報に回らず行き場を失います。
- 起きた出来事 → 短期記憶 → 顕在意識へ
- 起きた出来事 → 短期記憶 → 長期記憶 → 潜在意識へ
未浄化の記憶が作られる際に記憶は行き場を失いますが、その記憶を保持しているのは出来事を経験した張本人、過去の自分です。
作った張本人のことも受け入れないことが起きると、その当時の自分の意識が記憶を保持したまま分離します。
すると当時の記憶のまま、当時の自分がその時間、その場所、その環境、その状態で残ります。
それがインナーチャイルドです。
過去の自分の意識との分離
事実である記憶を拒否することで、当時の受け入れられない自分と、受け入れなかった自分が作られて分離します。
それは、インナーチャイルドと現在の自分自身の二人です。
受け入れない記憶によって起きること
- 受け入れられなかった過去の自分が作られる
→生まれてから出来事が起きるまでの自分 - 受け入れなかった今の自分が作られる
→生まれてから今日までのインナーチャイルドを作った記憶も含めた自分
※今の自分は全ての意識の中心点であり、自我意識(顕在意識と潜在意識を使用する基本媒体の自分)を持って生きている
イメージとしては幽体離脱です。フワッと肉体から離れた方が今の自分で、眠ったままの肉体がインナーチャイルドで、眠ったままなので動くこともできず、肉体から離れるまでの意識があるままです。
インナーチャイルドは今の自分によって作られた
記憶の基となる出来事が起きた時に、「私はこれを受け入れず、この自分自身も受け入れない」と決意します。
すると、記憶の未浄化と共に受け入れられなかった自分は分離してインナーチャイルドとして残ります。
それは、今の自分が当時の自分から離れた状態で、置いてった側と置いてかれた側です。
受け入れない際には大きな決意が必ず必要になります。起きたことは現実なので、その現実を変えることはできず、拒否をしてなかったことにしたり、事実を誤魔化すことは自分に嘘をつくことになります。
受け入れないことは自分に嘘をついていることすらも誤魔化す必要があるので、確固たる決意になります。
インナーチャイルドを知る上では、自分と過去の二人を別に捉える必要があります。インナーチャイルドは受け入れられなかったその当時までの意識を持っているので、もう一人の自分のように存在します。
記憶ではなく意識ですので生きることができます。しかしインナーチャイルドは意識だけ分離された側なので動かす肉体がなく、身動きも変化もせずに完全に当時のまま残っています。
これまでの内容から、インナーチャイルドは過去の出来事が起きた時に、受け入れない拒否の決意によって自ら作ったもう一人の自分であることがわかります。
起きた出来事や時期によって、インナーチャイルドは子供ではなくなります。大人であっても受け入れないことにて起きる自分の意識の分離として、片割れとは言えませんが意識の破片として存在します。
インナーチャイルドを作る心の傷
インナーチャイルドが作られる際には、“受け入れない要因”となる出来事があります。
受け入れないと決意するほどの気持ちを抱くのは、自らが起因する出来事ではなく、他者からの影響や巻き込みによるものです。
周囲にとんでもないことをされたり、嫌なことや許せないことをされることで、心に傷を負います。
心に傷を負うほどの出来事であれば、事実をなかったことにしたくなります。
心の傷とは自己存在否定
傷とは、否定、放任、嘘、非難の行為と言動をされることで作られる“自己存在否定”です。
そこにはそれぞれに暴力や精神的圧迫、強要や強制、押し付けや決め付け、放任や偽善や偽り、直接的な非難による否定などがあり、さらに自分を知ってもらえないことに対する喪失としても、自分の存在意義や価値を見失う“否定”に繋がります。
心の傷全てに共通していることは、自分の愛を認識してもらえないことであり、自分の在りたいようにいられないことや、自分を滅されるような経験を伴います。
愛とは正反対の気持ちを抱き、自己存在価値と意義を見失い、満たされず認めてほしい、愛して欲しい気持ちを抱き、不安感や恐怖心を味わい、怖れからの自己非難を抱き、傷として今現在に影響を与える。
心の傷は今の自分に影響を与える過去の記憶です。傷となる根底には今の自分の“怒り”があり、許せない強い思いを持ちます。
心の傷はインナーチャイルドの傷ではない
インナーチャイルドを癒す上でとっても重要なことがあります。
上記でお伝えした“心の傷”とは今の自分の傷です。
それは、インナーチャイルドの傷ではありません。そこに癒す上でのポイントがあります。
インナーチャイルドは傷を負っていない。
「なぬ?!」という感じですが、傷はありません。傷があるのは今の自分です。
しかし、インナーチャイルドは“怒り”を持ちます。
なぜならば、何もできない状態にされて、置いてけぼりにされて、分離してから今日のこの瞬間まで受け入れられず、自分なのに自分だと認められないからです。
