好かれる人

第一印象が悪い人はイイ人が多い「悪態自覚に謎解きがある」

初対面での取り繕いがなく、仮面を被らない。あえて悪態をつき、距離をとるようにぺっと唾を吐く。

「初めまして…」という言葉が風と共にフワーと消える。

「なんやねんこいつ!」と思ってしまう第一印象の悪さ。

最悪だね、と思いきや数日後。
「あれ?仲良くなってません?」ということがあったりします。

私の経験上、第一印象が悪い人と仲良くなる率は80%を超えています。

第一印象が悪い人と仲良くなる場合、ある一つの共通点があります。

第一印象が悪い人は、いい人であり、さらに深みを持つ。

第一印象が悪い人の紐解きをすると、初対面での在り方として、人間関係にとても大切な核が判明します。

初見悪、だけど中身は最高に善。

善悪話にて人の深みを知る一助となれば幸いです。

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第一印象が悪い

第一印象が悪い人とは?

初めに、イメージしやすくなると思いますので、私が出会った第一印象が悪い人をご紹介します。

日本に居る際、第一印象はとても重要なもので、社会的な常識だと思っていました。

会社員という環境もあってか、第一印象が悪いといっても、演技や嘘がダダ漏れという程度で、たかが知れていました。

海外へ出た際、第一印象の概念はぶっ飛びました。

ニュージーランドの田舎町に居た私は、誰一人アジア人がいない状況で初めての農業仕事をしながら、英語力を向上させようと勤しんでいました。

数ヵ月経ったある日、農場から仕事を終えて返ってくると、宿泊場の庭の大きなベンチに一人の真っ黒なアジア人男性が座っています。

あまりの言語能力の低さと困惑の日々で、「日本人かな?!まともな会話がやっとできるかな?!」と強く期待し、挨拶のために近付くと、もはや嫌でも感じてしまうオーラ。

近づいてくんなよ感モアモア、いえ、ブアブア。

一つしかないベンチ、いつもならドイツ人達がギャーギャー騒ぎながら使用しているベンチ、誰も近寄らない意味がよくわかる。

男性は片足をベンチにドンッと乗せ、一升瓶をドンッと乗せ、お酒をガブッと飲み、マリファナをブハーと公然と吸っています。

私は、「はぁぁぁ、なんだこの印象の悪さわ」と驚きました。

男性はアジア人顔で髭ボーボー、短パンにサンダル、肌は真っ黒に焼け、長髪でガサガサ、煙モクモク。

アジア人にすら合わない日々だったので私は勝手な仲間意識を持ち、下手っぴな英語で挨拶してみました。

「Hi,how are you?」
「…OK」と素っ気ない挨拶を返されます。

「Where are you from?」
「…Japan」

「あぁ、日本人だったんですね」と言うと、「俺はわかってたけどね」と言われました。

第一印象最悪。

ですが、全くもって、ですが、でした。

その後私達は急速に仲良くなり、親友になりました。

 

