オーストラリアのりんごファームで働いていた時、形の崩れたりんごはレーンから外され、全部一緒くたでジュースにされました。
「あれは社会不適合りんごなのか?」
そんな自問をしている時、レーンを担うボス、いわゆる社会そのものに聞いてみた。
「ジュースにされる方が不適合りんご?それとも逆?」
ボスは言った。
「形の崩れた方がおいしい、けど社会では売れないから、ジュースになるのが不適合りんごだよ」
人間はどうでしょうか?
ここでは、社会不適合者の末路をジュースなのかどうかを見ていかれてください。
- 社会不適合者のタイプとは?
- タイプ別特徴とは?
- 社会不適合者の末路とは?
これらを紐解き、「末路は自分と社会の関係性次第なんだ」と知っていただく内容となっております。
ファームのボスは会話の最後にこう言いました。
「知ってるかい、ジュースにするリンゴは捨てる所がないんだよ。でも、綺麗な適合りんごは、食べられずに捨てられる数がとても多いんだ。どっちがいいんだろうね?」
社会不適合者という意味深な言葉を紐解き、末路を良きものにするご参考になれば幸いです。
Contents
社会不適合者の特徴

社会不適合者のタイプ
社会に適合できない人を指す言葉、「社会不適合者」
社会の要求に応じて生活することが困難、うまく順応してやっていけない人を意味します。
社会の要求とはルール従順であり、貢献。如何に社会に不利益を与えず、利益を与えられるかと考えられます。
順応して生活することが困難な人にはそれぞれ、協調性がなく、ルール従順が難しく、集団行動が苦手で、内向的といった傾向があり、いくつかのタイプが見られます。
- 社会に順応できない人
- 社会への順応方がわからない人
- 社会に順応したくない人
※反社会的なタイプは割愛
順応できないとは、従えない(従順・適応できない)という意味になります。
それぞれに社会不適合の成り行きや原因が違いますので、タイプ別の特徴をご覧ください。
①社会に順応できないタイプの特徴
「普通のことをしたくてもできない」というタイプ。障害や病気の可能性も人それぞれにあり、社会に適合したくても困難な人です。
従順する以上に個(自分)として生きる意志が強く、集団巣窟での生き方、蟻ライフが合いません。
このタイプ、嘘をつくのが苦手で、演技が大の不得意。適合した振りができないので、社会不適合者としてのさまが顕著になります。
自己認識が高く、強すぎるくらい自意識があり、[ルールに従う=自分を消す]という抑圧や干渉行為になってしまうため、社会適合が自らの首を絞める苦しみや辛さになります。
強引に社会に合わせて頑張ると精神を崩壊してしまう可能性があり、[社会適合=自己撲滅活動=精神崩壊]になり、自らを護るためにも社会に従えないと強く意志を持ちます。
自己愛が強い特徴があり、自らを苦しめる自虐行為には反発し、自分として生きることを優先します。
恐怖心を感じて自らを絶対的に制御・コントロールする無意識の在り方があり、自己防衛が稼働しやすいです。
知性以上に感性を主体にし、感覚的に直感的に生きます。
協調性や適応力がないわけではなく、自分という存在に対する認知が強いために、「どうして合わせなければならないの?なんのために?」に対して喜び、納得し、優先したくなる答えが見出しにくく、快く適応したくてもできないために辛さやストレスを蓄積しやすいのが大きな特徴です。
特徴一覧
一覧にするとこのようになります。
- 自意識(自己愛)が強い
- 恐怖心を感じやすい(嫌なものは嫌とはっきり拒否する)
- 嘘や演技が下手
- 個を主張する
- 集団行動が苦手
- 協調性や適応力を発揮する動機がない(自分に素直)
- 意志がある
- 知性以上に感性主体で感覚的
- 思い込みと決め付けが多い
- 空想や妄想の世界に入り込みやすい
- 自分をよく見ているが、周りを見ていない
「自分」という存在認知の強さと、真っ正直さが特徴的。
自分へのフォーカスが強い分、周囲の他者の認識が弱く、頭を使う以上に感覚を主体にするため、「こうに違いない!」という自分にとって正解であることを、周囲にとっても正解であるような認識の一辺倒があります。
社会に従うことで自分が希薄化していなくなってしまうため、自らを大切にするためにも護るためにも、社会に不適合となります。
②社会への順応方がわからないタイプの特徴
二つ目のタイプは、社会不適合の意味が少し違います。
