ある青年は大きなバッグを持って異国の地を彷徨い歩いていました。
そこで突然出会ったおばあさんに言われます。
「あなたは何を持っている?」
青年は答えました。
「何も持っていないので信念を探しています」
おばあさんは不思議そうにバッグを見入り、一つ問いかけます。
「信念を持っていないと不安が多いのかい?」
青年は考えました。
「不安だと認識しているつもりはなかったけど、無意識に外部を固めようとするのかな?」
この青年、過去の私のことです。
この後、私は信念についてを知り、信念がある状態を知りました。
信念があるない。
この違いとなるのは武器の貫き度。それは自分自身の信頼度であり、変えたいとすら思わない不腐の動力。
そんな見方を考え方の一つとしてご覧ください。
気楽に信念を自覚する内容となれば幸いです。
Contents
信念がある人とない人の特徴

信念がある人の特徴10選
信念がある人には共通した特徴がありますので、順番にご覧ください。
1、自律と責任がある
信念がある人の大きな特徴です。
自分の意見と認識をモットーに自律があり、自らに従い、生かされるのではなく生きる選択を好みます。
信念認識によって自分という核を持つことで、一人一人に“個”があることを理解しており、あくまで自分にだけ適応される信念だとわかっているため、他者に干渉や押し付けをしません。
そこには、責任を持つ様として行動や思考への自覚があります。
2、悩まない、迷わない
「わからない」で沈没しません。
わからないとしても、それを答えとみなして次に向かいます。
そのため停滞しません。すると迷わない。
決断や選択が明確で早く、自ら見出すものが答えなので、思考巡りにて答えが見出せない混沌に陥らない特徴です。
3、動力強し
信念がある人は動力を持ちます。
これは活力の基、行動動機が常にあり、願望や欲を強く持ちます。
ですが、欲が分散して散り散りではなく、一つの目的やゴールに対して集約された大きな欲を持ち、そのために邁進する力を持ち、止まらない。
4、許容があり、頑固ではない
動力と欲に対して邁進する姿から、まるでバッファローのように見えることもありますが、猪突猛進とは違い、最終地点を見据えて貫く姿です。
そのため、頑固になることはなく、ゴールに向かうためには柔軟に行く道を変えます。
他の影響も意見も干渉も、ゴールに向かうために必要とあれば受け入れ、調整しながら己のゴールは絶対に見逃さない、変えない、という具合です。
5、意志が強い
信念と併せて持ち合わせるのが意志です。
意志によって自らを喜ばす欲や動機を持ち、そこに信念を持ち合わせることで動力を追加してパワーアップ。
動力増し増しにて、目的達成力がハンパない特徴です。
6、潜在意識領域の理解者
無自覚の行動と思考を司る潜在意識の理解が深い人です。
“自分”の認識が広いために、自覚できる顕在意識だけでなく潜在領域へ向かい、認識力が高い特徴です。
引き寄せや現実化の活用にも繋がり、願望を叶える仕組みの理解者となる人もいます。
7、絶対に変えられない強い想いを持つ
信念を貫く意志が強ければ強いほどに、何があっても変えられない想いを持ちます。
それは死とも比較できないほどのもので、強引に変えられ、引きちぎられるものであるならば、何でもできてしまうほどの大きな力を引出します。
強い想いは自己能力や才能開花ともなり、考えられないほどの力、それは火事場の馬鹿力のようなリミッター解除にもなり得ます。
8、自信と自尊がある
信念を見出す基となる自信と自尊、自己の絶対的な信頼があるために、自らを誤魔化し偽ることは絶対にしません。
そのため、関わる人も明確に分かれ、自らを偽る人とすすんで関わることはなく、好き嫌いがはっきりしている特徴があります。
嫌いだから関わらないとは違い、自らを信頼しているからこその在り方として、自分を偽る可能性や結果が起きることに関与しないというものです。
9、影響力がある
信念を貫く行為は本気と覚悟と責任を見せ、努力や辛いことも耐え忍ぶ勇姿となります。
同時に、心から楽しみ喜ぶ混じり気のない純粋な様となり、自然と周囲に影響を与える人です。
10、幸せ
「幸せそう」というニュアンスがしっくりくるかもしれません。
信念がある人は自らを認知して行動し思考し、喜びを作る在り方をします。
そのため、不幸せであれば幸せに天秤を傾けるように自ら動き、調整し、喜ぼうとします。
いばわ、幸せは自分次第。そのための努力や苦労も信念があることで貫ける力強さを持ちます。
以上が信念がある人の特徴です。
次は信念がない人の特徴を見ていきましょう。
信念がない人の特徴8選
1、自信と自尊がない
自らを信じる以上に大切なことがあり、他を信じることを優先する特徴です。
