心理と特徴

「優しい人は冷酷なの?」冷たく見える理由12選&意識の特異性

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大人らしさ、周りの配慮、気配り、気遣い、冷静な判断、明確な切り分け。

リーダー素質でもある全体を俯瞰する認識力の高さは、余裕のある優しさ。

と同時に、青い血が通った冷酷な鬼に見えることがあります。

「目の前の100人が被害にあっても、その後の500人が助かるなら迷いなく500人を救う」

人間とは感情によって動くと知られている生態ですが、優しい人は感情に飲み込まれず、知的に全体を把握して判断するため、時に人間味のない冷酷な悪魔に見えるとかなんとか。

そんな冷酷さ、実は性格や人間性によるものではなかったりします。

ここでは、優しい人が冷酷に思える理由をタイプ別にお伝えします。

  • 優しい人の冷酷な所以を知りたい
  • 本当に冷酷なのか考えたい

上っ面のシェイプなのか、内面の具体性なのか、捉え方がさまざまにある“優しさ”。

冷酷さがなければ優しさではない、そんな奇妙な理解と共に、優しさを定義する一つの考え方となれば幸いです。

優しい人の冷酷な理由

優しい人が冷酷に思える理由12選

初めに、冷酷な印象となる理由を順番にご覧ください。

1、執着しない

優しい人は執着や依存せず、自立しています。

自らのことは自らで責任を持ち、自力で突き進み、切り開きます。

問題やトラブルが発生すれば、自らのためにもみんなのためにも自己対処・解決を図り、他者の気苦労や困惑を取り除くため、優しい人と印象付きます。

一方で、時に一人で片づけてしまうところがあり、周囲は頼られないことも。

執着がなさすぎると冷たい印象になります。

 

2、他者に期待しない

執着のなさは、甘えない、頼らない、さらに期待しないさま。

願望・感情が他者に寄りかからない意味でして、自分のことは自分でするため、初めから他者に肩入れしたり、自己責任を放棄することが微塵もありません。

期待しなければ怒ることがなく、情動がなく、想い入れがなく見えるため、冷たい印象になります。

 

3、他者に興味がない

誰しもではありませんが、興味がないために優しく思われる人もいます。

めんどうや煩わしさ、人間関係の無駄をなくす結果、他者に想い入れが一切なく、できる限り一定の距離感を保って当たり障りない関係性をコントロールします。

嫌なことが起こらず、不利益や損失をなくし、心に傷がつかないように心を閉じたまま関わり、常に仮面を被ってニコニコと笑顔を振りまき、深い関係性は拒否。

興味がないのでいつでも無関心になれるさま、「内面では何を考えているかわからない」と周囲は冷酷さを覚えます。

 

4、切り替えと区分けが明確

余韻に浸らず、パパパっと切り替えるさまは冷酷イメージを強めます。

前日のパーティはあんなにワイワイし合ったのに、今朝は初めましての勢い。

会社がドーン、隕石が落ちてきました。

「あーあ、転職しよう」

義理や人情など過去と感情に基づく執着がない場合、「過去は過去、今は今」「会社が潰れた、働けない、私は解体屋でも大工でもない、じゃあ」と切り替えがはっきりです。

冷てーと言われるのは無理もありません。

 

5、意味を重んじる

感情よりも物事の意見、それは理論ではなく「自分とあなたの意見」を重んじます。

優しい人は感情論や情動による自己都合ではなく、他者がわかるように自らの気持ちを伝え、他者側の立場で物事を捉えようとします

相手がわかるように気持ち、感覚、思考の表現工夫を加えることでコミュニケーションを円滑にしている人は、相互交流によるお互いの正しい理解を大切にします。

「この前クレーム受けちゃってさぁ、最悪だよね」
「最悪だったんだ?!それってどういう意味?なんでクレームが最悪なの?」

「インド行くと、死体を見るのが普通なんだって、怖いね」
「それが怖いんだ?どうして?」

感情によって揺れ動かないので冷静すぎる、情動がない、曖昧さがありません

社会的には重要なことですが、「この人は人間なのか?」と冷たさを覚えることも。

※手が冷たい人の優しさは、手が冷たい人は心が温かい明確な理由がある│心理と特徴に心の温度の基 をご覧ください。

 

