苦労は泣いてすがってでも買え買え買え!
そんな言葉がありますね。
ちょっと誇張しましたが、そんな苦労、「待ってればそのうちに来るよ」と遅かれ早かれやって来るのが世の常かもしれません。
が、一切苦労せずに人生を過ごされる、苦労知らずの人がいます。
苦労知らずの人生は羨ましくもあり、酷い醜態でもあり、苦労人からは冷たい目線と別世界の住人区分けが起きたりします。
そんな苦労知らずの人生は良いの?悪いの?
苦労をせずに来た人は、苦労するのが当たり前の環境に入ると、少し戸惑うことがあると思います。
このままでいいのか?
苦労した方がいいのか?
この人生の意味って何なのか?
自分に何ができるのか?
ここでは、苦労知らずの人生にある闇と光をお伝えします。
苦労知らずのご自身をより深く知りたい方、または苦労ばかりでお困りの方を対象に、物事の見方に変化をもたらす内容であることを願います。
Contents
苦労知らずの人 特徴

苦労知らずの特徴14選
初めに、苦労知らず全般の特徴を順番にご覧ください。
1,あか抜けない童顔
子供のような顔でスッキリツルツル。
美人やハンサムと言うよりは、可愛らしい印象を与え、キツさや鋭さがありません。
「苦労」と顔のどこにも書いていない、そんな顔です。どんな顔ー。
2,穏やかで周囲を優しくさせる才能
「あれっ、今休憩だっけ?!」と思わずお茶を飲んじゃう。
心和む雰囲気があり、仕事の話をしていたと思ったら一緒にお菓子食べ始めていた、そんな状態にしてしまう人です。
とても穏やかなで、関わる他者を心温かく、優しい気持ちにさせる人です。
3,攻撃性がない
攻撃する意味を見出せない人間性を持ちます。
「攻撃、なんのために?」と。
排他、陰口、妬む、恨み、いじめ、否定、非難、批判など、「相手を苦しめてやる」と意思を込めません。
攻撃性を持つように見える人もいますが、怒りや悲しみにて自分を護る自己防衛であり、攻撃意思や相手を苦しませる意図は持ちません。
4,人に頼るのが上手
人を仲間にするのが上手な意味です。
甘えん坊もいますし、甘ったれもいますし、適度に人を頼って甘える人もいます。
5,自他の区分けがない
自分と他者の個々の区分けがなく、自意識が低い特徴です。
低いから悪いという意味はなく、単純に自他の区分けがない認識を持つ特徴で、人によって人間性が変わります。
区分けがないことで他への執着が凄まじい人もおり、自他を同じように大切に関わる敬いを持ち、社会的自立がある人もいます。
6,社交的
苦労知らずの人は社会との繋がりを重んじます。
重んじている意識を持つかどうかは人それぞれですが、自分の居る環境である社会、規律、法律、常識、家族、仕組みを自分の一部のように認識し、反発しません。
他者との繋がりや社交に抵抗を作らず、人間関係の基盤理解があります。
7,家族や身寄りとのコネクションが強い
苦労知らずの人は一人で生きてきた経験がありません。
常に誰かしら周囲に人がおり、助けられます。
その大きな基盤となるのが家族でして、繋がりが強く、または根深く離れられない人もいます。
良い意味でも悪い意味でもコネクションが強く、サポートに恵まれている特徴です。
8,自信と自尊がある
これは、自信と自尊がない状態を知らない意味でして、あるのが当たり前なので、あるとかないとか考えません。
そのため、不安や恐怖に飲み込まれることが少なく、悩みが苦しみになりにくい人間性を持ちます。
9,逃げる or 助けられる
不安や恐怖をあまり感じない自信と自尊がありますが、強烈な不安や恐怖、または攻撃的な人には立ち向かいません。
対処は逃げが多いですが、同時に周囲の人々に助けられることも多く、結局逃げずに済んだという経験が多いです。
無意識に、「何かあれば助けてもらえるさ~」と思い、困る状況に陥る潜在的な認識が皆無という人生を送る人も。
10,仕事ができないことも
穏やかでおっとり、マイペースな人が多く、仕事の効率も作業性も低く、仕事を上手にこなせない傾向があります。
許容を超えてまで本気になる概念がなく、自分の限界を未だ知らないという意味でもあります。
※社会的自立がある人は苦労ではなく努力をしまくり、仕事ができる人になります
11,成長しにくい
