心理

否定ばかりする人の心理と対処法│否定癖は「エゴ」を知るチャンス

「いや、でも、違う、おかしい」

「うんうん、それではどうすればいいかな?」
「‥‥じ、自分で考えろ!」

否定とは指摘や本音の意見であり、大切な気づきの機会になる助言でもあります。しかし、否定ばかりになると否定の中身がなくなります。

否定も意見と同じで、中身の有無によって価値が変わります。

否定ばかりすると中身がなくなってしまい、周囲を疲れさせ、イラつかせ、嫌悪を抱く要因になります。

ここでは、否定ばかりする人にお困りの方を対象に、心理と対処法をお伝えします。

  • 否定ばかりする人の心理とは?
  • 否定癖に潜む根底、エゴとは?
  • 否定ばかりする人とはどのように関わる?

否定の中身があるか否かを見極めると、価値のない否定とはエゴであることがわかります。

否定ばかりする人を知ることはエゴを知る意味となり、自らに潜むエゴを客観視する機会にもなります。

せっかく否定ばかりする人との関わりがある場合には、ご自身を高める一助となれば幸いです。

否定ばかりする人

否定ばかりする人のタイプ

「あれも違う、これも違い、どれも違う、全部違う~、ううう~」

そんな歌を鼻歌にしてフンフフーンしていた時を思い出します。

何を言っても、何をしても、何を提案しても、何を助言しても、「違う、でも、No」という返しでは人が離れていきます。価値がないからです。

これが続くと価値がないだけでなく不利益になり、嫌いになっていきます。

このようにネガティブな印象を持ちやすい否定癖のある人ですが、良い面もあり、大きく二つのタイプに分けられます。

否定ばかりする人の二タイプ
  1. 否定の中身がない
  2. 否定の中身がある

中身がある人の否定は指摘や本音や意見。気づきや改善機会となり、大いに価値ある否定です。

否定されると、「うっ」と心苦しくなるかもしれませんが、自分のためになり、関わる意味や利益があり、相互交流の意見交換や本音同士の関わりにもなります。

一方、中身がないと否定の目的が、「自分が満たされるために否定する」に偏り、相手の意見や行為などを利用して満たされ、納得しようという目論見が露呈します。

ここでお伝えする主体は、中身がない否定ばかりする人です。

 

否定ばかりする人の目的は存在主張

中身がないと起きるのが、否定は砲弾のない大砲発射になることです。

ドーン!と騒音だけあり、「否定=私はここにいるぞ!」という空砲行為。

目的が自分の存在主張であり、そのための方法が否定です。

存在主張は自らの価値や意義を認めたい欲求がありながら、それらを見出せず心が満たされていない心理が考えられます。

 

否定をやめられなくなる

どれほどお金を持っていても名誉があっても、自らを自ら満たせるか否かによって心の満たし度合が変わります。

自らを他によって満たそうとしたり、満たしてもらったり、不満足をなくしてもらったり、解消してもらったりと、自力をなくして自責も自立もないさまがあると騒ぎ踊るように音を出します。

他の反応によって自らを認知することを欲し、「自分を知りたい、満たしたい、不満足をなくしたい」と思えば思うほどに砲弾を放ち続けるように、否定ばかりするようになります。

否定することで欲を満たしてきた意味であり、実績があるからこそ否定は癖のように恒常化し、その内に自覚もなくなり、反応するように否定し始めます。

「今日のご飯は」
「いや」
「麻婆豆腐に」
「またかよ」
「じゃあ何がいいの?」
「何でも」

もうなんなのと。

否定にて欲を満たし、満たされない気持ちを緩和できることは大きな利益ですので、やめられなくなります。

このように存在主張を目的とするための過程がある人は、否定するための術を身に付けていきます。

それが知性です。

 

否定ばかりする人は知性がある

他者の意見や在り方を否定するためには、相手が何も言わなくなるまで否定する、社会的な正論を出す、矛盾を突く、矛盾を作るために論点をずらす、他と比較して劣・下・負にする必要があります。

