対処・解消法

【行動しない口達者】口だけの人の心理と見分け方│職場での対処法

「任せといてよ、必ず驚かせる結果が来るよ」
「すいません、明日までにはお金を準備しますから」
「わかった、ちゃんと評価するから」

口だけは達者。言うことが現実になったことがない。口だけで行動しない人がいます。

口だけの人はその場凌ぎで満足する一過性の突破力があり、即座に終息します。

人間には口がありますので、何を言っても個人の自己満足。自由に言論する権利すらあります。

しかし、口だけの人は他者がいることでの意味と目的を持つため、迷惑になりかねません。

最たるものが職場での口だけ。仕事や業務では口だけの人の意見も聞くこととなり、真面目に聞いたところで時間の無駄、責任を持たないために言った言わないの話になります。

口だけの人と関わる際には心理を知って見極めると役立ちます。

不利益を被り、イライラを募らせ、要らぬストレスを作ってしまうため、口だけの人の心理と見分け方、職場での対処法をお伝えします。

口だけの人の実情を把握し、適当に距離感を保つ一助となれば幸いです。

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口だけの人の心理と見分け方

口だけの人の心理

口だけになってしまう人は発言と行動の組み合わせがなく、言っていることと行っていることが違い、行動できないからこそ口と思考を発達させます。

口だけの人とは行動力がない人です。

行動力がある人は目的を持ち、求めるものを明確にし、予定を組立て、覚悟を決めて行動します。

行動力とは意志や覚悟の意味ですので、決めたことを貫く、または決めたことで導かれる道を進む働きです。

口だけの人はこれら行動への一連がなく、ピカーンと閃いたら行動します。

何かが脳内にハッと表れ、「よしこれだ!」と思い直ぐに行動へ向かい、何をすればいいかわからない、何もできないと止まります。

覚悟がないと止まった時にやめちゃいます。

思って終わり。これが口だけの人にとっての行動です。

「思って終わり」は、行動するための一番初めの思い付きや閃きの思考があり、それ以降が全てボロンと欠如した状態。これが繰り返されると、「自分は何もできない」「行動できない」という自覚が起きます。

ここで人によって道が分かれます。

 

口だけの人は思って終わる行為を自分のために使う

「思って終わる、何にもならないことをしている」と自覚し、自己否定に向かいます。

それが嫌な場合は現実の誤魔化し、逃避へ向かいます。

逃避は自己防衛として、思ってから終わる前に他者に伝え、利益を得ようとします。

「これだけの夢と野望がある」と伝えると他者の目を惹けると知ります。
「わかったよ、ちゃんとやっておくよ」と伝えると相手は満足し、自分が困らないと知ります。
「約束するよ、絶対だ」と伝えると一時凌ぎできると知ります。

自分の満足と納得になり、不満足と不納得をなくす利益を口で得られると知ります。

使います。口達者になり、嘘が上手になります。相手を引き込む話術を得ます。

 

口だけの人は頭の中で生きるようになる

行動する前の思い付きを膨らませるだけ膨らませます。

「もしこうなれば、もしこれができれば、もしこれだけ得られれば」

妄想を広げ、思い付きの思考は期待と願望の楽しい夢となり、自分に利益を与える疑似現実を頭の中に広げます。

利益なので楽しい。得られると思う妄想が夢見心地にさせてくれます。

「行動」という言葉はもう頭の中にありません。

重要なことは今、自分が困らない、嫌なことが起きない、納得する、満足すると思える思考。

思考的に自分が満足すれば、不満足がなければ良くなり、現実世界で体感して、考えて、想ってがなくなります。

汗水たらして行動し、大変で嫌なことも努力し、我慢と忍耐にて苦痛を感じ、やっと得る雀の涙。

そんなことよりも頭の中で妄想を広げようよ、楽しいよ。全て自分の思考次第で決められる、嫌なことなんてない、いらないよそんなもの。

口だけで相手に伝えれば、上手く伝えれば、言葉数を多くすれば、有名な人の言葉を引用すれば上手くいく。全部自分のためになる。みんなも納得するよ。フワー。

 

口だけの人の心理一覧

口だけの人の満たされない度合、利益を得るツール化の使用頻度、誤魔化しによる事実の湾曲化具合。

度合は人それぞれですが、行動できないことをひた隠す心理が共通にあり、そこからいくつかの心理が表れます。

口だけの人の心理
  1. 行動力がない
  2. 行動力がないことを誤魔化す自分から逃げる
  3. 逃げて満たされない状態を自ら作る
  4. 覚悟がない
  5. 怠惰欲が強い
  6. 責任を持つ基盤がない
  7. 承認欲求が強い
  8. 自己顕示欲が強い
  9. 万能感や独自性を思い込む
  10. 自己愛の主張