苦労や不安や恐怖を経験できる利点は、成長や変化を自ら作る創造性の育みにありますが、苦労をしない人は自らの意志で成長を求めにくくなります。
成長する意志と動機を見出す経験や理解が少ないので、「成長したい」と欲を抱きにくい特徴です。
12,住んでいる世界が狭い
自らの世界を尊重する意味でもあります。
経験というリアルな体感が自分の世界となり、自ら見て思って感じた世界を尊重します。
自他の区分け意識が低いので、他を排他したり批判することはなく、自他を別世界に分けずに色調の強弱を自と他で変えて認識します。
世の中を認識しますが、リアルな体感がないと自分のことのように捉えられないので、住んでいる世界は狭くなりますが、色が薄くなる程度でしっかり見えてはいるので本人は何も困らないというものです。
13,恥ずかしいことも平気で言える
子供をあやすのがとても上手な特徴にもなります。
感謝や謝罪、尊重や愛情、喜びや楽しみなど、愛の含まれた感情表現や言動に躊躇がありません。
恥ずかしいと世間で思うことも、本人の経験にて認識したものであれば何にも恥ずかしいとは思わず、「家族に愛していると毎晩言うよ」「パパとママの間で高校生まで寝ていたよ、みんなそうでしょ?」と平気で言ったりします。
14,正直で素直
最後の特徴です。
とんでもなく正直で、とんでもなく素直です。
これは形を変えると、とんでもなく無知で迷惑にもなり、妬みや恨み、蔑みや敵意の標的になることもあります。
ですが、苦労を苦労だと思わないこともでき、「気付いていないだけで苦労している」。だけど本人は全くそんな認識なし、なんてことも。
人間性として、根底には常に攻撃性のない平和さと調和を持つため、攻撃性を好まない人には好かれ、可愛がられます。
以上が、苦労知らずの人の特徴でした。
苦労知らずの人の特徴 一覧
上述の特徴一覧です。
- あか抜けない童顔
- 穏やかで周囲を優しくさせる才能
- 攻撃性がない
- 人に頼るのが上手
- 自他の区分けがない
- 社交的
- 家族や身寄りとのコネクションが強い
- 自信と自尊がある
- 逃げる or 助けられる
- 仕事ができないことも
- 成長しにくい
- 住んでいる世界が狭い
- 恥ずかしいことも平気で言える
- 正直で素直
苦労知らずの人生
苦労知らずのタイプ
苦労知らずの特徴を見てきましたが、実は全く異なるタイプが混在しています。
同じ苦労知らずと言っても中身が違うタイプがあり、ここではわかりやすくするために大きく二つに分けてお伝えします。
- 自尊のある苦労知らず
- 世間知らずな苦労知らず
自尊か世間知らず、両者は苦労知らずの意味を別物にします。
それは光へ向かうか、闇へ向かうか。
光へ向かう場合には、苦労知らずだからこその生き方があり、とても素敵な人間性を拡大させる人生があります。
闇へ向かう場合には、とんでもない化け物になりますので、執着と甘ったれの駄菓子屋にあったヤバいやつです。
詳細を紐解いていきましょう。
1,自尊のある苦労知らず
一つ目のタイプは光の存在です。
人を仲間にするのが上手。それは周囲から仲間になりたいと思わせる人間性や雰囲気があります。
最たるものは穏やかさ。
一緒にいると心温まり、優しくなる。
いわば、「ハッピーエンドの恋愛映画を観た気分」。そんな人です。
苦労知らず人は、一緒にいる人の愛の部分を引き出す才能を持つ。
この才能となるのは、自尊を損なわず、自他を含めた尊重を恒常化する環境で育ったことが考えられます。
それは、「人格を否定されないで育った」というもの。
ここに、「困らないように助けられるサポート力」を追加します。
周囲のサポート力は莫大な資産を持っているかどうかは関係なく、何不自由なく衣食住と教育を受けられる環境を与え、親身になって成長を見守り、精神的にも助力を与え、自信と自尊をなくさない関わり方をすることがポイント。
このメインとなるのは親や身寄りの育ててくれた人々です。
一人ではサポートに限界があるため、父も母も顕在、兄や姉がいるなど、複数人のサポートを受けられた人です。
ここで着目したいのは、甘やかすサポートではなく、「人格を否定しない=自分という存在を尊重する」ように関わってもらったことです。
