『DNAシフトセラピスト養成講座』
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八方美人とは一体何者なのか。
八つの顔を持つ神か天使か、それとも着ぐるみであることを忘れた彷徨い人か。
特定しにくい存在は、意見がコロコロ変わり、相手に合わせてばかり、そしてとにかく優しく、泣きながらでも飴玉を配っている。
相手の意図や狙いがわからない、仮面を被った魔女の可能性もある。
「このキャンディー、もしかして毒入り?」
う~む、何をどうやって信用すればいいかわからない。
そんな八方美人、実は不信を生む存在だったりします。
ここでは、八方美人が信用できない訳を紐解くとわかる、人間の二極化観念と、八方美人の正体をお伝えします。
- どうして八方美人が信用できないか知りたい
- 八方美人の正体を理解したい
私達人間の陰陽二極化構成を基にした内容。
八方美人は極端に偏った一極化。
信用できないのは無理もない、そんな理解がありますので、一つの考え方としてご参考になれば幸いです。
Contents
八方美人は信用できない
信用できない八方美人の種類
誰にでも愛想よく振る舞う人。
誰からも好かれ、誰からも嫌われないように、優しく、笑顔で、気を遣い、周囲を配慮し、嫌な顔をせず、上機嫌。
「八方美人」と言っても同じ言葉では括れません。
仮面をできる限り八方美人風に仕立て上げたのか、実際に八方美人に少しでもなれているのか、天と地を分ける違いがあります。
- 八方美人風の振る舞い
- 実際に八方美人
八方美人風である場合、そもそもアウトオブサブジェクトです。
①八方美人風は明確に信用できない
できる限り多くの人々から好かれ、嫌われないための振る舞いを演じ、自らを偽り、他者を誤魔化す八方美人風。
別名、狐の幻。
「自分のため」にフォーカスした自己演舞。自己利益を得て、自己不利益を得ない在り方。
どれだけ優しく利益を与え、自己犠牲を被って嫌々我慢したとしても、目的は自分のために他者を利用する。
我慢を使った利益与えや犠牲払いが多く、疲れやストレスを溜めやすく、わざわざ人を利用して自らを被害者にしたり、開き直って魔性の女のように裏の顔を隠します。
仮面被りによる偽りの在り方。
八方美人というよりは自己欺瞞(ぎまん)、社会従順者、完璧主義、回避依存症、またはこれらのハイブリッドが近いニュアンスかもしれません。
生存戦略として大切ですが、関われば嘘、誤魔化し、演技が多いため、違和感が増えて信用できないのは当然だと思います。
八方美人風は、「信用できない」などの否定や拒否をされない人のみを対象に関わる傾向があります。
※仮面被りを認めてくれる人、気づいていない人、外面だけを見る人、人を利用する人など
②実際の八方美人は能力主義の厳しい世界
本物と言いますか、実際に八方美人である場合、大きな特徴があります。
信念に基づいて良い印象を与え、悪く思われないように振る舞う。
「これが私なんです」という感じです。
この場合、周囲が信用しようがしまいが、本人が八方振る舞いを認めているのでやめません。
やめたいと思うことはありますが、八方美人である自分がしっくり来ており、生きやすいため、「やめない方がいいや」と思い直すことになります。
他者に合わせて利益を与え、不利益を与えない働きがマストです。
そんな本物は誰からも好かれ、誰からも嫌われない振る舞いをするために、如何に他者に合わせ、要望に応え、受け入れられるか。
嫌なことでも耐えて、喜んで許し、寛容的で柔軟に自らを変える、そんな厳しい働きの上で成り立ちます。
できる限り自分の我をなくし、透明なメタモンやスライムのようになり、関わる他者を理解し、順応して合わせる能力を要します。
この能力が高ければ高いほど八方美人としての成果をあげられ、自らの在り方を認めているからこそ、日々の八方修行で能力を高めていきます。