いくら否定しても食い付いて折れなければ否定し続けることは困難であり、否定する人の議論とはどっちが折れるかなので論じるとは意味が変わります。

否定するためには社会的な常識やルール、一般教養や大衆意見、正否のある情報、証明や証拠付けられた信憑性のある情報を脳にインプットしていきます。

知性があればあるほどに否定能力が上がり、存在主張し、声を大きくすることから高らかに雄叫びをあげていきます。

知性とは人によって理解力になれば記憶力になる人もおり、否定の中身の有無が大きく知性の意味を変えます。

  • 中身のある否定は知性に意思があり、脳にインプットする他の情報を自分の認識として理解して吸収する
  • 中身のない否定は知性に意思がなく、他の情報そのままを脳内に記憶としてインプットする

意思があるか否かによって否定の中身有無が変わり、価値の有無も変わります。

中身がない否定ばかりする人は、自分の意思がないために知性とは記憶力という意味になります。

 

自分の意思がないと自信と自尊がなく、感性がない

意思の有無は知性に色を付けるように、自らの肉体、脳の思考、心の想いを使用して認識できているか否か(自らが自らを認識して使用するか)です。

意思がないと記憶をそのまま脳に入れるのでモノクロであり他の情報のままです。

意思があると自らの認識で理解するために人それぞれの色が付き、他の情報が理解力のある知性になり、自信と自尊のある自己理解情報となります。

意思の有無に関わるのが、感性の有無です。

  • 感性+知性がある人=中身のある否定
  • 知性のみがある人=中身のない否定

感性がないと自己理解の上で否定できないため、指摘や気づきを与える影響がなく、存在認知にも繋がりにくくなり、何より自信と自尊のないさまが表現され、それを誤魔化すようにプライドが強まります。

欲が満たされないためにより他の情報をインプットしていき、論理的で一般大衆的に正解と言われる情報を基に、証拠のある知識にて否定するために情報量が多くなります。

自らの努力に反比例するように、否定しても欲が満たされないと空砲は激化し、知識による正当化意識、他に求める承認欲求、マウント、自己愛過多による他者認識のない心理が表れます。

※意見がない人の心理は、自分の意見を言わない人はずるい?│言うも言わないも自分のための心理 をご覧ください。

 

否定ばかりする人の「エゴ」

否定ばかりする人の原因はエゴ

存在主張を欲する心理には、「否定されたくない」という強い思いがあります。

自ら心を満たせないことは自尊がなく、心がわからなくなっている状態。否定されると起きるのが心に傷を負う可能性です。

心が不明確になると護れなくなり、不安と恐怖への対処ができず、「否定される前に否定しよう」と脳が前のめる自己防衛が先行します。

防衛を思考的にあえて強く持つと心身が常に緊張し、自ら癒すことが困難になり、マッサージ、一人の時間、動物との関わり、自然と関わる時間が必要不可欠になります。

まるで戦国武将のような装いをして日常生活をし、お風呂にガシャガシャと入り、否定が防具になるので手放せなくなります。

この心理状態で人前に出たり、否定や批判を受けやすい立場にいると、とても辛く、ストレスを存分に増やしてしまいます。

否定され、存在認知されない可能性が増えれば増えるほど、より自己防衛力を高めるために情報をインプットし、プライドを強め、真意や本音が否定や怒り以外で表現できなくなる人もいます。

この意識をエゴと言います。

否定ばかりする人の心理を作り、ジレンマを作り、矛盾を作り、思考を膨らませ、自己防衛を思考的に先行させる意識です。

 

エゴとは脳内に住み着く認めない意識

意識とは自分を認識する源です。

肉体や思考は受精卵だった時から、周囲の人の意見や影響や情報によって、あんなに小さかったのにスクスクと「他」によって大きくなりました。

根底には意識があり、自尊がなくなるとエゴの意識が脳内で作られていきます。

エゴが大きくなって自分の肉体や思考を牛耳ると、エゴとして自分が構成されます。

エゴとは自分のことを自分で認められない意識であり、他によって自分の存在(価値や意義や確証)を見出そうとする意識

自らの存在を認められないので、他の情報や他者や比較が必要不可欠。否定した他者の反応によって自らの価値や意義を見出そうと脳を使用して生きます。

エゴは誰しもが持ちます。

エゴを自覚していないと飲み込まれ牛耳られ、心を使用したくても脳を使用することを主張し、欲の目的は常に我欲という、他によって自らを満たして納得させる欲に集約されます。

エゴが強く知性に寄ると、中身がない否定ばかりする人になります。

 