これによって自他の区分けをなくし、周囲のサポート(社会性)への理解を深く認識し、社会的自立を養う努力へ向かいます。
その後は人それぞれの努力次第で、社会的自立の確立度を高め、他者への調和と尊重を持ちながら人を頼り、仕事を失敗しても素直に受け入れ、成長はせずとも助けられ、困らない。
成長意志が駆り立てられないので、進んで難しいことや困ることに足を踏み入れることもなく、行動は静か。強くたくましくというよりは、楽しく笑っていたい一定のリズムになります。
困ることがなく、苦労を苦労だと思わない無知にもなり、苦労を自ら引き寄せたり、作らない人でもあります。
光の苦労知らず人のキーワードは、「自他を区分けしない自意識の低さ」+「自尊」+「行動力のなさ(多くを望まない人間性)」
ここから人生の生き方や自分らしさが見出されます。
2,世間知らずな苦労知らず
闇タイプも見ていきましょう。
闇と言っても悪い意味ではありません。光が愛や敬いであれば、闇は恐怖や恐れの受け入れ(強さ)です。
そんな苦労知らずを象徴する姿は、執着です。
他への執着が凄まじく、甘ったれ。
他へのすがりを優先し、自分という人間性を構築している様には自尊のなさがあり、素直さを他に牛耳られている見方があります。
それが自尊を損なう環境、「一方的に何でもしてもらう」ことです。
これはサポート力とは違い、成長や努力、自尊や自立の動力を吸い取る甘やかしかもしれません。
親がなんでも与える、金が欲しいと言えば金が出てくる、金は家にあるからアルバイトにて社会経験をしない、困ったら過保護にかくまわれて傷を舐め舐め、自己解決の機会をなくして他責を常識化、顔が綺麗だから周囲がへこへこ付いてくる、お金や利益を与えれば仲間のように従う‥‥。
他に従う他律が増長することで自らの行動に自覚がなくなり、「自分のもの=自ら作って得る」という認識がなくなります。
「自分」という存在を自ら見出す経験と行動がないと、親や周囲の甘やかし抜きでは意見や意志を持った行動ができなくなり得ます。
すると、困った時には他責、逃げる、誰かに片付けてもらうのが当たり前の世間知らずとなり、自分がないことを自覚しないためにも見栄やプライド、自己評価を高めるための自信過剰、自意識過剰が起きたりします。
ですが、自分がないことや周囲によって生かされていることを自覚し、受け入れることで闇として確立し、苦労知らずを肯定する在り方を作る人もいます。
それは、喜んで執着して人を利用することで、自己認識をなくして、努力をしなくなること。
いわば、自分の世界を限りなく小さく制限して、世間知らずを貫くかの如く自分の肉体と脳と心で物事を見ない、感じない、考えない、思わない、想わない。
この状態が闇の苦労知らず人。
イメージは、森にこもるキノコぐつぐつ老婆。一歩違えば化け物か、魔人か。
闇になりきらない場合には、中途半端な苦労知らずとして世間知らずになってしまい、とんでもない低知能や思い込みを素直さ故にさらけ出したりします。
他律に他責、自立のない執着人は、年齢と共に落ち着きを得ますが、それは物質的な余裕による困らない可能性のすがりでして、他者がいなければ何もできなくなるかもしれません。
闇の苦労知らず人のキーワードは、「自他を区分けしない自意識の低さ」+「他への執着」+「行動力のなさ(努力をしない)」です。
※苦労のある人生目線の話は、人生が辛いのは当たり前。でも辛いと幸せになれるよって話 をご覧ください。

苦労知らずの人生に意味がある

最後に、苦労知らずだからこその人間性があり、社会での役割があり、自分らしさがある話を私なりの理解でお伝えして終了します。
苦労知らずが光でも闇でも、共に共通している大きな点は、「自他を区分けしない自意識の低さ」と「行動力のなさ」です。
一つずつまとめて、最後にポンッでいきましょう。
1,苦労知らずの人生に意味をなす、「自他を区分けしない自意識の低さ」
自意識の低さは、自他を同じように敬う調和や尊重の愛にもなり、自尊を持たずに他に執着する甘ったれの無知にもなります。
自意識の低さとなる要因には、社会によって生き、助けられ、苦労せず、辛い思いをせずにこれまで来た経過があります。
いわば、社会という「他」からの恩恵ドッサリモッサリ。
