「ま、あれぐらい私にもできるけどね」
プライドが高いのに自信がない人の実情は、自信がないからこそプライドが高くなるルールの上で成り立っている。
そんなお話があります。
ここでは、プライドが高いのに自信がない仕組みと直し方を見ていかれてください。
- プライドが高いのに自信がないのはどんな人?
- どうしてプライドが高くて自信がないの?
- 直すにはどうすれば?
これらを紐解き、「直すにはナルシシズムが大きく絡むんだ」と知っていただく内容となっております。
私はプライドが高くて自信がありませんでしたが、その経験あってプライドや自信を深く認知できたため、この在り方は大きな恩恵をもたらすと理解しています。
ご自身をより知り、改善へ向かうための、一つの考え方としてご参考になれば幸いです。
Contents
プライドが高い自信がない人の特徴

プライドが高い+自信がない人の特徴12選
初めに、特徴を順番にご覧ください。
1,虚言癖
嘘が癖になり、いつの間にか嘘をついている特徴です。
特に自分に対する嘘が多く、自覚しないことで現実を自己都合で誤魔化す在り方となります。
2,言い訳が多い
嘘と同じくらい言い訳が多いです。
プライドを守りつつ、自信がないと悟られない方法として多用します。
3,素直ではない
「右」と言われて右を向きません。
自分のプライドを傷つけることを嫌い、従ったり素直になることはプライドを傷つける行為になるため、否定や頑固や拒否が多くなります。
4,間違いやミスを認めない
自己評価が下がると思う事柄は、事実であっても認めないように努めます。
認めない方法が、怒り、泣き、自己否定、我慢、他責、誤魔化し、嘘であり、人それぞれの性格によってどれを用いるかが変わります。
5,正解や成功に執着する
利益があれば大いに認める在り方が徹底している特徴です。
プライドを高めて自信をなくさない術となるので、自己評価や価値を高める成功体験に執着し、自分を正当化するためにボロ雑巾になっても使い古します。
年齢を重ねると、「昔の俺は凄かったんだ」と言う人が典型例です。
6,否定・批判癖
裏や陰で人の悪口や否定をします。
表立って言わないため、友達同士や一人の時には、溜まったうっぷんを口からモクモク吐き出します。
その際の特徴は、自分の汚点や不手際を見つめず、自分以外の他に責任を置いた前提の口上になります。
7,負けず嫌い
負けを認め、自らを下だと思いたくない特徴です。
自らの優越を下げることが起きると怒りやすく、感情コントロールが苦手なので怒るのを我慢する場合にはストレスが溜まりやすくなります。
8,甘えさせてくれる人に弱い
心を開けると思う人(許容して受け入れてくれる人)に、極端に甘えて身を委ねます。
表面上優しい人に対して自己奉仕の関わり方をする人もおり、相手に利用される可能性があります。
心の防壁のためのもプライドを高く保ちますが、心の隙を見せやすい傾向があり、悪い人や意地悪な人に翻弄されやすい点もあります。
9,支配欲、独占欲が強い
特に男性に多い特徴です。
自分を絶対的中心にして、自己価値や存在意義を自覚するために他者を支配します。
被支配者を作るために自分より下、弱い、劣、負けだと思える人と関わり、自己能力の偉大さを認めるために独占できる人を欲します。
男性ホルモンを過剰分泌させるため、年齢を重ねたある段階で急激に老ける傾向があります。
10,人の意見を聞き入れない、傾聴力がない
自分が見ている世界を信じ込みたい念が強く、他の意見や認識を見ない・聞かない・取り入れない特徴です。
人の意見を聞き入れるのは自分を褒めてもらった時などの利益時、それ以外は聞き入れないと同時に、相手側の認識がわからないので聞けない特徴でもあります。
11,思い込みが激しい
自覚している事柄が少ないながらも、自覚していると思い込みます。
自覚する内容は自己都合の利益事が多いために、現実と頭の中の差異が大きく、自らが見ている世界が自分にしかわからない限定的なことで埋め尽くされながら、周囲も同じものを見ていると思い込みます。
自分が知っている自分と、周囲が知っている自分が違い過ぎるため、自己内部と外部でのギャップによるジレンマや矛盾、違和感や不調和が多いです。
12,自分の世界にこもる
自分の世界にこもっているのにこもっていると思わない特徴です。
自己世界と他者世界と全体世界の組み合わせ概念がなく、全体の中に自分がいる認識が薄い、またはない人もいます。
自分を絶対的に中心にしなければならない強迫観念が潜みます。
以上が、プライドが高くて自信がない人の特徴でした。
※隠れプライドが高い人の詳細は、【人見知りに見えない人見知り】社交的なのに心を開かない人の秘密 をどうぞ。
プライドが高くて自信がない仕組み
プライドが高いのに自信がないのはなぜ?