そのため、自らを尊重する気持ちが乏しくなり、他者や他の情報に重きを置きます。
視野の矛先が常に外側となることで、軸がなくなり他律へと繋がる傾向です。
2、不安と恐怖に飲まれやすいので、対処に慣れている
自信がないことから不安と恐怖に飲み込まれやすい特徴です。
不安と恐怖が多いわけではなく、対峙したり対処したりという労力や努力、苦痛や戦い、変化や改善以上に、逃避を選びがちという状態です。
その経験が多いため、逃避や距離の取り方、誤魔化すことでの対処能力に長けています。
3、頑固
頑固者であればあるほどに信念がない自覚を持つ傾向がありますが、認めません。
すると一つに固執して何も聞き受けられなくなり、聞き流すこともできず、自らを正当化して変化を拒みます。
4、意見がコロコロ変わる
頑固者を裏返すと、意見が都度都度、関わる人や状態ごとに変わります。
それは変わるというよりは周囲に合わせている状態で、意見がない特徴です。
5、自分に対して偽る
頑固で意見が変わる人の典型的な特徴が、自らに嘘をつくことです。
自分に正直になれず、不安や恐怖への対処癖が根強く、自らを正当化し否定されないことを大切にします。
6、悩み、迷いが多い
自己内部の認識以上に他の情報に重きを置くことから、内部での葛藤や彷徨い、悩みや迷いへの対処が上手ではありません。
軸や核が薄れている状態で、モットーやポリシーなど、自らの中核となる基盤がブレやすい特徴です。
7、動力弱し
行動動機が乏しく、動力が弱い特徴です。
そのために、目的や目標設定は一歩先までになってしまい、大きな欲を見出す以上に、目の前で認識できる範囲での、やりたいこと、したいこと、欲することとして一時的な行動に留まりやすくなります。
すると行動継続ができず、飽き性になり、興味、関心事が少なくなり、受動的になったり、外部刺激にて喜びを貰おうとします。
8、幸せはもらう待ち
「幸せはもらうもの」という認識は他に重きがあるが故の特徴です。
自ら作る動機が少なく、喜びをもらう外部との関わりが楽しみの主体となります。
以上が信念がない人の特徴でした。
※似ている話、芯がある人の特徴は、芯がある人と芯が強い人の特徴に大きな違い。核はぬるま湯か熱々か?をご覧ください。
信念がある人とない人の特徴 一覧
上述の特徴一覧です。
- 自律と責任がある
- 悩まない、迷わない
- 動力強し
- 許容があり、頑固ではない
- 意志が強い
- 潜在意識領域の理解者
- 絶対に変えられない強い想いを持つ
- 自信と自尊がある
- 影響力がある
- 幸せ
- 自信と自尊がない
- 不安と恐怖に飲まれやすいので、対処に慣れている
- 頑固
- 意見がコロコロ変わる
- 自分に対して偽る
- 悩み、迷いが多い
- 動力弱し
- 幸せはもらう待ち
信念があるないの違い
信念とは
これまでの話は私の過去と現在を比較しながら、他者も含めた考察でした。
自分の過去を見ると、明らかに信念のなさがあり、そこには確実な核のなさとブレ、常に迷い、悩み、彷徨い、誤魔化し。
自らを守る意識が恒常化することで、行動や変化を求めても作る方向へ向かわず、起きるのは思考巡りや空想の発達、頭がプクプク膨れていきました。
そして疑似現実の世界へ入り、他の情報を主体にした生き方、価値観、観念を植え付けていきます。
この状態、生き方が絞られていきます。
「これはダメ」「あれもダメ」と迷路の彷徨いで選択肢が絞られていき、「この先はゴールかな?」と思いきやそもそもゴールを目指している自覚がないので、ゴールは一生現れないという選択肢がなくなる状態。
信念がないことは自分がないことでもありますが、それ以上に大切な理解は、行き着く先であるゴールを作らない意味だったりします。
信念がないと思っていた経験からわかるのは、人生は自ら作るものであると同時に、行動にゴールを設ける設計図の存在と大切さです。
自ら作る際には“意志”が重要ですが、そこで信念があると自分の向かうべき“地”(位置や立場や状況)に辿り着くための動力を見出せるというものです。
ちょっとわかりにくいですね。
もう少し詳細に紐解いて見ていきましょう。
信念を知る経験
ここで一休み、信念の詳細がわかりやすくなれば幸いですので、私の経験談を小話として、別目線からの理解をご覧ください。
幼い頃から探し続けていた何か、わけもわからず探しているような探していないような。
都内で会社員だった25歳の私、ある日我慢の限界がやってきて、ドバンッと噴火するように行動発起。
我慢の限界、それは働きながら、現状に満足しかけながら心のどこかでは全く納得していないことを認識した時。
それは自らを完全に誤魔化して有無を言わさない状態になりかけた時、信念が噴出して吠えた時でした。
