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【言語化が苦手なのは当たり前】言語化能力を高める方法

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絵を観た際、感想を言語化するのは難しいと思います。

「スゴイ」「綺麗」「なんかこう、いいね」「よくわからない」

絵だけでなく日常生活で物事を感じ、認識したものを自分なりに理解して、他者に伝える行為は難しく、苦手意識を持つ方は多いと思います。

言語化はマラソンと似ています。長距離走が苦手な人がいるように、言語化が苦手な人がいます。

赤ちゃんの時にはバブバブ言っていたように、言語化は日々の生活にて鍛え、育むことで向上するものです。

ここでは、言語化の苦手意識をなくすためにも、言語化能力を高める仕組みを見ていかれてください。

  • 言語化が苦手な原因はなに?
  • 言語化に必要なものとは?

これらを紐解き、「マラソンは苦手でもジョギングならできるかも」と知っていただく内容となっております。

私は本より漫画派、一字一句読まずに絵ばかりに目が行く人間でしたが、言語化の楽しさを知る気づきがあり、日々鍛えています。

そんな人間の理解が、一つの考え方としてお役立ちできれば幸いです。

言語化が苦手な原因

言語化が苦手な原因とは?

「このホワホワした感じ、如何に言葉にする?」「言葉にできなければ打ち首獄門である」

「殿、そんな…」

頭はグルグル回り、どうにか言葉にしようとします、この目の前の毛の生えた蛙を見て。

「なんだこの感じ?蛙の毛のフサフサに心地良さそうな印象があり、しかしなんかベトベトしてそうだから綺麗な感じはしない。そもそも気色悪いし、うずくまった小さなゴリラに見えるぞ、だが物珍しさに希少性と価値があり、良さげなものにも見える、うーむ…」

「殿、言語化できました」

「うむ、言ってみろ」

「ゲロ可愛い感じが心をキュッとし、頭を酔いしれさせます。抱き枕のサブのサブくらいにはちょうどいいかなと」

「打ち首じゃー」「ひゃー」

言語化とは難しいものです。同時に楽しくもあります。

言語化が苦手だと思う場合、楽しい概念はないと思います。

私はそうでした。頭の中をグルグル回り、疲れる、我慢もいる。

小学生の夏休みの宿題、私は読書感想文が最も苦手でした。やらずに二学期が始まり、まず先生に怒られ、同時に何を書けばいいか全くわからないと伝え、居残りです。

何度言われても、「空を飛ぶなんてスゴイと思いました。私もそれができればいいと思うばかりです」なんて文をひたすら繰り返し、○だけもらってやっと終了。拷問でした。

 

言語化を鍛える動機がないと苦手

言語化が苦手な理由には、鍛えていない(鍛える動機がない)ことがあげられると思います。

誰しも生まれた時は言語化能力がありませんので、鍛えなければ苦手なのは当たり前です。

問題は鍛える動機がないことです。

何か不具合や一過性の願望が表れて、「言語化能力があったらなぁ」と思う場合には、鍛える動機がない状態です。

例えば、「職場のプレゼンで上手く説明できなかった」と嫌なことがあった時、不利益をなくす不安や恐怖の対処ではその場凌ぎになり、鍛える動機ではなく不利益をなくす動機という別物になります。

「言語化したい、できるようになりたい」と自らを喜ばし高める意志によって、動機を持って鍛えられます。

これはマラソンのようでして、長距離走れるように、体力や筋力UPなど、自らを高める動機によって鍛えられ、「ちょっと痩せたい、なんか怠けてるから少しだけ」という場合には難しく、継続できません。

 