根底には、「私は何もできない」とは思いたくない自己愛があり、自己否定せずに現実の誤魔化しへ向かうことを選択します。

実際に行動して努力して自らの能力や才能を切り開く道を選ばず、嫌なことからは逃げ、嬉しいことは思う存分味わいたいという怠惰欲求への素直さがあります。

めんどくさいと思いやすく、我慢や忍耐を嫌がり、他から喜びを得ようとします。

結果、暇な時間があっても勉強や練習や学びの努力ではなく、漫画を読んでテレビを観て、お菓子を食べてジャンク食、一時凌ぎの快楽に向かいやすくなります。

 

口だけの人は怠惰欲に支配されている

口だけの人の特徴的な心理は、怠惰欲を優先する様です。

怠惰欲とは人間が持つ大きな欲の一つ。

誰しも、「めんどくさー」「嫌だな」「明日でいいよ」「だるい」「また今度頑張ろう」「怠けたい」「甘えたい」と思うものです。

怠惰欲は行動力をなくし、自らを甘やかし、納得させ、肉体を休息させ、人には必要なものだからこそある欲です。

しかし、怠惰欲に支配されると一切の抵抗がなくなり、欲に飲み込まれるようにタラーンと垂れるパンダ。

あのパンダが満たされなくなった時、口達者の利用価値を知り、口だけの人になります。

 

行動力がないと怠惰欲に支配される

行動力がないことは覚悟と意志がない様を意味します。
※意志とは成し遂げようとする心、自ら喜びを作る覚悟

覚悟がないと確固たる決意ができず、まるで一本のポッキーのように容易に折れます。

せっかく閃いた素敵なアイデアがあったとしても、いざ行動するための覚悟がなければ、決意も予定も立てられず、失敗を恐れる不安が先行します。

行動へ向かう随分前の段階で終わってしまい、自己防衛へ向かい、一連の心理となります。

逃避→満たされない→思ったことを他者に伝える→口達者→利益取得ツール化→他者利用→妄想→自己満足→一時凌ぎ→不満足の解消→怠惰欲→垂れパンダ→ポッキー→行動できなかったことは記憶になし→怠惰欲→怠惰欲…

行動力がなく自己愛が強い人は怠惰欲に支配され、口だけの人になります。

※行動しないではなく、できない人の詳細は、【あることが欠けている】不安で怖くて行動できない改善ポイント をどうぞ。

 

口だけの人は嫌われ、イライラさせる

思い付いて妄想に入り、他者に伝えて満足する口だけの人。

利益を得るために必ず他者に伝えなければなりません。

妄想は自分の中で楽しみますが、行動しない現実に対して利益を得るためには他者が必要不可欠。他者を利用します

  • 他者に思ったことを伝えると満足と納得できる
  • 他者を納得させる口達者になることで不満足と不納得がなくなる
  • 他者に口で影響を与えると一時凌ぎできる

口だけの行為が他者を利用して自らの利益を得る方法となるため、利用される側はイライラします。聞いているだけで疲れます。

自己満足なら好きなだけ妄想するのは自由ですが、他者に伝える場合には不利益を与え、周囲に迷惑をかけているのが口だけの人です。

 

利益が不足すると一時凌ぎと自己満足が激化する

口だけであることは行動できないことのひた隠し、誤魔化しであり逃避です。

自分のために利益を得るツール。満たされなくなると口だけ行為の多用が起きます。

あえて他者に影響を与えていると自覚するために、一時凌ぎする状態をあえて作ります。

自己満足できるように、不満足が起きないようにと使用が激化します。

口だけが嘘だけになる可能性があり、思考世界から出られなくなり、行動する気のない妄想は、被害妄想にも変わります。

 

口だけの人の見分け方16通り

口だけの人には明確な特徴があるため、見分けることができます。

下記に該当が多ければ多いほど口だけの人となりますので、ご参考にされてください。

1,行動しない時に言い訳がポンポン出て来る

2,嘘が多い

3,無責任

4,見栄とプライドが強い(女性の場合は気が強い)

5,返事が軽い

6,意見の中身がない

7,具体性や計画性がない

8,言っていることに矛盾が多い

9,質問への回答が空っぽ

10,他者に影響を与えていると思いたい誇張、話を盛る

11,勢いがある

12,知ったかぶりをする

13,未来を見据えた顔をする、演技を含める

14,褒められると子供のように素直に喜ぶ

15,よく喋る

16,自分のことを知ってほしい気持ちが顔に出ている

以上が見分け方となる特徴です。

※イライラする人の特徴は、一緒にいるとイライラする人の特徴と対処│いつの間にか自分を変えられている をご覧ください。

 

職場にいる口だけの人の対処法

口だけの人の対処法

口だけの人に対して困る場合には、相手に利用されていることを意味します。

相手に飲み込まれるようにスピーチを聞き入った時、不利益を被り、相手は利益を得ます。

この状態をなくすことが対処となります。

方法は、同情しない、相手から影響を受けないことです。

 