エゴの否定は相手の反応が蜜

エゴは我欲を満たす目的があり、人によっては否定ではなく執着、甘え、責任放棄、逃避、嘘や誤魔化し、優劣を付けるための攻撃排他性、区分けするための蔑み見下しとさまざまです。

否定を選ぶ人は知的であり、大衆の意見やルールに基づいて知識をインプットし、論理や世間的に価値のある人の理論、証拠付けられた結果など、「否定されないであろう確証の高さ」を基にした他の情報を主体にします。

中身のある否定とない否定は、否定する時にとても顕著な特徴があり、エゴを基にした否定なのかどうかがわかります。

エゴの否定は、相手の反応を欲します。

他の反応がなければ我欲は満たされません。

提案を否定して、「それではどうすればいいの?」と言ってもさらに否定して答えを出しません。

答えを出す創造性や自己理解による意思に基づいた意見はないために、出す答えは否定に基づいた正論であろうもの、大衆や常識や社会というバックアップが味方に付くものでなければ意見を言うのは困難です。

我欲の解消目的が否定による他者の反応であることから、対処法が見出されます。

 

否定ばかりする人の対処法ポイント

対処する際には、中身があるかないかの見極めが大切になります。

「この人は否定しかしてこない、もう嫌だ」となっても、見極めは否定に価値があるか否か。自分が否定されたことを感情的に認められるか否かではありません。

心をグサッと刺すような否定ほど価値があり、意味があったりします。

価値がないものは明確に無意味です。本人にとって意味があるかないかですので、本人のみが判断できます。

無意味なものは否定した反応を求めて納得や満足を得る目的があるので、否定したことにどう言ってくるか、どう返してくるか、どう影響を与えるかの我蜜を舐めます。

対処ポイントとなるのは価値の有無を見極めて、我蜜を作ってあげないことです。

我蜜は反応があればあるほど作られ、否定に反発したり、自らの在り方が変わる影響を受けたり、否定という存在主張に乗るか否かです。

極端な例ですと、否定されて怒りました。この影響は多大な我蜜ですので、否定した人は公けに喜ばずとも、脳内のエゴはパーティ状態です。

このポイントを踏まえて、対処法にお役立ちできそうなものがあればご参考にされてください。

 

否定ばかりする人の対処法①:否定だと思わずに流す

「私の夢は木の上に家を建てて住むことなんだ」
「落ちたら死ぬじゃん、そんなの絶対嫌だね」

「嫌だね~、たしかに~」

重要なことはテキトーに流すことです。

「へー」でもいいと思います。否定に反応しないために、反論しない、乗らない、影響しない。

エゴは蜜を貰えないと貰える人を探す習性がありますので、これをマスターして蜜を作らなければ相手から自然と離れていきます。

 

否定ばかりする人の対処法②:悪意なく「否定だね」と言う

否定ばかり言う人は自己防衛でもあるため、無自覚が多いです。

エゴは悪意ではなく自己防衛や自己愛を基に思考的に欲を増大させる特徴があり、故意に人を傷つけたり陥れるのではなく、自分を中心にした行動として欲を満たし、他に起きる結果まで認識できません。

否定された時に、「それは否定だね」と言ってあげると相手は自らの行為を自覚し、改める機会になります。

改めるか否かは本人次第ですが、自覚が増えると自分のしたくないことをしていた気づきになり、否定を言う人のためにもなります。

悪意を持って言うと否定に対する反論になってしまうので、感情を入れない意見として伝えると役立ちます。

 

否定ばかりする人の対処法③:離れる

離れなければならない対象は、悪意を持っている人です。

否定ではなく悪口や誹謗や中傷になると、自分の欲を満たす目的ではなく、相手の心を傷つける目的であるため、言われて耐え難い気持ちになれば直ぐに離れましょう。

耐え難いものでなければ、疲れやイライラにて心身が反発を持っているサインが表れるので、距離感を保ちながら上述の対処をされてみてください。

 