動機がないとインプットとアウトプットがなくなる

鍛える動機がないと起きるのが、言語のインプットがなくなることです。

ボキャブラリーや物事の理解度が低くなり、言語理解そのものも曖昧になり、日本であれば日本語の理解が希薄になり、言語基盤が崩れます。

感覚的であることは大切なのですがなんとなくで理解するようになり、思考を使わないと知性の育みがなくなります。

最も大きな点は、脳内情報の整理整頓、いわば掃除(情報の断捨離)をする機会がなくなります。

脳内清掃しないと、引き出したい言語を即座にササッと取り出すことが難しくなります。大きな図書館なのに目視で本を探すイメージです。

インプット情報が少ないと、掃除する動機が生まれないので、「まだまだ綺麗だよ」という脳内認知になり、整理整頓を怠ける癖がいつの間にかついてしまう可能性があります。

同様に脳内情報や、感じたもの、認識したものをアウトプットしないことでも整理整頓がなくなります。

自分なりに理解したと納得したり、誰かに伝えて理解される経験が減り、鍛える動機がなくなると言語化はできず、苦手意識が強まります。

 

言語化できないポイント

上述では、言語化はマラソンと同じで、鍛えなければできないのは当然と知っていただきました。

苦手になるのは鍛えていないからであり、原因となるのは鍛える動機がないからという考え方です。

動機がないのはなぜでしょうか?

考えられるのは、困っていないからかもしれません。

パソコンやスマホでは字の変換を自動でしてくれるので、脳内ではなんとなくの理解でまかなえます。

紙に字を書く、自ら調べるなどの主体的な行動がないと、インプットする機会の少ない今の時代です。

また、SNSで「いいね」を欲するメンタルなど、内容のはっきりした理解以上に雰囲気や良さげ感など、なんとなくフェアが目玉になり、言語化がなくても雰囲気作り、空気を読めていればいい風潮にもなりかねません。

このように社会的な傾向、曖昧で物事がまかり通る環境では、言語化を鍛える動機はなくなりやすく、インプット情報が曖昧で脳内掃除を邪魔するだけにもなりかねません。

 

我慢できない、自分に厳しくできない

動機がなくなる心理的な原因には、これらが考えられます。

言語化はとにかく鍛えた人の賜物です。たくさん練習して鍛錬したからこそ得意になり、鍛える過程では我慢や忍耐、自らに如何に厳しくできるかが重要になります。

我慢や自分への厳しさは継続力になります。

私達人間は欲に忠実ですので、喜びや納得があれば誰しも継続できます。しかし、継続力になるのは喜びや納得がない時を如何に乗り越えるかです。

辛さや苦しみ、なければいいものですがやはり出て来ます。その時に逃げたり誤魔化さずに向き合えるか否かは、恐怖心と対峙して正直になれるかどうかを意味し、自分の拒否したい気持ちから逃げないかどうかです。

自分に甘くするのは安心感をもたらし、他者との調和や共有を強め、幸せになるための大切な在り方ですが、言語化能力に関しては少し邪魔です。
※集団で一つの言語化ができるので、邪魔にならない道もあります

自分に厳しくできる人ほど言語化能力は高くなり、我慢や忍耐にて恐怖から逃げない人ほど常に鍛え続けられます。

 

最重要点:言語化を楽しめない

ここでお伝えしたいのは、私の気づきからの理解であり、「自分に厳しくしなさい」なんてことではありません。

鍛える動機を邪魔するものは数あれど、最も大切だと考えられるのは、言語化を鍛える動機を如何に見出すかです。

言語化を楽しめればこっちのものです。

言語化したい動機が、自分の喜び、楽しみ、満足、納得、利益になれば、自分のためになるので鍛えられます。

イメージとしては、「マラソンは結構きついけど、ジョギングなら自分のためになるかな」と思えればOK。

このように思えなかったから言語化ができず、苦手になった、というのがここでお伝えしたいものです。

※自己表現が苦手な際は、自分を表現できない人の特徴と改善|苦手ならしなくていい本当の意味 をどうぞ。

 