それは、環境や他との関わり、インフラに親や家族の存在、お金や経済の仕組み、生きる基盤にルール、教育による認識力があったからこそ、苦労のない人生がもたらされるというものです。
「他」によって今(自分)があると重々認識できるのが、苦労知らずの人生。
どれだけ、[自+他=今の自分]と理解しているかどうかにて、光と闇の道が分かれます。
2,苦労知らずの人生に意味をなす、「行動力のなさ」
もう一つの人生に意味を見出す行動力は、言い方を変えると、「行動する必要がない」というものです。
行動力は大切な変化や向上への動きですが、必要か否かは人によって違い、現状に対する不満や不納得、または向上意志や願望の欲があるかどうかで変わります。
苦労知らずの人は願望が少なく、多くを求めない理由となる自尊があり、同時に自ら行動する必要をなくす執着の甘ったれがあります。
苦労とは欲求の多さに比例して作られるものでもあるので、欲求が少ないが故に苦労の実感がない人もおり、自ら苦労を作らない人間性とも捉えられます。
願望や欲求有無にて自己理解を深めることで、行動せずとも日常的な幸福を尊重し、生きていることそのものの喜びを認識しやすいのが、苦労知らずの人生。
どれほど他を尊重して調和するか、他に執着して己のために利用するかにて、光と闇の道が分かれます。
最後はまとめです。
苦労知らずの人生における自分らしさ まとめ
このように、自意識の低さと行動力のなさは、自他との関わり方にて人それぞれに見方も考え方も一変します。
苦労知らずで生きられることは、光でも闇でも才能であり、幼少期から与えられ続ける恩恵による賜物です。
苦労知らずの人生では、自らを強引に一変させるよりは、その才能や恩恵を育み加速させることで自分らしさが表れます。
その生き方となるのが、他者を心地良くさせる人間関係のキーパーソンになること。
苦労知らずの人は、人との関わりを作り、癒し、気付きを与える存在だと思います。
それは、愛を引き出すか、執着にて恐怖を誤魔化すか。
愛を引き出す場合には、他者と関わることで心地良さや温かさ、穏やかな気持ちや優しい気持ちにさせる光パワー。
関わるだけで、「あれ?仕事のミスを怒ろうとしていたのに、気付けば一緒に趣味の話をしているじゃない」と。
もはやマジック。
光の方がより愛を持って関わることができますが、闇だとしても関わりに意味が出ます。
執着はドロドロ感がありますが、執着されることで自らの価値や存在意義を見出し、肯定されたように喜ぶ人もいます。
執着する人がいれば、執着される人がいて、執着を求める人も、喜ぶ人も、いろいろいます。
できれば光が良い感じですけどね。
社会の一員として自他を区分けしない=自他を尊重する関わりが、苦労知らずの人ならではの在り方となります。
自他を尊重して抵抗を作らない穏やかさは、人を心温かくさせる力。
苦労知らずには意味があり、社会の一員としての役割があり、自分らしさとして関わる人の心を満たします。
私は、苦労知らずの人と関わると溶けちゃう。スゴすぎ。
異様に穏やかな気持ちになり、「ずっとボードゲームでもしてようかね~」なんて具合に。
そんな人は貴重です。
苦労を重んじて大切にする世の中であればあるほどに、欠かせない存在は癒しと気付きを与えます。
苦労知らずになるには、相応の他者との関係性、サポート、環境、肉体的自立、健康基盤など、あらゆる幸運が重なり、他の影響にて構築されます。
すると、「自分には何もできない」と思ってしまう原因にもなりますが、苦労している人にはない考えられないほどの力を持っていることにぜひ気付かれてください。
そのためには、社会的自立を育む努力が物を言うと考えます。
言い方を変えると、世間知らずと他への執着を、自尊と社会的自立にすることで、苦労知らずは光としての意味を表し、他者に愛を与えて心を穏やかにさせる癒しの存在となる。
それは、人の中に宿る忘れていた光が多ければ多いほどに癒され、自己理解の気付きを与える力です。
苦労も大切ですが、苦労していないことはどれだけ努力しても培えない超レアパワー。そんな話が何か役立てば幸いです。
それでは、苦労だらけでも苦労とは思わない人間になるぞー。
それはもうレインボーパワーなんちって。