※心の傷を癒す方法は、掃除したくなるスピリチュアルは内なる求め|片付けられない心の傷を癒す をご覧ください。

自分の意識それぞれ
話をややこしくしたくないのですが、ここでもう一つの意識が登場します。
それが、“エゴ”です。
エゴは今の自分が作ったもう一人の自分です。
エゴとは自分で自分のことを認識できなくなる際の対処法として、他人で自分を認識するための意識です。
他と比較したり区別することで自分を見出すので、「生きていてこの手が動くから自分は自分だ」と思っていた状態から、「私はあの人より優れている人、劣っている人」というように名札などの外部情報にて自分を見出します。
言い方を変えると、自分の存在価値や意義を見失わないための対処をしてくれる自分であり、自己防衛として恐怖から逃れるための意識です。
登場した意識
- 今の自分の意識
- インナーチャイルドである過去の自分の分離意識
- エゴとして自分を見出す意識(脳内で生み出す)
今、過去、エゴの意識は全て今の自分の自我意識の中にあります。
エゴの意識は受け入れない分離ではなく、自ら望んで作る意識ですので、普段の生活にて不調和や違和感を感じることはありません。
ただ、攻撃的で排他的、他者との比較にてプライドやうぬぼれを生み、人を蔑み馬鹿にすることと、恐怖と不安を恐れてとにかく逃避する考え方と生き方をする特徴があります。
そのように、いくつかの意識が混在しながら自我意識として生きている現状が人それぞれにあります。
インナーチャイルドが癒されていない状態
これまでの内容からインナーチャイルドとは何者かを知ることで、自分で癒すための段階が作られます。
癒し方をお伝えする前に、インナーチャイルドが癒されていないとどうなるのかを知り、よりインナーチャイルドを癒すことの大切さを知ってもらえればと思います。
インナーチャイルドを受け入れていない状態は違和感になる
エゴとは違い、完全に受け入れていない状態のインナーチャイルドが同じ自分の意識の中で分離していると、不調和にも違和感にもなります。
それは、ありのままの自分でいられない心の引っ掛かりを感じ、心豊かに生きられない歯止めや停滞の抵抗を作ります。
その感覚や心地悪さを感じる際には、エゴがあることで自分らしくないと思うこともあり、自分のコントロールを外れた自制のない怒りや悲しみを抱くこともあり、今の自分が持つ心の傷によるトラウマや恐怖心があります。
全てに共通して、「自分らしくない」状態が作られて違和感を感じます。
インナーチャイルドが癒されていない場合には、“インナーチャイルドの怒り”と“受け入れていない自分の在り方”の二つにて自分らしくいられない違和感になります。
インナーチャイルドが癒されていない兆候
- インナーチャイルドの怒りによる今の自分の在り方に反応が表れる
- インナーチャイルドを受け入れていない状態に対する心苦しい違和感
インナーチャイルドの怒り
怒りとは感情の表現であり、愛を欲する悲しみや不安感からの自己非難、承認欲求や満たされないイライラ、嫉みや捻くれや憤怒など、怒りの原因となる行為や、人それぞれの生活環境や人格によってさまざまな怒りの表現があります。
インナーチャイルドの怒りは、今の自分が受け入れていないことによる反応として起き、普段の生活にて過去の受け入れなかった出来事に触発するようなことがあると、自制なく怒りの表現をするようになります。
それは、インナーチャイルドが受け入れられていないことを教えるサインにもなり、怒りが表現された後は自己嫌悪に陥る症状を伴います。
自制がないのは自分の見たくないことを見せられる際の恐怖の表れでして、「受け入れない」と固く決意した記憶がよみがえることを一気に抑制します。
人それぞれの人間性と心の傷による影響から、怒鳴り散らしたり、涙が止まらなくなったり、悲しくなったり、イライラしたりします。
全て自分がしたことを誤魔化し続ける恐怖からの逃避でして、固い決意があればあるほどに過去の記憶を抹消しようと奥深くへ閉ざしているので、「なんでこんなに怒るんだろう?」と理由が見当たらなくなります。
心の傷があることにて“否定”をされることを恐れる人間性が作られ、さらに自分自身でした行為を見ないようにする恐怖からの逃避が重なるため、自分を見失っていればいるほどに事実を見ることができなくなります。
インナーチャイルドを作った際の過去の記憶も消してしまい、なかなか過去の記憶を思い出すことも難しいブロックが作られます。
インナーチャイルドが癒されていない人の特徴
インナーチャイルドが癒されていないサインや特徴があります。
- 人の世話や決め付けをしたがる
- 悩みを作るために考える癖がある
- 親と不仲、または話すが特に興味がない
- 自分で決め込んだ思い込みが多い
- 人に押し付けることが多い
- 自制の効かない怒りや悲しみを持つ
- 悲劇のヒロイン、可哀想だと思われたい願望がある