「バカヤローこのやろー!俺様を消させないよー!」と内なる声がわー。
ここには、「何かしなければダメ、終わり」と感じるほどの気持ちがありました。
そして私は会社を退職して海外への旅を始めます。信念に従った行動でした。
この時は信念が何か全くわかりませんでしたが、海外へ出てから1年3ヵ月後、私は大きなバッグを背負い、ある異国の地を歩いていました。
そこでおばあさんに出会います。
「あなたは何を持っている?」
私は答えました。
「何も持っていないので信念を探しています」
おばあさんは不思議そうにバッグを見入り、一つ問いかけます。
「信念を持っていないと不安が多いのかい?」
私はその時に不安が先行していることに気付きます。
「そうなのかもしれません。求めているものがわからないので、安心を得ようと外部を増やしています」
おばあさんは言いました。
「なんで信念を探しているんだい?」
「…わかりません。自らの求める道を知りたいからだと思います」
おばあさんは問います。
「今、この瞬間は求めている道じゃないのかい?」
「…違う…気がする…この先がある気がする、凄く曖昧ですが」
「そうかい、では求めている道が見つかるよ」とおばあさんは言い、去りました。
その約40日後、私は信念を知りました、森の中で。
一人、森で暮らす経験をした私は思い知りました。信念がないと速攻死ぬと。
信念とはゴールへ向かう力。信念を探すという行動は、既に信念を持っていることへの気付きでした。
森の中では信念がないと頼るものが一つ、思考です。しかし、未知の経験しかないその環境では思考とは微々たるサポート。
核となるのは意志であり信念、「なんのためにそこにいるの?何がしたいの?何を求めているの?何を欲しているの?どこへ行きたいの?」への答えが信念を貫く動力を見出します。
信念は潜在領域、無自覚で気付きにくいものです。しかし、この時に知ったのは信念に触れることが起きれば信念は表れること。
森というのは極端な例ですが、この時の私の信念はシンプルに、「もっと生きたい!」です。
※信念と大きく関わる影響力の話は、影響力がある人の特徴に絶対的なことが│信念との合わせ技一本 をご覧ください。
信念は誰しもが持つ
あくまで私の理解ですが、信念がない人はおそらくいないと思います。
ですが、信念に気付く機会があまりないという現実が私達にはあります。
それが頑張る必要のない環境、不便のない環境です。
一人しかいない環境になれば、インフラのない状態になれば、他に頼れない状況であれば、信念は出て来ます。
そこで出てくるのは生きようとする気持ちではなく、幸せになろうとする気持ちです。
- 幸せになろうとする気持ちがなければ、信念は持っていても気付くことが困難
- 幸せになろうとする気持ちがあれば、信念に気付くことができる
幸せとは完全に人それぞれです。悪は悪を広げることが幸福、光は光を広げることが幸福。どちらも同じようにそれぞれに幸せ。
信念とは自らを幸福へ導く動力。
自らの欲する目的へ導く気持ち。
それは自らの欲する道、目的を定めたゴールの自覚=ゴール(幸せ)を作ることです。
今何をするか、行動しながらゴールを定め、そのために何をするか。
ここに信念があります。
しかし、大切なことは信念を持つことではなく、貫くこと。
信念を貫くために幸せを求める気持ちがある
幸せという言葉はとても簡素かもしれませんが、奥深くて定義の難しい千差万別のものかと思います。
そこには自らが欲する状態や満足があり、一人一人に幸せがあります。
そんな幸せを求める気持ちがあると、信念としてのゴールになり得ると思います。
特段幸せにこだわる必要はないのですが、信念とは信じて疑わないほどの不変で不腐の気持ちであり考え、求めてやまない自分にしかわからないものです。
侍であれば忠誠心でしょうか、恩義でしょうか、役目への従順でしょうか。
農民であればお米を作ることでしょうか、安泰でしょうか、困らないことでしょうか。
幸せのために生きる、幸せのために人を喜ばす、自分が喜ぶ、起業する、経営する、お金をこれだけ稼ぐ、ボランティアする、奉仕する、好きなことをする、結婚する、子供を産む、家庭を持つ、孤独を謳歌する、強くなる、恐怖を受け入れる、不安と仲良くなる、悪に身を染める、光に身を染める…。
「これをしたら私は幸せだ」と思えるゴールがあると、信念を貫くことは自然で当たり前になります。
自分のためなので、どれだけ辛く過酷でも貫き頑張ろうとします。
それが信念、大きな動力源。
※意志がある人とない人の話は、意志が強い人と弱い人の特徴│自由なる意志を高くする曇りなき口癖 をどうぞ。
信念がない理由
信念を持つことはおそらく簡単です。
今空気を吸っている理由を認識すればそれが答えになります。