影響を受けないために相手と同調しない

口だけの人に優しさは不要ですので、一旦置いておきましょう。

影響を受けさせるために口だけの人はスピーチに熱と圧を込めます。これの後の行動への一連がないため、全エネルギーを注ぐように能弁に集中します。

影響の狙い、最たるものは同情です。

「確かに」「そうだ」「賛同する」「その通りだ」「なるほど」「納得だ」「可哀そうだ」

このように思う状態は既に飲み込まれ、相手の波動と空間テリトリーに同調が起きます。アウェイです。

同情、賛同、応援、心配、自己否定、罪悪感、自己嫌悪などを抱きます。相手に影響されることで自分の在り方が作られる状態です。

これらをしないことが対処法。少し難しいと思うかもしれませんが、ご安心ください。

口だけの人を見分け、心理を把握するとできるようになります。

「口だけ、お好きにどうぞ」と自分と相手の線引きをし、心理を把握して距離感を保つことが対処法。
同情ではなく自分の意見を持って共感すると、影響されなくなります。

 

職場にいる口だけの人の対処法

普段の生活にて友人や家族が口だけでも、「お好きにどうぞ」となりやすいですが、職場でそういう訳にはいきません。

業務上関わらなければならず、口だけの人の意見や思考を聞き入れる必要があります。

特に直接関わる人や上司には、業務や立場上の影響が大なり小なり起き、無責任で現実逃避、言ったのに言っていないと言い張ることも平気で起きます。

対処ポイントは責任の擦り付け合いはしない。線引きして同じ立場に立たないことです。

 

職場の対処は明確な線引きにて関わる

少し酷に思えますが、人として一線を引きます。これが相手のためにもなりますので、喜んで一線引いてください。

線があると意識するだけでバッチリです。

線がある意識は常に相手と自分に境界線を持ち、自他の区分けと距離感が明確化します。これで同情と同調はしなくなります(仲を悪くすることではありません)。

自他の区分けがはっきりすると、口だけの人は無責任になる時、「私は逃げている」と自覚しなければならなくなります。

自覚する覚悟がないため、無責任になることが本人にとっての利益ではなくなります。

言った言わないの話になった時に、相手と同じ立場に立たず、自分を凛とさせ動じない自信を見せてあげましょう。

動じず、相手に同調せず、一切の影響を受けていない様を見せることで線引きはさらに明確化され、相手は無責任になると心地悪く苦しくなるため、線引きがある人の前ではしなくなります(別の人には無責任のままです)。

 

口だけの人を褒めて肯定して誘導してあげる

口だけの人は自己愛の主張と否定を毛嫌いする自己防衛意識から、褒められることや認められることを好みます。

肯定すると子供のように純粋で素直になるため、相手のためにも利用、いえ誘導してあげる関わりが対処になります。

ポイントは相手に喜んで行動させるきっかけを与えることです。

こちらから行動動機となる喜びを引出してあげます。相手を褒めながら、「ああして、こうして」と行動を促し、相手に動いてもらいます。

上司ですとあからさまにはできませんが、「コーヒー淹れてくださいよ」などと少しずつ相手に影響をこちらから与えて行動へ向かわせます。

行動したくないから口だけになっている訳ではなく、行動できないから口だけになっているので、喜びがある行動は喜んでしてくれる人です。

満たされる状態を引出し、口だけになって自らの利益を求める様を減らしてあげるという対処です。

※職場での距離感の保ち方は、職場の嫌いな人には話さない?対応は無視以上に距離感創作 をご覧ください。

 

口だけの人の心理と職場の対処 まとめ

口達者は力となり、アフリカなど国によっては行動以上に能弁が重要視される文化がたくさんあり、口が上手であることは大切です。

一点確認したいのは、口が自分のためになる大切さと共に、他者に不利益を被らせていることです。自己満足で収めていただきたい。

口だけの人を象徴するのは、行動力のなさと怠惰欲に飲まれた様です。

行動とはただ動き、働く様とは違い、必ず自分の意思であり意志があり、覚悟があります。

行動する人は努力し、継続し、自らの欲と関わり、自らを見つめ、自らとの関わりに切磋琢磨します。

口だけの人とは、行動の大切さを伝える存在です。

口だけの人の生活、生き方、価値観は、いろいろな気づきを私達に与えてくれます。

仕事ができる人が多いでしょうか?
自立がある人がいるでしょうか?

心理には答えがあります。

行動は私達人間の基盤。意味を持ち、目的を求め、喜びを作り、自らを高め、知ることができます。

同じ立場に立ってはなりません。線引きをはっきりとさせ、ご自身を高める動機やきっかけにしましょう。

影響を受け、お困りの際には心理を知っていただき、相手の理解と共に対処する一助となれば幸いです。

自らが行動し、口も体も心も動かし働き、適度に垂れパンダ。そんな感じていきましょう。

それでは、口だけの人の心理と職場での対処についてのお話を終了します。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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