- 泣くことを見せるのが好き
- 人を判断して、劣等感優位
- プライドが高く、自分を隠そうとする
- 完璧主義で全てがルール化されている
- ネガティブ思考
- 楽しい話をすることがあまりない
- 受け身
- 人やものに依存する
- 自分を非難する
- 焦りやすい
インナーチャイルドの癒し方

最後に、インナーチャイルドの癒し方をご覧ください。
インナーチャイルドを癒す上で大切なこと
インナーチャイルドの癒しは、自分と向き合う時間になります。
その際に大切な理解は、自分とインナーチャイルドを別に分ける認識です。
そして、自分で作ったことでインナーチャイルドは癒されずに、怒りを所持することになった理解をしている必要があります。
スタンスは、今の自分がインナーチャイルドのために癒す、です。
そのため、癒せる自分を作ります。これまでの内容の自覚はもちろんのこと、さらに自分を大切にする気持ちや、自分自身の環境に癒せる状態が必要です。
それを踏まえた上で行きましょう、癒しの時間です。
インナーチャイルドの癒し方 瞑想
瞑想による癒す方法です。
リラックス状態を作ることから始めます。そのため、今の自分を癒すことが第一です。
そして、インナーチャイルドの癒しと喜びとなる行為であることを認識し、完全にインナーチャイルドのために愛を持って接します。
インナーチャイルドを大切に愛することで、インナーチャイルドを癒す方法です。
- 目を瞑ってリラックスした状態を作る
→アロマや落ち着く周波数の音楽などを、自分に合わせて自由に使用します。 - リラックスした状態で、過去の自分が傷を負った際の出来事を思い出す
→愛を貰っていないと思う記憶や、押し付けられて強制された記憶など、今の自分の心の傷となる出来事にて、“受け入れていないこと”を思い出す。 - インナーチャイルドである当時の自分が感じている“気持ち”を思い出す
→自分が否定された出来事にて、言われた言葉や行動や動作をされた時に、自分が感じた“気持ち”を今感じる。 - “気持ち”を感じながらインナーチャイルドを認め、受け入れる
→今の自分が当時の自分を認めるように受け入れる。許しや謝り、または感謝の愛を抱いて受け入れる。
インナーチャイルドの癒し方はリラックス状態にて行うことが最も大切な環境作りです。
無理矢理にインナーチャイルドを癒す場合には、インナーチャイルドを愛する行為ではなく、今現在のエゴの自分を喜ばす行為となるので、主観をインナーチャイルドにして癒すことが大切です。
瞑想をするかしないかは正直重要ではありません。リラックス状態を作ることで当時の自分の記憶を思い出しやすく、気持ちを感じやすくするねらいがあります。
瞑想は向き不向きもありますので自分に合わせてください。
※心が満たされない際には、心を満たす方法は穴の材料|満たされないのは穴が開いているから をご覧ください。
インナーチャイルドの癒し方 許し
瞑想をしようがしまいが、インナーチャイルドを癒す方法となるのは“許すこと”です。
インナーチャイルドを癒す上で、記憶を遡っていくと必ず思い出すことになるのが、当時の自分と同時に、当時の自分に傷を負わせた人です。
【傷を負わせた人】
対象はほとんどの場合、親、兄弟姉妹、親戚、先生、友人、自分自身かと思います。
“自分を許す”ことが方法になります。
インナーチャイルドを癒すためには、それは、今の自分です。
インナーチャイルドの説明でお伝えした通り、インナーチャイルドは傷を負っていません。傷を負ったのは今の自分自身です。
そして、その傷を負わせた人がおり、それらの一連にて最終的に自分がインナーチャイルドを分離させて受け入れない自分を記憶として作り、不調和や違和感の基を作りました。
全ての工程を作るためにはさまざまな人が関わっていますが、全ての発端は自分が事実を受け入れなかったことです。
そのため、許す対象は自分しかいません。
この言葉が違和感や憤りとして引っ掛かれば引っ掛かるほど、不調和のまさに原因であるサインですので、癒すチャンスになります。
許す対象は一人しかいません。
それは“自分自身”です。
詳細は下記を見てください。
インナーチャイルドを癒す仕組み
インナーチャイルドを癒す方法は、許しです。
それはインナーチャイルドに許されることでも、周囲の他者を許すことでもありません。
全ての基を作った今の自分を許すことです。
記憶として、当時の自分として存在できない歯止めがかかり続けていることでインナーチャイルドが癒されない状態が作られているので、今の自分を許すことが方法になります。
ですが、「この野郎、早くインナーチャイルドを解放しろー」という感じではなく、同じ自分として、インナーチャイルドも自分も愛して敬うための許しです。
許すとは受け入れること
- 許すとは : 認め、受け入れること
自分を許す際に勘違いしてほしくないのですが、自分に謝ることでも、全てをなかったと解消することでもありません。