本来あるべき状態(行為、認識)とは異なる状態(行為、認識)という意味での不適合。
自分が定まらないために、社会に順応するための自己制御・変化が難しい意味です。
自分を見失い、能力や才能がありながらも発揮できず、自信や意志をなくして、自己肯定感や自己評価が低い特徴です。
ルールや常識に従順する意味、目的、動機が不明確になり、自己コントロールを逸脱した制御怠慢が発生しやすくなります。
無知でありながら学ぶ気力が湧かず、執着しながら自覚がなく、自己都合でありながら自覚がないことです。
社会の要求に対する応じや貢献がなく、要求そのものを度外視してしまう認識力のなさが大きな特徴となり、思い込みや決め付けが強くて空想世界から抜け出せず、リアリティを認識しなくなります。
「いつのまにか、知らぬ間に、良かれと思って、そうなるとは思わなかった」など、思い込みと現実のギャップが強くなり、無自覚で他者に迷惑や損害を与えることが起きます。
自覚がないため改善や対処が難しく、生きづらさを感じやすくなります。
恐怖心への抗体がなく、辛く怖いものは嫌がり、我慢や忍耐する気力が見出しにくいです。
アダルトチルドレン、インナーチャイルド、HSP、エンパス、心の傷、トラウマ、ペルソナなど、幼い頃からの他者との関わりによる不調和や違和感、または遺伝の影響も考えられ、特徴が模られます。
特徴一覧
一覧にするとこのようになります。
- 自分が不明確
- 自己肯定感、自己評価が低い
- 自己保持意識が強く、空想世界にこもる
- 思い込みと決め付けが激しい
- 自己認識と自己理解のギャップが強く、自分がわからない
- 空想と現実のギャップが強く、何が起きるか予測できない
- 自己内部の差異が多くジレンマを感じやすい
- 自分に対する不調和や違和感がある
- 忍耐力がない
- 自覚が乏しく認識力が低い
「自分」という存在認知の弱さが特徴的。
自信がなく、自己内部と、内外の両方にギャップがあるため、自己理解したくてもできず、対処改善したくてもできないジレンマが起き、孤独を感じやすくなります。
自覚が乏しくなり、自らの思う認識と実際に起きる現実が違うため、事が起きてから異変に気づいたり、事が起きてからでも自分のことしか着目できないなど、心の余裕がなくなってしまいます。
本来あるべき能力や才能が見出されないため、社会に適合する以上に、「まずは自分に適合させなければ」という状態にいると考えられます。
※生きづらい原因は、【人と違うと生きづらい原因は一つ】大衆もいいけど、変人であれ。をどうぞ。
③社会に順応したくないタイプの特徴
三つ目のタイプは順応できるし順応方もわかる、しかし順応したくない欲求優位なタイプです。
このタイプはさらに二つに分かれます。
- 順応がめんどくさい
- 順応しないで自ら作る
両者の区分けは明確です。
順応したくないなら行動して作るか否かです。
行動しない作らないのがめんどくさいタイプ。怠惰欲に飲み込まれたエゴの怠け、別名わがままです。
行動して作るのが順応しないと選択するタイプ。意志が強く、社会に従わないなら自ら生き方や在り方を作って生きていきます。
①順応がめんどくさいタイプの特徴一覧
行動しないタイプの一覧はこのようになります。
- エゴが強い(他によって自分を見出そうとする)
- 言い訳や誤魔化しが多い
- できない理由を作って自分を正当化する
- 社会不適合者という自己の存在認知材料を欲する
- わがままで自己中心的
- 怠惰欲が強く、めんどくさがり
- 虚言癖
- 時間にルーズ、約束を守らない
- 無知で成長意志がない
- 理非の区別がつかない
- 自分の認識しか眼中にない
大きな特徴はわがままで怠け者。
嫌なことは一切味わいたくない怠惰欲の浸かりがあり、空虚を誤魔化すためにも、社会不適合者という名前を欲します。
頭の回転が早く、言い訳や嘘をつくのが上手で、自分がいないことに気づけない認識のし方をします。
自己中心的認識の中点が空虚であり、他によって自分の外側や外面を見出し、中身が一切ありません。
無知や愚かさがありながら気づけず、自己理解のない自己防衛にて、存在意義や価値を他との比較や他の否定によって得ようと、日々空虚な欲求を他に押し付け続けます。
我の塊です。
②順応しないで自ら作るタイプの特徴一覧
もう一つのタイプはこのようになります。
- 自己理解が高い
- 他人(個のない人)に興味がない
- 内向的
- 流されず自ら作る選択をする
- 独りを好む
- クリエイティブ