お伝えしたい考え方がこちらです。
自信がないことによってプライドが高くなる。
自らを誇り、能力や人格を尊ぶ心(または心との向き合い)。
プライドとは誇りや自尊心、誇りや自尊心を見失うと、まるでシュンとなくなったようにプライドも見失います。
プライドがなくなると起きるのが、自分の見失いです。
見失わないために自己愛や脳機能(自己防衛)を使い、自己保持と支配とコントロールを狙うさまが、プライドを高める在り方となります。
プライド(自尊心)がないと自信がなくなる
もしプライドがあれば、プライドを高めるも低めるもありません。
ある、以上です。
このさまはプライドを持って自らを尊重し、誇り、人を上・下で見ず、自らを上・下に配置しない謙虚さが表れ、全体をフラットに広範囲認識する立ち位置を作ります。
自らのことは自らでしっかりと向き合い、現実を現実として捉えるさまであり、他者を介入させて自分を誇ったり、上にする在り方は一切皆無です。
しかし、プライドである自尊心がないと、私達は自らを認識するのが辛く億劫になり、価値や存在意義を見出しにくく、起きるのは他者にフォーカスして自分を見出すことです。
比較、区分け、差別、利用、支配、独占、権威、執着、依存。
自らのことを自らで認識できないと、自らを信じるのは困難になるため、“自信”がなくなります。
自信を見出すために他者と比較して、社会的な他のルールを引用して、[上・勝・高・優・正]を取得する必要があり、自を上にして他を下にする活動へ入ります。
しかし、手に入れた自信とは他との比較上であり、他のルール上の空虚な型取りであるため、得れば得るほどに自己内部には自ではなく他がどんどん介入し、信じる対象が他の詰まった自分。
まるで中身が全て他であるウインナーを自分だと思わなければならないように、信じれば信じるほど自分がない自覚が起き、煮込めば煮込むほどなんか変な味がする状態です。
信じようと自上げ他下げ活動をすればするほど、自信がなくなります。
この結果、自信がなくなりながらも自分を見失わないために、プライドを高めようとします。
私自身がそうだったのですが、この状態は負のループ内であり、本来の姿から遠ざかり続けています。
これを歯止めするために誤魔化しが必須となり、自己否定が過激化して、自分を嫌いにもなります。
※自信過剰になる心理は、【自信過剰な人はハマり中】うざいと思える大切さと過剰心理 をどうぞ。
自信がないからプライドが高くなる仕組み
上述の理解は改善に必須ですので、わかりやすくするために流れをまとめます。
- 自尊を見失いプライドがなくなる
↓ - 自分を見失う危惧
↓ - 自分を信じられなくなる
↓ - 信じるために他にフォーカス
↓ - 自分を上にして、自己保持(価値や存在意義の取得)を図る
↓ - プライドを高めて維持することが自己保持法になる
自信がないからこそプライドを高くして、自分の見失いを防いでいる、という考え方です。
自信がなくなる原因はプライドがなくなる要因である、自尊を見失ったことと考えられます。
おそらくほとんどの方は幼児期か幼少期に発端があります。
私を例にすると、赤ん坊の時に泣くと怒られていたので、自尊は抹消されました。
このように何かしら自尊を穢される影響があると、プライドがなくなります。
しかし、ここでお伝えしたいポイントは別です。
自尊を穢される他者からの影響以上に、自己愛があればあるほどにプライド喪失を強めに拒み、大きな反発が内部に蓄積する点に注目します。
ナルシシストです。
ナルシシストであればあるほどプライドがなくなることを拒否し、自分を見失う危惧を強め、恐怖心を抱いて反発し、見失わないためにプライドを高めて自己保持を図ります。
自信がないからプライドが高くなる仕組みに潜むのは、ナルシシストです。
ナルシシストはプライドが高くて自信がなくなる
別名:自己陶酔
自分を特別視して、自らを愛する対象にし、自己愛を過剰認知する在り方、ナルシシズム。
ナルシシストは幼い頃の周囲の影響に対する拒否、反発、抵抗を増大させる最たる原因です。
ナルシシスト濃度を高め、さらにプライドも高める原液と考えられるのが、自己抑圧です。
幼いころからの周囲の抑圧、自らをドンッと解放できない縛り、自己発揮できない強制圧迫はナルシシズムを強め、自己愛を過剰に見出してより抑圧に対する憤りを増やします。
周囲からの抑圧経験と、ナルシシスト的在り方が重なると、自己抑圧が爆発的に発生します。