言語化能力を高める方法

言語化能力は鍛えると高まりますが、如何に鍛える動機を見出すかが大切ですので、マラソンというきついものではなく、自分のペースでするジョギングをおすすめします。

実際に言語化ジョギングする前提として必要なものがありますので、見ていきましょう。

言語化に必要なもの①:主体的インプット

言語化にはインプットは絶対条件です。

事前に言葉にするための材料がなければ、食材がないから料理できない状態ですので、インプットは大前提になります。

インプットになるのは、本を読む、勉強する、語学を学ぶことです。

特に語学を学ぶと、日本語の意味自体も改めて勉強できるのでおすすめです。

しかし、ポイントはこれらではありません。

ポイントはどんな行為をしても、自らが取り込みたい情報を能動的に得ようとすることです。

何をしてもかまいません。ただ、本を読むのであれば、「これを読みたい」と自ら思ったものを読みます。

「この本を読んで、役立つのでこれを学んで、こういうやり方でやって」という誘導は時に大切ですが、言語化インプットの場合には全部プイプイッと無視でいきます。

言語化に必要な材料集めとなるファーストステップは、主体的(能動的)に知識を吸収することです。

 

言語化に必要なもの②:欲の明確化

セカンドステップで必要になるのが、鍛える動機です。

喜びを求める欲を持って言語化しようと思えるかどうか、ジョギングを楽しめるかどうかです。

何が必要かわかりにくいと思うので、私の場合を例にしてみます。

私はとにかく言語化する動機がなく、学生の時は国語の授業が苦手でしょうがありませんでした。読書感想文なんて最低ランクのクオリティです。

しかし、ある時に気づいたんです。なんで読書感想文が苦手なのか。

意味のわからないことを強引にさせられていたからです。

私の理解では、「本を書いた人の気持ちがわからないのに、どうやって感想書けばいいんだ?」というのがずっと疑問でした。

本の感想を書いても、本を書いた人自身のことを肩書きとか生年月日とかではなく、しっかり知らなければ感想なんて訳わからないと思っていました。

ある日、私は授業を受けずに一人で教科書を読んでいる時に気づきました。文章を一文字一文字逃さずにちゃんと理解すると、「どうしてこの表現方法なんだ?」「どうしてここでこういう書き方するんだ?」「ここで“だって”を入れたのはこういう心境だからか?」と、著者側の立場で物事を考えている自分がいました。

とんでもなく楽しくて夢中になって読んでいました。

もはや読書感想文を書きたいと思うほどで、私の頭の中を言葉にしたい欲がありました。

ここから私は言語化を鍛える動機を持ち、常に動機になっているのが「知りたい欲」です。

言語化に必要なものは、言語化したくなる欲です。

私の場合は知りたい欲ですが、人それぞれに欲はさまざまです。

「知ってもらいたい欲」「伝えたい欲」「自己表現したい欲」「他から評価されたい欲」

なんでもいいのですが、欲を明確にすると動機が見出され、能力を高める段階へ入ります。

 

言語化に必要なもの③:他も含めた認識

上記の「欲」には全て共通する点があります。

「自分だけではない」こと、必ず他を含めているとわかります。

知りたい欲は自分を主体にした欲、着眼は自分以外の他の理解、情報、知識です。

伝えたい欲は自分を主体にした欲、着眼は自分以外の他に話し、伝え、表しです。中には、理解してもらうのが目的の人もいると思います。

必ず「他」を含めた欲であることは、自分だけにフォーカスするのではなく他も含めた認識を必要とします。

「自分が言いたいから、主張したいから、一方的に伝えたいから」ではなく、他も含めて物事を見て、知って、捉えることが大切です。欲がなくてもこの認識があれば十分です。

例えば、本を読む際には自分が理解できたかどうかではなく、本そのもの、言語、著者の心境、背景、社会的な立場なども含めて読みます。

自分の言いたいことを言語化したいだけではなく、「相手に理解してもらう、わかるように伝える、この人はどういう気持ちで聞いてくれている?」という認識を持つのが、能力を高めるために必要です。