エイヤッ。
※八方美人のタイプ詳細は、【八方美人の末路は極端】3タイプ別行く末は『聖人or不幸or腹黒』をご覧ください。
「この人、わからない」が不信を生む
八方美人は能力が高くなる一方、不信を生む決定的な原因が発生します。
「この人、何を考えているの?」
どうして優しくするのか、辛い思いをしてまで耐えて受け入れようとするのはなぜか、何か裏があるのか。
狙いや真意、思考や価値観など、その人の特定ができず、「この人、わからない」と抱きやすくなります。
例えば、東南アジアのナイトマーケットでパタパタ踊る着ぐるみのように、朗らかに笑顔を振り撒きながら、温かいトムヤムクンの試食を配膳しています。
「私の名前はニャムチー、美味しいので食べてみてください」
「う~ん、信用できないな」なんてことにはなりませんね。
どれだけ優しく、気を遣い、利益を与え、意見を合わせ、ノリを合わせ、我慢して、自己犠牲しても、八方美人的振る舞いをする目的がわかれば、信用できないなんてことはないと思います。
真意や狙いなど、相手を何かしら特定できれば安心できる。
しかし、「この人は何者で、何が狙いなんだ?」がわからなければわからないほど、不明感から不信を抱きます。
ニャムチーが屋台の前でトムヤムクンを配っているのと、
よくわからないジッパー付きヘドロモンスターが、誰もいないジャングルの奥で生臭いグリーンカレーを配っている、そんな違い。
「何考えてるの?」
「なぜ自分を出さないの?」
「本当にこんなことしたいの?」
「狙いは何、もしかして類稀な悪い人?」
関わるほどに八方美人の存在特定が困難になり、真意や狙い、そして対象である相手そのものがわかりにくくなります。
わからないほど、信用したくてもできなくなります。
※本当は怖い人については、いい人だけど…。疲れたり嫌いになる心身アラーム│実は怖い人の対処法 をご覧ください。
八方美人は信用したくてもできない
ここからは正体を掴んでいきたいと思います。
八方美人とはポジティブな心の持ち主
八方美人はとにかく嫌われることを好みません。
これは恐怖心を徹底的に嫌がり、恐怖(闇)と一切関わりたくない心の在り方と考えられます。
少し哲学的になりますが、恐怖心とは自己内部にしか存在しない“拒否する気持ち”。
「怖い」を初め、「嫌だ、気持ち悪い、不安、認めたくない、知りたくない」など、拒否の気持ちです。
例えば、こわもての人の前で怯えるのは、そのこわもてが怖いのではなく、拒否する気持ちが自己内部にあるから恐怖を感じます。
この気持ちを徹底的に嫌がるのは、ただ不利益を嫌がる我(上述の八方美人風が該当)と、ポジティブを好む自意識による反発が考えられ、人によって違います。
- 我(エゴ、思考)によって恐怖心を嫌がる
- ポジティブ(心の在り方)の強さが恐怖心と反発する
実際に八方美人である場合、我ではなく、ポジティブによる反発です。
陰陽二極化で言う『陽』に該当し、恐怖心である『陰』と距離を取ります。
陽が強ければ強いほど、陰と反発して恐怖心に対する抵抗感が増え、ポジティブをとにかく肯定します。
「みんなが幸せで嬉しい、ずっと笑っていたい、喜び続けたい、愛に満ちて、幸せを味わい続けたい」
「嫌なことはなければいい、不安や恐怖、辛さや苦しみは味わわなくていい、みんなが不幸より幸せがいい」
いたって一般的な欲望ですが、ポジティブな心を持つ人は、「辛いのなんかなければいい!ネガティブなんていらない!」とはなりません。
恐怖心と関わらないためには自己内部に拒否を作らない必要があるため、攻撃性や排他性など拒否を要するものを持ちません。
「私は味わったけど、他の人は味わわなくていい」というように、なるべく恐怖心を抱かない認識をして、できる限りポジティブに物事を捉えたり、ネガティブと関わらないように慎重に対処します。