第一印象が悪い人の人間関係

こういう人、非常に多く出会いました。

中には関わる気がないために印象が悪い人もいます。馴れ合いの概念すらない人もいます。

そういった極端な人でなければ、第一印象が悪い人は私の理解ではいい人ばかり。人間関係に対する価値観や特徴があります。

「第一印象を良くするのは自分のため」だと知っていることです。

当時の私は、「常識だから」と他律。自らの行為に自覚がなく、「第一印象は良くするものだ、それが正しい」とだけ思い込み、何も考えていませんでした。

第一印象が悪い人は、「自分のために印象を良くする、悪くする」という、行為の真意をはっきりと自覚しています。

自分のために印象を良くしようとはしない選択をし、人との関わりでフィルターを掛けます。

人間関係の在り方は、人と深く親密に関わろうとします。

深く狭くタイプです。

狭くするつもりはないのですが、人と浅く関わるつもりがなく、人に対して自分を露わにして心を開く特徴があります。

第一印象が悪い人の人間関係は、全て対等な関係で築かれる。

上下関係を求める人に対して、第一印象が悪い人は関わりません。

はっきりと切り分け、仕事上などやむを得ない際には、心を開かないようにします。

そのため、第一印象が悪い人に対しての周囲の印象は、良い悪いが極端になります。

  • 対等な関係を作ろうとする人は仲良くなる
  • 上下関係を作ろうとする人は仲良くならない

第一印象が悪い人はとても不器用。肩書や年齢、常識やルールなど関係なく、人を平等で対等に認識し、自らを苦しめてまで人との関わり方を変えようとしません。

全員と関わる気がさらさらなく、関われる人、関わりたいと思える人に限定し、多少にかかわらず関係を持つ人には全力です。

良い悪い両方の印象を周囲に与えますが、「それがいい」と自らを認めています。

関わる人を綺麗に選別できるのが、第一印象を良くしない、または悪くする行為。人間関係のフィルター掛けにて効率化を図るために、第一印象を悪くする人もいます。

※愛想笑いがない印象悪の人間性は、愛想笑いができないことに意味がある│人間性が恩恵になる笑いの使い方 をどうぞ。

 

第一印象が悪い人の特徴

第一印象が悪い人の特徴11選

1,人は好き嫌いではなく興味有無

第一印象が悪い人は極端、好き嫌いではなく興味あるなしの認識です。

  • 好き=興味がある
  • 嫌い=興味がない

興味がない場合には、考えることすらありません。

 

2,心の開閉がはっきり

関わる人によって別人になります。

「あの人って印象悪いよね」と思う人を職場のお昼休憩で見かけた時、考えられないほど好印象な様で他者と関わっていたりします。

人によって心を開くか否かが明確に分かれるため、特定の人には嫌われます。本人はそれにすら全く興味がありません。

 

3,深く狭い関わり

人間関係は深く狭くなりがちです。

本人にその意図はないのですが、対等な関係を共に作れる人は絶対数が少ないので、自然と狭くなる特徴です。

 

4,親友や結婚相手などになりやすい

心を開くので一度関わると決めた人とは深く、親友やパートナーなど、何でも言い合える関係になります。

自分と同じように他者を大切な存在として関わります。

 

5,信頼できる

何もかもを開く様には隠し事がなく、相手も心を開ける状態を体感します。

付き合う期間など時間的な長さは関係なく、付き合った段階で信頼できる人。裏切りません。

 

6,裏切られるのを恐れる

裏切る概念を持たず、裏切られるとも思っていません。

ですが、さまざまな人間関係を経験すると、心を開き過ぎて痛い目を見ることもあり、フィルター掛けとして印象を悪くする様が強くなる人もいます。

関わる際に自己防衛を一切撤廃し、盾をピョイっと投げ捨ててしまうほど。万が一裏切られると心をズタボロにされ、心が病むような傷やダメージを受けます。

 

7,初見では人を観察する

人との関わりでは自らの懐を広げ、心は解放的で防御ゼロ状態。それほど真っ直ぐです。

自らの懐を開くかどうかの段階では強めに盾を張り、開ける相手かどうかを見極めます。

入口のガードは強く、中に入ったらみんな裸だった、ワーという懐状態です。

 

8,警戒心が強い

人見知りの人が多い傾向があり、人に対しての警戒心が強い特徴です。

自らの心の守り方を知らないという特徴でもあります。対等な関係を築ける人でなければ、警戒を強めた様として悪い印象を与えます。

 

9,強気な人に弱い

印象の悪さには強気な様があるかもしれませんが、強いわけではありません。

強いというのは恐怖に対する意志のこと。危険や苦痛や拒否したくなる状況に対して、とても弱い特徴があります。

陰口など興味がない人に何を言われても気にしません。それは強さではなく対処を知っている状態、直接言われると傷を負いやすい繊細な人です。

 

10,関わる人を敬う

自分をとても大切にします。

自らを我慢させたり嫌なことを無理強いはさせず、好きなことや解放的な様を求めます。

そのように他者に対しても認識し、関わる人を自分同様に敬い大切にします。

他者に嫌なことを無理強いはさせず、嫌々我慢しているのであれば助けたり、味方になろうとする思いやりを持つ特徴です。

 

11,善と悪の両方を持つ

第一印象が悪い人はエゴを嫌います。

エゴとは自分を他者によって見出そうとする意識。自分のことは自分で認識するため、あえて自分を見出そうと他者に主張や誇示しません。

自らを明確に認識し、善と悪を両方持ち合わせ、人によっては悪の恐怖を、人によっては善の愛を持って接します。

これは興味のあるなし(心を開けるかどうか)で極端に変わり、興味がある人に対しては愛を持って関わり、興味のない人に対しては恐怖、闇の認知が出てきます。

興味がないので直接恐怖を味合わせようとはしませんが、何があっても気にせず、助けも味方もしない様です。

以上が、第一印象が悪い人の特徴でした。

※職場で第一印象が悪くなりがちな件は、職場で必要以上に話さないと起きる不思議『静かなのに目立つ対応策』をご覧ください。

 