 

言語化能力を高める方法①:自己理解

実際に鍛える段階に入ります。準備運動をしてゆっくりジョギング、距離や速度は徐々に調整されてください。

鍛える時、まずは自分が理解するのが先決です。

「この気持ち、この意見、この感情を如何に言語にするか?」を意識します。

本を読み終わり、感想を言ってくださいとなったら、まずは自分がわかるように言語変換します。

大切なのは、自分が理解したと納得できたかどうかの自覚です。

「なんか説明難しいけど、楽しかった」に理解はあると思いますが、納得があるか否か。

「心がプニプニする感覚があり、躍動を覚える内容だった」に理解はあり、納得があればOKです。私であればこれは大納得です。

誰もわからなくていい、ただ自分がわかっているかどうか。それに納得できれば言語化を高める育みになっています。

もし納得できなければインプット情報が少なく、しっかり理解するための材料がない表れですので、インプットを増やします。

納得するまで上述の[言語化に必要なもの①~③]を繰り返します。

徐々に言語化が高まり思考体力(考え続ける体力)がつき、頭内はふくらはぎのようにモリモリしています。

自己理解の具体的な方法は、独り言、一人二役の対話演技、自動思考の自覚、紙に思いを書く、自分の説明を録音して聞くなどがおすすめです。

 

言語化能力を高める方法②:アウトプット

もう一つの方法は表現です。

表現とは自分の内側を外側(他)に出すこと。アウトプット機会を増やします。

誰かに話す、SNSで発信する、ブログで表現する、Youtubeで伝える。

実際にやってみるとわかりますが、言語化は相手が理解すると価値になります

言語化能力の高まりは価値を見出す意味でもある大切なものです。

価値になるとコミュニケーション能力、認識力、思考力、要約力、ユーモア作りができ、人間関係やビジネスシーンでは大活躍です。

アウトプットは相手次第で価値になっているか否かがわかるため、鍛える場合の着眼は自分ではなく他です。

「如何に自分がわかるか?」から、「如何にこの人にわかってもらえるか?」という認識を主体にした表現。

例えば、ある人と出会った時に何とも言えない感覚を味わいます。

「なんだろうこの感じ、心地良いような悪いような、モキュモキュするけど好きとは違い、嫌いとも違う、そして温かい」

「喜びと悲しみが両方混ざり合って、さらに包まれる感覚」とまずは自己理解。

アウトプットする際には他者がわかるようにするので、「相手がわかるにはどうすれば?」と自分主体から離れて、俯瞰的に客観的にします。

「あなたと関わると懐かしい気持ちになる」「お腹の中にいた時の感覚だ」とアウトプット。

社会性や世間の常識の知識、過去の経験も認識力も重要。わかる人が多ければ多いほど、本質を突けばつくほど価値になり、鍛える動機がより強まり、日々の生活で自己理解とアウトプットをすることで言語化能力は高まっていきます。

 

言語化が苦手 まとめ

言語化する際のインプットは、自分が主体であればあるほど濃い材料になります。

農薬ガンガンのぺらっぺら大根か、裏の林に生えていた栄養ギュンギュン大根か。

どんな材料でも最終的にはアウトプットへ向かっていき、他者が理解できるかどうかの際には自分の経験によるインプット情報が最も強力です。

そこに社会性や常識、教科書の知識を組み合わせ、人それぞれに料理のようにアウトプット調整します。

私達は日々を経験と育みの時間として使用できます。毎日鍛えている人は少しずつ言語化能力を高めています。

誰しも高める活動を要し、日々をなんの時間にするかを選択できます。

いきなりマラソンは大変ですし、継続も困難になるので、苦手な場合には徐々に鍛えていくジョギングをおすすめします。

自分のペースで調整しながら、いつかフルマラソン。そんな日が来ればいいかもしれませんね。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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