6、笑うポイントが怖い

他者を尊重する優しい人は人の気持ちをただ感じるだけでなく、他者側の認識を捉えるために知性を使います。

地頭のよさ、認識力の高さが伺え、自分なりの頭の使い方をして、自己能力や才能を他者理解に使います。

この頭の使い方は、固定観念や執着がないために独自性を生み出し、特異な意見や価値観を持ちます。

お化け屋敷に入ったら、お化けの服装から時代背景を読み解くことにしか興味がなかったり、雪山で遭難するドキュメンタリーを見て爆笑したりします。

固定観念があまりないために死に関わる出来事を笑うことも多く、「え、ちょっとこの人、引くわぁ」と冷酷に思われます。

 

7、客観視

客観視によって周囲の把握、先見性、認識の余裕があります。

相手が何を言いたいかわからない、話がまとまらずに言葉がバラバラ出ても、「それはこういうことかな?」と代わりに要約し、よりわかりやすく表現しながら、頭内の情報整理をしやすくしてくれます。

ペンが落ちる前に落ちることを予測して空中キャッチ、本人の知らない内に元の場所に戻して何もなかったように過ごす。

それを後ろで見ている人は、「この人何者?!こ、こえぇ」と怯え始めます。

 

8、本質を見抜く洞察力

認識の余裕は冷静かつ的確かつ迅速は判断能力になります。

ラーメンを食べた時に一瞬で、「この味の決め手は硫黄成分だね」

それが聞こえた店主は、「な、なにー、それを発見するのに50年かかったのにぃー」と嘆きます。

本質を見抜く洞察力は他者のことを他者以上に理解したり、預言者のように事前予測もできるため、怖ろしさになります。

本質を見抜く際に笑顔なのかニヤッとするかによって善悪の印象が一変するため、無害な顔で洞察結果を言わないと冷酷な悪魔に思われます

そして、実際に本人のさじ加減で悪魔にもなれる人です。

※優しい人の怖さは、【優しさの種類がある】優しい人が怖いのは不干渉か闇の配慮か をご覧ください。

 

9、能力が高すぎる

周りと合っていない、環境が違うにもかかわらず留まり、周囲のサポートに追力する人は優しい印象を持たれます。

一方、どうしても「差」が多面的に浮彫りになるため、自然とギャップ心理が強まります

「みなさんの仕事は私の1/5ですので、40時間働くまで休憩なしでいきましょう…あ、ごめん、今のは夢の話であって、嘘であってパタパタ」は時既に遅し。

普段は本音や真意は出さないようにしていても、ふとした飲み会などでポロっと出ると、「え、そんなこと思っていたの…冷酷」と絶句されます。

 

10、現実認知力が高すぎる

人間味に大きく関わるのが、起こった物事を認める速さです。

バリバリと自分の家を食らう巨大イモリが発生。

「あらあら、家が食われてるよ、よしこの家は諦めよう、これまでありがとう、さらば」

現実認知力が高いと、「今ここ」のリアル以外に着目が薄く、執着もなく、起こったものは起こったと認めて流れていきます。

人によっては『諦め癖』がコンプレックスやトラウマにて根付いている場合もあり、「しょうがない、こういうものだ」と流れていきます。

大事件や感情揺さぶる出来事もサラッと流れるため、冷酷な印象になります。

 