心そのものがポジティブである人は、ただポジティブを好む人とは違い、拒否しないように、みんなが喜べることを肯定できるように努力する在り方を貫きます。
愛のある優しくて温かい印象を周囲に与えます。
正体が少し見えてきました。
※信用できない人を見極める方法は、信用できない人を見極める直感&口癖【インドで鍛えらえる能力紹介】をご参照ください。
八方美人の正体は、愛が大好きな人
他者を変えたり押し付けて思い通りにする、そんな行為は他者に拒否(恐怖心)を見出させてしまうので、他者に対する配慮も欠かしません。
自分だけでなく他者も含めて恐怖心の有無が決まるため、他者への気遣いや配慮は超重要事項であり、さらに根がポジティブであるために喜び作りも欠かしません。
これらの在り方は、「徹底的に拒否しない(恐怖心と関わらない対処をする)」に集約されます。
これがポジティブな心の在り方と、ネガティブから離れる努力であり、八方美人は大きく『ポジティブ(陽)』に偏ります。
※何度も言ってしまいますが、ただポジティブが好きな人ではないので、ネガティブや恐怖を拒否せずポジティブに偏るのが特徴
結果的に嫌なことも我慢して耐え忍び、修行的な成長必須の道を歩むことになります。
すると、八方美人は拒否しないだけでなく、受け入れる在り方が構築していきます。
自責が強くなり、他者のためにも身を粉にして働き、優しさを与え、愛想よく振る舞います。
嫌なことでも受け入れ、もはや我慢が我慢ではなくなり、喜んで相手のために奉仕し、協力し、調和し、同情し、利益を与え、許します。
物事を拒否せずに受け入れるさまや気持ちとは愛、心温かい情動と他との繋がりを体感します。
愛想よく振る舞うと、朗らかで幸せ。
温かさと優しさを感じる。
そして、愛を感じる。
八方美人とは、愛が大好きな人。
愛のファンです。
※愛とは受け入れ、自他両方の敬いを意味し、拒否のない世界
なんて素敵な人でしょうか、と言いたいところですが、これが信用できない根本原因になります。
八方美人が愛のある人なのか、愛が大好きな人なのか、大きな違いがあります。
※信用できない人の見抜き方は、【特徴と見抜き方を厳選】人当たりがいい人の裏顔は信用できない をご覧ください。
真相:ポジティブへの偏りは不信の原因
どうして信用できないのか。
答えは、私達人間は二極化の生態だからだと考えます。
良いがあれば悪いがあり、上があれば下があり、優れるがあれば劣るがあります。
物乞い者にお金を与えることにポジティブとネガティブ両方の捉え方があるように、私達の住む地球は二極化に基づきます。
陰陽思想では陰と陽を内包する先に「中庸」という真ん中があります。
中庸はこの世の原理であり、真理。
普遍的人間の在り方であり、目指す道と言えるかもしれません。
八方美人は拒否せず、できる限り受け入れるための努力をするため、愛のある素敵な印象を周囲に与えます。
しかし、人間が二極化の生態である以上、どちらかに偏る状態は自然(普遍的)なさまになりません。
「あえて偏らせているさま」
「何か意図的な狙いがあるさま」になります。
どれだけ素敵ないい人だとしても違和感になります。
現実的に物事をしっかり捉えようとする人ほど、偏りに違和感を抱きやすいです。
理由はシンプルに、現実とはポジティブとネガティブの両方あって初めて成り立つからです。
現実は陰陽両方で成り立ち、愛は恐怖も含めて成り立ちます。
八方美人が信用できないのは、現実的に思えないから。
良いところだけを見て、良いところだけを見せ、良いところだけを提供するさまは、利益を欲望する人にとって有難いですが、普遍的人間として現実的に生きる人にはこうなります。
「なんだろ、これ?」
「こっちは助かるけど、なんかおかしくない?」
「闇がない、汚れがない、穢れがない、なにそれ、なんで、絵本の中なの?」
「怒らないの、悪口は言わないの、毒づかないの、人間なの?」