生きたいから吸っています。潜在的に呼吸して生存維持を図る行為には、信念に基づく絶対に変えられないほどの強い想いがあります。
しかし、生きたいことを認識せず、生きていることが当たり前になれば信念が不要になり、わざわざ見出さずとも生きられます。
それが便利の積み重なりによる思考の停滞であり、自覚のなさ、活気がなくとも生存維持を図れる環境があり、結果的に自分を認識しなくなり得ます。
すると、信念を持っても貫くことは困難になります。
幸せが何かわからなくなると、信念を貫くことは困難で、一本の弓矢のようにバキバキっと簡単に折れます。
これは、信念単体では非常にもろいという理解。
幸せを知るためには自分を知る必要があり、そのためには意志を持ち、心を認識し、思考を使い、自信を持ち、自己認識を育む前提があります。
これらの積み重ねによる構築があり、その上で信念を貫けるものであるため、信念を持ったところでおそらく特段変化はありません。
信念を持った上でどれほど貫くかには、信念と同時に別の組み合わせがあり、まるで武器を集めると大きな剣になるかのようです。
そんなことを考えると、信念がない理由には経験の少なさが大きく関わると考えられます。
ですが日々さまざまなことが起きているのが私達人間ですので、経験の多少は違えど誰しもにあり、物事や人との関わり、そして自分との関わりを一つ一つ認識していない可能性があります。
それは関わる人をしっかり見て、感じて、考えて、想っていないことで、自分に対しても同様に、物事に対しても同様かもしれません。
私がおばあさんに言われたことを当時はわかりませんでしたが、信念を知った時に気付いたのは、今この瞬間、それは私がおばあさんと出会っているその瞬間や、信念を探しているその時を大事にしていないことでした。
おばあさんは、「目指すゴールが見えていないだけで現実を疎かにするのは、今をないがしろにしている」
いわゆる、「弓矢は一本だとしても、自分のしていることを大切にすれば弓矢は増えていくよ」と教えてくれたのかもしれません。
今を大事にして、次の瞬間も大事にして、その先にゴールが見えればそれも大事にすると、一つ一つのアイテム組み合わせから生まれる信念を貫く力、それは貫ける自分を作る動力となります。
信念がない人はいないけど、貫くための動力とするためには一つ一つの行為や認識が物を言う、そんな話です。
信念がある人とない人 まとめ
「今ご飯を食べているのはなぜ?」「どうして今日もシャワーを浴びたの?」「お金払って、時間を費やしてまで外食したのはなぜ?」
自ら行為しているのであればそこには理由があり、動機があり、喜びを求める意志があり、幸せになろうとする信念がある。
そんな信念は知るか知らないか、気付くか気付かないかの違いであり、誰しもが持っている自分の核ではないかと思います。
核があるからゴールが見えるわけではなく、核があるから自分が見える。すると、自ら行動する意味がはっきりし、目的を持ち、動力を生み出す気持ちが見出される。
その気持ちは幸せになろうとする自分を表し、それを自覚した暁には信念を貫くためにいくらでも頑張れる。
すると役割や使命、生きがいや生きる道を認知する基盤にもなり、行動しながらゴールが見え、ゴールを見据えることでより大きな動力を見出して信念を貫く動じない力となります。
そこには恐怖から逃げる以上に自らが喜ぶことを優先する様があり、幸せという利益には敵わない迷いのない道、絶対的な自分への信頼があったりします。
そして必要に応じて潜在意識の理解を深めることで、願望の引き寄せや、思考の現実化という具合に、自らの動力を活用し、自らが目的を手に入れるための仕組みへと繋がったりする、そんな特典サービス付きかもしれませんよ。
信念は誰しもにあります。そのためにも、信念を持つ認識から始まり、貫く力を得るための育みが進む、そこには自らの行動と認識、一つ一つを大切に大事にすることが生きる道かと思います。
信念は既にあなたの中にある。そんなことを知る一助となれば幸いです。
遅くなってしまいましたが、2021年おめでとうございます。
北斗さんにとって健康で幸せな一年になるよう心からお祈りします。
ブログ、いつもワクワク楽しみにアクセスしています。
素敵な記事、本当にありがとうございます。
いつも心から感謝しつつ、じっくり読んでいます。
おめでとうございます。
わざわざご挨拶ありがとうございます。
それは良きですね、楽しい内容をお伝えできるように今年も精進と努力をしていきます。
千鶴さんも、健やかにほっこりの一年になりますよーに♪
お忙しいところご親切に返信ありがとうございます。嬉しいです♪
体に気をつけながら頑張ってください。
いつも応援しています♪