11、本気度が低い

それなりの力の発揮で生きられる人は情動が薄まり、自然と欲がなくなり、執着がなくなります。
※社会環境や器用貧乏も起因

正確には執着できない状態であり、諦め癖や損害回避(不利益を嫌がる性質)が強いことで他者に期待や興味もなくなります。

生きる上や人間関係では余裕があるので困らないですが、人の気持ちや物事の意味がわからず、「なんで別れるだけで泣くんだろう?」と相手の気持ちになれなくなります。

本気度が低くなれるのはそれだけ基盤に能力の高さや余裕があるためでして、過去に辛い経験をしていたり、才能に恵まれています

経験則にて許容が広く、忍耐力が強いため、大概のことは「大丈夫だよ」と気にしない優しさがあります。

一方、辛い経験を多く味わい、さらに一人で乗り越えてきたことで他者への感情移入や共感性が薄く、「親がいないことのなにが辛いの?」などと冷酷な発言や態度が増えます。

 

12,縁を切る

優しい人は静かに一生の縁を切ることがあります。

一方的判断によって、「これ以上はダメだ」と思った時、スパッと綺麗サッパリ切り捨てます。

後腐れなく、二度と会わないことにも後悔がないため、関わっていた人は突然奈落に落とされた気持ちになり、これまでの優しさとのギャップに身震いします。

以上が、優しい人が冷酷に思える理由でした。

 

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実際、優しい人は冷酷なの?

冷酷に思える優しい人のタイプ

冷酷に思える優しい人には大きく二つのタイプがあると考えられます。

冷酷な優しい人のタイプ
  1. 他人に興味がない人
  2. 他人に期待しない人

①他人に興味がない人は「気を使う」

他者に感情で揺れ動くことがなく、常に線引きして客観的に捉えます。

興味がなくても人と関わるのは、共存を拒否せずに認めながら、自らが嫌な思いや不利益を被らないための知的対処と言えるかもしれません。

損害回避(ディフェンス)が主な目的となり、当たり障りなく、めんどうや煩わしさ、無駄や抵抗をなくすために頭を使います。

気を使ういい人が多いです

人から利用されたり執着されることが多くなりますが、関わる他者は接待されているようでいい気分、「優しい人」と名付きます。

我慢の限界など、自らに損害が起こるとわかれば切り分けは迅速かつ明確、平気で縁を切る傾向があり、冷酷さは常に隣り合わせだったりします。

※タイプ①の詳細は、【日本の優しさ】他人に興味がない人が優しいと思われる仕組み をどうぞ。

 

②他人に期待しない人は冷酷だからこそ本当に優しい

タイプ②は①とは違い、冷酷であるからこそ優しくできます

冷酷とは恐怖によって感じる印象ですが、恐怖の反対は愛であるため、愛を持つ人は必ず恐怖を内包します。

例えば、ママペンギンが北極のある時期になると、子ペンギンを崖から突き落とす光景があります。

オットセイやシャチが渦巻く大海原にドロップキック、ドンッ、ジャポンは執着を手放した愛。

厳しさや自然の摂理を学ばせる姿勢、いわゆる自立と精神的強さを与えるために個として尊重する結果、時に冷酷に写ります。

自然が利益と被害を両方もたらすのと似ています。

このタイプの場合、冷酷だと思われることこそが本当の意味で優しさとなりますので、深掘りしていきましょう。

※タイプ②の詳細は、【他人に期待しない人の優しさは本物】他人に興味がない人と違う優しさ をどうぞ。

 

優しい人が冷酷なのは性格ではなく、『意識』

優しい人の冷酷さで特に目立つのが、「縁を切る」

人生で二度と会わないほどの大きな決定ですので、そう簡単にできるとは思えません。

しかし、優しい人は簡潔かつ迅速にスパン。

「おまえは既にペンペンペン」というやつでして、もう終わってます。

「冷酷ないったんもめんかもしれない、いやはや本当は青鬼なんじゃないか?」と思えますが、真相があります。

縁とは意識同士の向き合いであり結束によって紡がれます。

意識とは人間そのもののであり、エネルギーの向き先です。

意識を相手に向け、相手も意識をこちらに向けることで、縁そのものが結ばれ、関わります。

「親指が痒い」と思った時点で意識が親指に行くように、人と話す時に相手に意識を向けるから会話できるように、関わる以上は意識の向き先が相手であり、お互いがお互いに意識を向けていればいるほどに縁は強くなります。