人間が現実を生きる上で絶対に欠かせない陰(恐怖心、闇)がない、そんな愛が大好きな人の偏りは、信用したくてもできないのが自然です。
陽への偏り、愛が大好きなさま。
愛とは陰陽共に内包して成り立つため、愛があるのか、愛が大好きなのかの違いは大きく、偏りがあればあるほど信用できないのは無理もありません。
八方美人は年々信用されていく
誰しもが信用できない訳ではないと思います。
陽に偏るほどに違和感が強まり、「確実に何か狙いがあるのにそれが見えない」と相手の特定ができず、不信感を生み出します。
八方美人とは日々の成長によって能力を高めていく在り方ですので、より八方美人になれればなれるほど、不信感はなくなります。
この世、地球、社会は、妄想でも空想でも思い通りにしたい自己世界でもなく、自分と他者のそれぞれ個々と集団を尊重して、現実があります。
文句を言う人がいれば、唾を吐く人がいれば、金持ちがいれば、貧乏人がいれば、戦争があれば、平和があれば、良い人がいれば、悪い人がいる。
怒っている人がいるから今日も人生が進んでおり、笑う人がいるから明日も人生が進んでいきます。
八方美人は年齢の経過と共に体力は落ち、精神は成熟し、自らの犠牲や許容の広がりだけでは愛想よくできない、そんな現実をしっかり見つめて向き合うことになります。
するとはっきりわかるのが、「ネガティブや恐怖心は欠かせない重要なもの」
年々、八方美人としての経歴が高まるほどに、時に厳しさや反省が欠かせなくなります。
突き放ち、自立を促し、干渉せず、無関心、冷たく、そしてぶん投げる、テイッ。
そんな優しさが本当の意味で愛になり、愛のある人になります。
恐怖から離れず、自らの拒否する気持ちも大いに受け入れる人は、八方美人として信用されます。
信用されないことは八方美人として成長する際、確実に通るプロセス。
信用される八方美人は、信用されない段階を踏み、現実から逃げずに成長し続けた賜物です。
※八方美人のメリットは、「八方美人の何が悪いの?」メリットとデメリットと注意点は要チェック をご覧ください。
まとめ:八方美人は信用できない
- 愛想を振り舞く真意や目的がわからないと人間は不信を抱く
- 八方美人には、①八方美人風と、②実際に八方美人がいる
- ①八方美人風は、自分のために他者を利用する在り方。上っ面や取り繕い、嘘や演技が露呈しやすく、信用できないのが当然
- ②実際に八方美人は、自他両方のための働きだが、真意や目的がわからないので信用したくてもできなくなる
- 八方美人は本質的にポジティブな心の持ち主であり、恐怖心である拒否する気持ちに反発が強い
- ネガティブを嫌がるが、恐怖心を生み出さないために「拒否しない」ための努力を惜しまない
- 自らを犠牲にしてでも我慢し、許容を広げて受け入れられるようにする結果、ポジティブに偏る
- 八方美人の正体は、ポジティブに偏る愛が大好きな人
- 愛のある人ではなく愛が大好きという偏りは、一極化による違和感と不信を生む
- 信用されないことは、八方美人の道を歩む上での必須プロセス
- プロセスを踏み、ネガティブや恐怖心も含めた現実と向き合うことで信用される段階に入る
- 恐怖から逃げずに受け入れた時、本当の意味で愛のある八方美人になる
「信用されないからいいんだよね」
そんな内容でした。
自然と不信を生む在り方は、信用されるために必ず通ると言っていいほどのプロセスです。
そんな捉え方はネガティブを受け入れるからこその次ステップへ誘い、これまた新たな成長が始まります。
八方美人を見つめるための人間理解となることを祈ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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※これは長期的に本気で変わりたい方専用です。