否定ばかりする人の対処法④:エゴを知る機会にする

最もおすすめしたいのが自分の成長にする方法です。

エゴとは誰しもが持ち、エゴが強くなくても脳内のどこかに住み着いています。

エゴは直ぐに他者と比較し、他によって自分を認めたり見出したり、優劣によって良い悪い、正否の判断基準を作りたがり、体裁や見栄えなど他の反応を求めます。

無自覚の内にエゴによって自分が存在しているため、なかなか自分のエゴを知ることは困難です。

そこで、他者のエゴが明確に露呈しているのが否定ばかりする人です。

客観的に捉えて、エゴの特性や習性を把握することで自らのエゴを知る機会になります。

いつも楽しそうに生きている人と一緒にいると楽しく生きられることと同じで、エゴが強い人と一緒に生きるとエゴが強くなります。

しかし、エゴを観察して知る目的を持って関わると、自分のエゴを自覚して区分けする認知材料を学べます。

長時間一緒にいるのはおすすめできませんが、うまく交わして流す対処に慣れたあかつきには、距離感を保ちながらも関わる際には観察させてもらい、エゴの勉強会を一方的に開くことができます。

一方的に利用すると申し訳ないので、たまにお菓子でもあげておきましょう。

※口が達者な人の対処法は、【行動しない口達者】口だけの人の心理と見分け方│職場での対処法 をご覧ください。

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否定ばかりする人 まとめ

否定にある価値は中身の有無によって極端に変わります。

意見に中身があるかないかのように、中身によってその人だからこその意見となり、その人の過去の軌跡と経験による認識からの否定になります。

指摘、助言、本音、気づきという価値があり、自分とは異なる価値観・観念・人生観・歴史の意見はとても貴重です。

この価値があるかないかの見極めは、初めはわからないかもしれませんが、慣れてくると簡単にわかるようになります。

「この人は何を目的に否定したいのか?」の目線が大切になり、人を知り、自らが否定された時の認識を知ると、否定される人のタイプの違いと目的の違いがはっきりします。

ここでお伝えした、中身がない否定ばかりの人は疲れやイライラを与える人です。

疲れやイライラは「自分の中の反発と憤り」を表すため、相手に何かを求めたり変えようとする際には疲れやイライラは増えていきます。

否定をフラットに捉えるためにも自分を押し付けず、相手の狙いを把握する目線を意識されてみてください。

そのためにも心理やエゴの理解があると、一線を引いて俯瞰する基盤作りになりますので、この内容もご自身の意思を持って読んでいただければと思います。

対処にお役立ちできる内容であれば幸いです。

それでは、否定ばかりする人の心理と対処法のお話を終了します。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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POSTED COMMENT

  1. さわら より:

    北斗さんありがとうございます。
    早速検索して読みました。
    正に、いい人です。
    エネルギーちゅうちゅうに当てはまりました。
    ぐったりしたり、何がしたいのか不明な違和感を感じ距離を置いてから嫌がらせが始まりました。
    長い間、耐えてきましたがエスカレートし怒りを表したら私が狂人悪者に。
    ずっと執着されています。
    コメントした後インナーチャイルドと恐怖を読み紙に書いたら不安や恐怖が減りました。
    悪者にされるのが不安で気になりますが
    ちゅうちゅうされない様、何を言っても同情しない様に自制します。
    北斗さんありがとうございました。

    • 北斗 より:

      そうですか、それは良かったです。
      恐怖への対応はエネルギーを奪われると行動すらできなくなるので、まずはご自身の確保と距離感創作をしましょう。
      メモ書きは重要ですね。適度な距離感は自分を護る意志ですので、ご自愛ください。

  2. さわら より:

    質問があります。
    いい人の仮面を被った人に心を開き、おかしさに気づき逃げたら、被害者ぶられ嫌がらせを受けて、それに対して苦言を呈したら、
    根にもたれたようで困っています。
    ガスライティングっぽくされ、怒った私を異常者扱い自己正当化しています。
    粘着質なストーカー的な人との関係を早く断つには、どうすればいいでしょうか。
    こちらから今後一切関わらない、それだけでいいのでしょうか。
    自律神経が乱れて不安や恐怖を感じます。
    すみません、少しでも脱出のヒントいただけたらさいわいです。

    • 北斗 より:

      記事内容への質問ではなく、プライベートに関する悩み相談ということですね。
      グーグル検索で、「いい人だけど 嫌い」と入力してみてください。私の別記事がありますので、それがお悩みに該当するかもしれません。
      該当しなければ、文面と表現から推察するには、ご自身を分析して見つめ直すことをおすすめします。

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