- 知性と感性を共に大事にする
- 自らの目線で物事を認識し、意見が明確
- 認識力が高く俯瞰性がある
- 個を重要視する
- 自分への尊重がある
大きな特徴は、恐怖心への抗体がなくて嫌なことをしたくないのではなく、社会に従って自らを抑圧・制御する抵抗作り以上に、喜びや心地良さを与えることを忘れない自らの尊重です。
「嫌だ嫌だ」と拒否して終わるのではなく、「それならこうしよう」と変化を作る自己管理や創作性があり、自責と自力と自律の強い意志の表れがあります。
自らの思考や行動を自覚しており、「嫌だからこう変える」「こう変えるからこう順応する」と在り方を調整します。
社長やリーダー適正があり、一人での作り出しに特化して、能力と才能を発揮します。
芸術家や小説家や音楽家やお笑い芸人など、独自の能力によるクリエイティブな仕事に敵しています。
集団行動が苦手でも独りが好きであるため、不適合だからこそ個としての利点を引き延ばし、社会を排他せずに飲み込まれもせずに寄り添うように横並び、そんな人です。
※偉そうな人の特徴と末路は、【偉そうな人の末路は二つ】特徴と心理にある末路の分かれ道 をどうぞ。
社会不適合者の末路
社会不適合者の末路は三つ
社会不適合者という名前は悪いイメージがあるかもしれませんが、一緒くたではありません。
社会への適合に対する認識が最も重要な着眼点になります。
「社会に適合する気があるのかないのか」
する気があるけど難しい、どうすればいいかわからない、適合する以上に自分で適合具合を作るなどは、常に変化を作り続ける人間の在り方です。
誰しも社会不適合者であり、完璧に適合している人など日本の犬以外にはいませんので、日々の生活と経験の積み重ねによって、社会に順応・適応・演技できるように努力しています。
または、日本に合わせる以上に海外へ行ったり、自ら作って横並びし、社会にただ従って飲み込まれるとは違う選択ができます。
しかし、適合する気がなく自ら作りもしない、または適合する気がないから既存のを壊す場合、話は一変します。
「作らない、壊す」
「誤魔化し暴君、犯罪者」と同じ意味です。
特に誤魔化し暴君は社会の寄生虫になり、チューチューとうま味を吸い取るリボ払いみたいなものです。気づきにくいけれども、そのさまは明確です。
以上から、末路は三つに分けられます。
- 適応努力次第の末路
- 自己創作による末路
- 寄生者の末路
一つずつ見ていきましょう。
①適応努力次第の末路は分かれ道
おそらくほとんどの方はここに該当すると思います。
いきなり完璧に社会に適応する、そんなことはできませんし、おすすめもしません。
社会適合することは、今の日本社会にピタッとフィットさせることです。
「社会的に沿わせればいいんだよ!」なんて中身のない奴隷社会ではありません。何が良いか、どうなりたいか、どういう気持ちで過ごしたいか、あらゆることは自らが決める時代です。
社会適合は大切ですが、適合しきってしまうと限りなく認識が狭くなり、決められたレールから抜けるのが困難になるか、「ワンワン」しか言わなくなりかねません。
まだこれから決められるのが社会不適合者、適応努力次第の末路です。
誰しも自分のことは知りませんので、社会に揉まれながら失敗しながら理解を深め、良いことも嫌なことも経験して、自分次第で社会との立ち位置や関係性を作れます。
そんな基盤が社会不適合状態。適合していないからこそ、良いも悪いも末路を作れます。
良い末路はこの後の②。
悪い末路はこの後の③。
良い悪いどちらも選択せず、紛れるように社会に潜み、可もなく不可もなくの末路も存在します。
人によっては大切ですが、自己能力を封印して開花させない対価があり、「後悔」という言葉が付いてまわる可能性があります。
※私達は誰しもに必ず能力・才能がある
※関わると大変な人の末路は、自分にしか興味がない人の心理と末路【関わると大変だけど大切なことを教えてくれる】 をどうぞ。
②自己創作による末路は能力発揮
目指したい末路がこちら、自らの個を活かして作っていく人生です。
責任を持って主体的に能動的に活動する「個」の見出しは、集団が苦手でも周囲に合わせられなくても、一人だからこそ発揮しやすくなります。
集団で働けなければ一人で働けるのが今の時代です。
他に従うのではなく自ら作る。ここに抵抗や反発が少なく、快く向き合いやすいのが社会不適合者です。
社会や集団と協調・順応できないのであれば、心置きなく一人の道へ向かえるため、自らの育みが加速します。