許すとは認めて受け入れることです。
受け入れないと固く誓った自分を思い出し、記憶をそのままに認めて受け入れる意味です。
その際に大切なのが、インナーチャイルドのためだということです。
あくまでインナーチャイルドのために今の自分を許す=インナーチャイルドを受け入れることです。
少しわかりにくいかもしれませんが、当時の自分であるインナーチャイルドを認めて受け入れることで、今の自分を許す意味があります。
実際にインナーチャイルドを受け入れようと過去を思い出してみると、歯止めして受け入れないでいる今の自分が手を広げて止めようと現れます。
ですが、癒す対象は今の自分ではなくインナーチャイルドですので、その自分を通り越していきます。
インナーチャイルドの元へ辿り着くと、当時の受け入れたくない気持ちがよみがえります。
その時のインナーチャイルドは、「受け入れたくない」とも、「こんな記憶はなかったんだ」とも言い張りません。
ただ、今の自分に記憶を、出来事を受け入れてもらって、今の自分にフワッと戻りたいんです。分離を終わらせたいんです。
受け入れるためにはインナーチャイルドを愛し敬う必要があり、その後に受け入れないことを続ける今の自分を認めて、許すことで当時の記憶がバーっと流れ始めます。
嫌なことがあったので、事実を隠して誤魔化そうとしたんです。認めたくない事実だったので、事実じゃないと思い込もうとしたんです。
その記憶をただ解放して手放します。手を広げて止める自分を許して抱きしめます。
記憶をそのままの形で流して自分の一部にすることで、記憶は川が流れるように顕在意識と潜在意識へ吸い込まれていきます。
記憶をそのまま受け入れることでインナーチャイルドを癒す方法となります。
インナーチャイルドを受け入れることで感情が露わになる
インナーチャイルドを受け入れることで自分を許すこととなり、当時の記憶を事実のままに流します。
その際に、あらゆる記憶が湧き出てくるかもしれません。
怒りが出てきたら、怒りのままに怒鳴り散らします。当時の出来事を作った人の記憶に、「ふざけんな!」と言ってやりましょう。
悲しくなれば、泣きましょう。涙が枯れるまで泣きましょう。
悔しくなれば、悔しさを露わにしましょう。
文句を言いたければ、言いましょう。言いまくりましょう。
受け入れることで起きるのは当時の自分が露わにできなかった感情であり、インナーチャイルドがしたかった表現です。
それを我慢しないでください。我慢は嘘や偽りになります。受け入れるためにも、そのままに自分らしくぶちまけます。
本当の自分らしくとでも言うのかもしれません。
- 許す対象は自分です。傷を負わせた相手は介入しません、干渉しません。全ては自分の記憶の中の話であることに気づくと思います。
- インナーチャイルドは癒され、喜んで今の自分の意識の一部の“記憶”として、ぶちまけた経験が加わり、今の自分をより自分らしくしてくれます。
もちろんぶちまけなくても、自分のしたいように表現したり、感情を露わにしてください。
それが、インナーチャイルドを自分で癒す方法です。
※受け入れる詳細は、自分を受け入れることがわからない│受け入れない大切さと方法 をご覧ください。
インナーチャイルドの癒し方 まとめ
私自身が一つずつ癒していく過程で、受け入れられないことはたくさんありました。
しかし、傷の癒しが少しずつ進むにつれて気づいたのは、見たいところだけ見ていた自分でして、受け入れるためにやっているのに受け入れない自分を作っている、そんな自分でした。
見たくないものを見るには勇気がいると思いますが、癒す対象を今の自分ではなくインナーチャイルドにすることで、「今までごめんよ」という優しさや敬いやねぎらいの気持ちが生まれて受け入れやすくなるので、今の自分とインナーチャイルドを二つに分けることが非常に大切だと気づきました。
なにより、愛を持って当時の自分のためにという気持ちにて、「受け入れるぞ」という感じにもなったので、愛を持つことや自分を大切にする気持ちは重要でした。
頑張る必要も無理にすることもありません。自分のできる時に、できる記憶を一つずつ受け入れ、自分を許すことをしてみてください。
記憶はそのままに流すことが全てを循環させる仕組みです。
何かの一助になれば幸いです。
それでは、インナーチャイルドの癒し方についてのお話を終了します。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
お手紙でこのサイトを応援する『お気持ちを大切にします』
初めて、”インナーチャイルド”という言葉の、本質的な意味を理解しました。ありがとうございます。ご自分で、ご自分の体験を研究して、ここまでたどり着けるのは、すごいことですね!
そう言っていただけると嬉しいです。
おそらく、理解していただけるということは、Metasequoiaさんが私と近い認識なんだと思います。