縁を切るとはこの逆。

意識の向き先が合わなくなり、さらに両者共に意識を向けなくなった時、縁は完全に切れます

優しい人は、意識を自ら相手に向けることがあまりありません。

相手が向くことによって自らの意識を向ける傾向があり、相手の反応に合わせて意識を作ります

すると意識は相手そのものではなく、相手の言動や在り方など自らに影響を与える動きに向きます。

ハエが動いたら、ハエそのものではなくブーンに意識が向くのと同じです。

意識の向き先は常に自分or他の周囲(影響を及ぼす範囲)。

相手そのものではなく、全体に意識が向くイメージです。

相手に合わせる人ほどこの傾向があり、意識は対象を定めた点[・]ではなく、自分の周囲や他者の周囲の包括球[〇]となります。

この意識の在り方は、シンプルに元々向いていない意識を自覚して終了、「関わるのやめよう」と思った瞬間に縁を切ることも可能になります。

意識の向け方が全体(俯瞰)である人は、性格による冷酷さではなく、メタ認知能力の高さが冷酷な印象を作ります。

 

冷酷さの真相:優しさの土台が冷酷(恐怖)

あらゆる優しさがある中でも、本当の意味で相手のためとなり他者を尊重する行為が、愛(自他の敬い)によるものと考えられます。

一方的に愛を与えても自己都合や自己満足ですので、しっかり相手の状態や心理、状況や環境を多角的に理解した上で与え、時に与えず、過酷な厳しさも必要です。

とにもかくにも他者理解が鍵となり、他者を知らずした優しさはエゴや執着の増長になりかねず、その場は欲を満たせても結果的に痛い目を与えるかもしれません。

他者を知る優しい人は、意識が一点ではなく全体を見る球

全体を捉えることは、[他者の周囲+他者の過去や未来)]まで把握し、他者そのものの理解度を高める手法になります。

他者のことは他者自身にしかわかりませんので、できる限り本人と本人の周囲を把握し、理解を近づけることに他者理解があります。

意識が一点ではなくブワンと広がれば広がるほど、個々の特別視や一点集中した見方がなくなり、期待や執着をしなくなり、冒頭の理由12選が表れて冷酷な印象ができます。

冷酷であることが優しさの基盤になる大切な要因だったりします。

他者を全体的に理解しようとする優しい人はリーダー気質

意識が広がれば広がるほどに他者理解が深まり、優しくするための土台と同時に冷酷な印象が作られます。

冷酷さは優しさの土台であり、意識の在り方によってもたらされる陰陽兼ね備えた真理(本物)という考え方です。

 

まとめ:優しい人は冷酷

  • 優しい人には他者に興味がない人と、期待しない人のタイプがある
  • 興味がない人の優しさは損害回避目的の社会従順、知的な生存戦略
  • 期待しない人は厳しさや自然の摂理の学びを提供し、自立と精神的強さを与えるために個として尊重する優しさ
  • 優しい人は縁を切るが、血が通っていない青鬼性格ではなく、意識の在り方が冷酷な印象を作っている
  • 意識の在り方は一般的には「・(点)」だか、優しい冷酷な人は「〇(球)」
  • 一点フォーカスしていないからこそ縁をスパッと切る冷酷さ、全体俯瞰だからこそ他者理解を深めて本当の意味で優しくできる
  • 本当に優しい人はメタ認知能力が高く、リーダー素質がある
  • メタ認知によって他者認識力が高く、真に大切なサポートや助け、厳しさや敬いの愛を与えられる
  • 一人一人ではなく全体にとっての優しさであるため、個々や情動に重きを置いた人間味が薄れる
  • 冷酷さと優しさの組み合わせは陰陽内包した中庸の在り方、この世の真理

温かさと冷たさが常に表裏一体であるのは、水が真理であるから、そんな哲学に繋がっていきそうなお話でした。

優しさにはいろいろな形がありますが、冷酷さが土台にあるからこそ与えられるのが本当の温かさだったりしますね。

それでは、最後までありがとうございました。

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