第一印象が悪い人の特徴一覧

上述の特徴一覧です。

第一印象が悪い人の特徴
  1. 人は好き嫌いではなく興味有無
  2. 心の開閉がはっきり
  3. 深く狭い関わり
  4. 親友や結婚相手などになりやすい
  5. 信頼できる
  6. 裏切られるのを恐れる
  7. 所見では人を観察する
  8. 警戒心が強い
  9. 強気な人に弱い
  10. 関わる人は敬う
  11. 善と悪の両面を持つ

 

第一印象が悪い人とは仲良くなる?

仲良くなるかどうかは極端に分かれます。

初めの印象が悪くても、人として悪いわけではありません。むしろとてもイイ人であり素敵な人ですので、悪い印象の後に向かうかどうかが人によって変わります。

それは、人間をどのように認識して関わろうとしているかの価値観、様により、心を開かれるか否かです。

仲良くなる人はとても仲良くなり、関わると好きになります。

仲良くならない人は一生興味なく、相容れることはありません。

第一印象が悪い人と仲良くなると、「これが人間同士の営みだ」と実感すること請け合いです。

完全なる安心感、共有があり、お互いがお互いを想い、認識し、考慮し、思いやり、言いたいことを言い合う関係。

まるで夫婦やパートナーです。

愛とは男女関係として縛れるものではなく、より幅広い心の繋がりだと認識させてくれる。そんな貴重な存在です。

上下関係はルール構築や継承、社会という人々が引き継ぐ場ではとても重要。対等な関係は人と人の繋がりにはとても重要。

対等な関係を知ることで、より上下関係の在り方や仕組みを知れるため、人と人の関わりでは欠かせない存在が第一印象が悪い人です。

 

第一印象が悪い まとめ

第一印象が悪い人には良し悪しが極端にあります。

特に印象的な様は、善と悪の両面を持って人と関わること。

一度関わると決めれば善、その前段階では常に悪。

愛と恐怖の二面性を意味します。

ある人に対してはとても恐く、関わりづらい印象を与え、ある人に対してはとても敬い、一切緊張のない心地良い印象を与えます。

一過性の関わりであれば、初見の印象を良きものにすると、本人にとっての利益となるため、多くの人は第一印象を良くしようと意図すると思います。

長期的な関わりとなる環境、それは家族や職場や友人などであれば、第一印象を良くすることは自らのハードルを上げ、演技や取り繕いを継続させるか否かのストレスにもなり得ます。

そのため、印象を良くするか否かは全て、「自分のため」に対する見方がものを言い、必要有無も人それぞれに変わる行為かと思います。

第一印象が悪い人は人として最高に善、愛の存在です。

不器用な所があり、損得勘定、恩徳計算、心理探り、利益有無、価値創出や意義の見出しなど、他者に基づいて自らの利益を得る様が一切ありません。

フィルター掛けの際に善悪の悪を露呈して自らを護り、「自分のため」の行為をして印象が悪くなる。または印象を良くしようとしないエゴのなさが表れます。

さまざまなルールがあり、年代も常識も価値観も違う人々との関わりがある社会では、対等な関係だけでは物事が成り立たないこともあり、上下に区分けする大切さやエゴの必要性があります。

そんな上下関係の大切さがわかるのが、対等な関係を極める第一印象が悪い人との関わりです。

私達は学校に行くので、自然と上下関係が作られます。家にいながら作られる人もいます。

それを「普通」だと思うと、対等な関係に気づきにくくなりますが、実際に対等な関係を味わうと、関わりにある意味も目的も体感も何もかもの違いがはっきりします。

第一印象が悪い人と関わると対等な関係を知り、それによってこれまでの関係性の理解も深まり、両方の重要さと使い分けが起き、より人間同士の関わりに深みが加わることと思います。

身を護りながらも自らの在り方を穢さないのが、第一印象を悪くする行為。人と人の間にある大切なことを教えてくれるのだと思います。

それでは、第一印象が悪い人のべた褒めを終了します。

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