しかし、解放できない、発揮できない、抑圧をぶっ飛ばせない。
自分を見失わずに自信を見出し、プライドを認知する活動を優先するため、根本原因へのアプローチへ向かいにくく、「不利益を被らずに自己保持を図る利益を得る」が大事になります。
「プライドを高めないと」
「自信を得るために他者と比較しないと」
「自分を上にして他を下にしないと」
「プライドを傷つける要因を排他・無視しないと」
不利益を見なくなり、人の意見を聞かなくなり、本当に変えるための行動以上に、苦しまないで不安や恐怖を味わわないことに集中。
自分は特別だから、愛したいから嫌なことは見ないでいい、大切にしたいから利益事だけ認めればいいと、自分を見失わないことに集中します。
「プライドを傷つけることは許さない」
知らぬ間にエゴによって自らが支配されています。
エゴに支配されて従っていることに気づくと、直す一歩目が始まります。
※プライドにてメンタルが弱くなる仕組みは、【極端に違うプライド活用法】プライドが高いとメンタルが弱い&強い をどうぞ。
【人間ルール】プライドの高さと自信のなさの直し方
自信がない時はプライドを高めることが人間ルール
これまでの内容にて心理や内情を知っていただきましたが、全て必要であるから起きています。
私達は一人では生きられないので、さまざまに周囲の影響を受けながら生きて、自分の思い通りにはならず、生きたいようには生きられず、強要や強制、否定や抑圧をされます。
自尊は穢され、自信はなくなり、頭の中でプライドを高める活動をします。
しかし、事実はこうかもしれません。
- 素直だからこそ、自信がなくなる
- 自尊を守り抜いているからこそ、プライドが高くなる
自尊がなくなると自分を見失い、生きる気力や活力がなくなります。
これを防ぐためにも自尊をかくまい、守り続けるために自分の世界にこもり、どこまでも自己愛を持っているのが、プライドが高くて自信がない人です。
「素直になってしまっては自分がなくなる」
そんな強迫観念があると素直にならないことが善となります。
自己認識能力の高さと本質的な素直さが見られます。
実際には自信をつけようとすればするほど自信がなくなることを自覚しており、自己愛がある知的生命体だからこそ、自信がないとプライドを高めて自己保持を図る防衛が働きます。
これは人間だからこその自然なルールであり、自己愛が強い人だからこその賜物だと思います。
改善は素直になることではなく、自己内部で起きている事実を知り、現実を現実として認めることが重要です。
直すために必要なことは一つ
直し方の重点は一択です。
「自己抑圧の解放」
幼少期など過去の周囲の影響と、ナルシシスト的在り方による抵抗作りは、知らぬ間にあらゆることを抑圧にして、見えない憤りを大量に作ります。
私がそうだったのですが、どこかにずっと不満が蔓延る感覚があり、何をしても、刺激を得ても、思うものを手に入れても、心晴れる感覚がありませんでした。
「自分」で抑圧していると認めることです。
重要なのは、一番難しいのが一番初め、「全て自分が原因になっていると認められるか否か」
認めるとその後はスムースに行きます。
これは私のような他者がどうこう言って解決するものではありません。
本人がどう考え、どう自らを見つめ、どう自らと向き合い、答えを出すかです。
※メンタルが折れた時は、【メンタル折れの回復方法】仕事のやる気がなくなる瞬間に起きていること をどうぞ。
直すためのサポート①:安全の欲求を満たす
認めるためのサポートがあります。
いきなり、「プライドが高くて自信がないのは全て自分に原因があるから、はい認めて」と言っても、これができていれば誰も困りません。
サポートアイテムとなるのが、安全の欲求満たしです。
プライドが高くて自信がないと欲求は異形を極めやすく、欲に飲み込まれて自己コントロールできなくなる、完全被自己支配が起きている人もいます。
直すためにはシンプルに欲求を満たします。
安全の欲求とは、
安全性、経済的安定性、良い健康状態の維持、良い暮らしの水準、事故の防止、保障の強固さなど、予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求。
※Wikipedia 引用
アメリカの心理学者、アブラハム・マズローが提唱した、人間の欲求5段階説の1つが、安全の欲求です。
簡単に言うと、「心身共に健康で、経済的にも安定した生活をしたい欲求」