責任を持たなければ何もできないとわかり、自らを信じなければ何も生み出せないとわかり、自ら考えなければ何も進まないとわかり、社会の大切さを理解しないと価値にならないとわかります。
自責、自力、自律の育みになり、自立が自然と付いてきます。
社会不適合だからこそ自分を消さずに能力と才能を引き延ばし、自らを確立させながら社会に立つことができます。
実際に行動すると、社会の上で生活して存在できている事実と、社会に従わずとも理解する大切さや有難みがわかります。
社会に反発や抵抗を持つのではなく、個と個が寄り添う形が見出され、一方的に利用するから利用される関係性ではなく、使用させてもらうから貢献して返す、そんな恩返しの尊重や愛を持った関わり方を知れます。
社会不適合者だからこその末路は、社会との関係性を見直し、受け入れて貢献する、お互いの大切さを忘れないこれからの時代を作っていくと考えます。
※嘘つきの末路は、嘘をつく人のスピリチュアルな覚悟は硬く軽い|末路は常に決まっている をどうぞ。
③寄生者の末路は地獄
最後の社会不適合者は少し厳しい末路が待っています。
寄生者は作りもせず怠惰、または壊しますので、集団や他者なくして生存できなくなります。
一人では周囲からの敵視や肩身の狭さを痛感し続ける人生になってしまうため、常に他者に執着して、依存して、他責で、他力で、他律。
他者から排他や否定や嫌悪を持たれるか、同じ寄生者同士のむしり取りになり、自己利益だけを鑑みた人同士の関わりは、物を貪り、権利を貪り、人を貪り、気づけば危害や迷惑をかけ、お代官様の目が睨みます。
生きている基盤である社会に執着する以外の道がなくなり、まるで太り過ぎて一人では何もできない中で、動物的欲求と物欲と金銭欲に苛まれ続けるイメージです。
生きる憤り対処のために思考停止し、欲求以外の動力がなくなり、自らの存在認知だけでなく、記憶をなくす可能性も否定できなくなります。
全てが他になると、生きることも死ぬことも他次第になり、他を利用する以外の生きる道がなくなります。
利用される側は対価や見返りを当然求めるため、納得できる見返りがなければ嫌々関わらなければならず、人の心とは遠く離れた人間関係を社会のルールによって作られます。
これを地獄というのかもしれません。
※社会不適合者におすすめの生き方は、【適合方法に異常性】甘えと言われる社会不適合者に大切な生き方 をご覧ください。
社会不適合者の末路 まとめ
末路は極端に天と地。分かれ道は誰しもにしっかり与えられています。
結局私達は社会の上で成り立っているため、社会に反発しても得られるものなどありません。
かといって、黙って待っていても社会から寄り添ってくれはしません。
社会は既に私達に数えきれないほどの恩恵を与えているため、人間をわざわざ受け入れはしません。
受け入れるか否かは全て人間側に選択があり、受け入れなければならないこともありません。
大切なことは既にある環境や、これまで与えられた恩恵をしっかり認識し、社会に飲まれてただ従う下僕体制ではなく、利用し合いの関係性でもなく、寄り添う関係性だと思います。
寄り添うためには自分のことをしっかり捉え、地に足を立てます。これが個であり、行動であり、作ることです。
社会不適合者だからこそ社会と一線を置き、辛さや苦しみを活用して育み、個の見出しができます。
それは社会と[一:一]で関わる基盤となり、末路の良い悪いは完全に自分次第です。
不安で恐怖は誰しもあります。しかし、乗り越えられる基盤が社会不適合であり、先に待っているのが[社会:個人]で関わる調和。
利用することも、されることもない本当の順応です。
りんごファームのボスが言ってくれた、不適合りんごがジュースになることには、不適合だからこそ物事を考え、価値を作り、無駄をなくせる意味があります。
不適合だからこそ物事の本質を知り、考え、見極め、作れる。人間だからこその在り方を見出せる基盤が不適合なのだと思います。
ジュースであれ。もとい、自ら考えて社会と関わり、人生・在り方・価値を見出す人であれ。
末路の理解が、自分と社会との関わり方を良きものにする考え方となれば幸いです。
それでは、社会不適合者の特徴と末路のお話を終了します。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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