と言っても長期的なライフサポートのお話ではありませんので、することはシンプルです。
安定した生活を得ることで、安心感や解放感を存分に味わいます。
「自分の居場所である家があり、安定的に暮らせる仕事があり、安全と安心を持って生活する身体がある」と思える生活を作る、またはその一連を努力・経験すると、欲求が満たされます。
※プライドが高くなる仕組みは、【内部洞察】自己肯定感が低いとプライドが高くなる仕組みを把握 をご参照ください。
直すためのサポート②:我慢しない
もう一つのサポートは我慢の解放です。
上述の安全の欲求満たし活動をすると、好きなだけ買い物したいのにできない、良いもの食べたいのに食べられないなどの抑圧反応が出てくると思います。
その際、買い物したければします。良いもの食べたければ食べます。
自己コントロールできる範囲で、我慢を解放できる時には解放して、喜びや幸福をしっかり味わうことが目的です。
「たまには好きなだけ買い物するぞ」と持っている所持金の中で豪勢にやっちゃうイメージです。
我慢せずにしたいことをして安全の欲求を満たすと、「自ら抑圧していたんだ」と認めやすくなります。
これが自己抑圧が解放されている感覚です。
無理矢理している我慢があるかどうかをチェックする目線を持ち、自らを律する認識を増やせるのが安全の欲求解放のプロセスとなりますので、自分を客観的に見ながらの抑圧発見を目的にしてみてください。
※我慢しないための対処は、我慢しすぎて辛い時は早めに対処│とんでもないのが出て来る前が肝心 をどうぞ。
直す際の注意点
他者に執着すると危害や迷惑をかける可能性がありますので注意が必要です。
自己抑圧の解放を目指す直し方は、「安全の欲求を得るためにお金持ちと結婚する」などは、無自覚の内に自らをより抑圧し、プライドを高めて自信をなくしてしまいます。
自己抑圧の解放は自らが原因である自覚を増やす目的を含めているため、他者に執着せずに自らの安全と安心を得る働きが重要です。
「自分の意見は、考えは?」
「何に我慢している?」
「これは嫌々やってる?」
「自分で作れてる?執着してない?」
自らが自らを見る目線を持ちながら、したいことはして、我慢を手放す。
少しずつ安定した生活を作る働きによって、プラスの利益を得ながら我慢や抑圧に気づき、自らが抑圧していると認められるようになります。
プライドの緩和が起き、自信を付けようとすることで自信をなくす負のループから出られます。
※プライドが高すぎる危険性は、【鉈をかかげた挙句】プライドが高すぎる人の末路を知る体験談 をどうぞ。
プライドが高くて自信がない直し方 まとめ
実際に直すのは、これまで見ないようにしていた在り方であり、内部に鎮座するナルシシストという自己愛の結晶を認めることです。
これは自分そのものを否定せず、大いに認める意味です。
プライドの高さは認める行為を難しくするため、直すためにも一連の仕組みや心理を把握し、自己理解を深めながら納得を増やすのが大切です。
プライドの高さはこれまで蓄積してきた自己防衛の賜物であり、自尊の穢れから守る自己愛の結果ですので、突然なくすことはできませんし、するべきではありません。
これまでしてきたことをしっかり見つめて、自分にとっては欠かせなかったと認めながら自己理解を増やし、一歩ずつ進みます。
そのために、自己抑圧を解放する安全欲求を手に入れる働き、我慢の手放しが直し方となります。
これら活動の先には、不都合や不利益だと思っていたものは思い込みであったとわかる時がきます。
そんな一連にプライドを高める活動緩和が伴い、心に余裕がもたらされることで、故意に自信を付けるためにプライドを高めようとしていたとわかります。
プライドを高める自覚は、その行為の意味と大切さを知る一助となり、客観的に現実を捉えて、プライドと自信とは共に何なのかを教えてくれます。
プライドとは心との約束。
自信とは心の認知。
どちらも心の余裕によって見出される有無。
プライドが高くて自信がない人は、共になくさずに守り抜いているのが現状ですので、抑圧を解放して真の姿をいつの日か体感されてください。
そのためのご参考になれば幸いです。
それでは、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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