心を開かない人がいますが、それとは概念が異なる心に壁を作る人。
心に壁を建築する人には共通の特徴があるかもしれません。
それは、心が開きっぱなし。
家の塀がない、屋根はある、筒抜け、開放過ぎ、あー道行く人々よ、見ないでおくれ。
壁を作りたくなるものです。
「壁を作る人」と言っても、壁を厚くする人や、どでかくする人、あえて作る人に、無意識に作る人がいます。
「じゃあ透明にしましょう」という話を主体に、壁を作らざるを得ない心理、それは意識から表現される心の壁が必要な人の特徴をお伝えします。
心の壁は人によって恐怖対処、愛の否定防御、執着対策シールド、自己理解へと繋がる自己暗示の理解があります。
そんな心の壁とは何なのか?の理解と共に、心の壁を作る動機が明確にあるので、特徴から深層を炙り出しましょう。
私が壁を作る人であった経験からの理解が、心の壁を薄くしたり厚くしたりの調整がしやすくなることを願います。
壁を作る人の特徴

壁を作る人の特徴13選
初めに特徴を順番に見ていきましょう。
1、不安と恐怖への対処がパターン化されて早い
不安や恐怖とは自分自身のことであるため、自分との関わり方にズレが生じている可能性となる特徴です。
対処が一辺倒になりがちで、見ない、逃げる、なかったことにする、認めないで誤魔化すが主。
パターン化されているので、対処速度はとんでもなく早いです。
2,対処できないと驚くほどにパニック
パターン化に入らない状態に出くわすと、アワアワします。
人によって顔が真っ赤になったり、思考停止、泣き出したり、怒ったり、走って逃げたり。普段は起きないように用意周到な性格ですが、予測不能な人との関わりが苦手です。
3,自己表現をしない
あまり表情が顔に出ない人が多く、自分の内側の表現を好みません。
特に感情表現をせず、ポジティブもネガティブも共に解放させず、抑制するか絞り出して形を外向けにしてからチョロッと出します。
4,自意識が高い
これは、他との線引きが明確なことを意味します。
自と他を分けて認識し、個々を主張するように干渉や押し付けを嫌います。
自らを変えようとしてくる行為に嫌悪があり、一切撤廃の処理をして人と関わります。
5,自分を知られたくないけど知られたい
自己開示を拒む特徴です。
心を許さない基本姿勢があり、自分を知られることを嫌がりますが、実は知ってほしい心理があったりなかったり。
自己矛盾を作り自らの真意や本音を抑制することがあります。
6,常に身構えスタンス
苦痛や危険や恐怖への対処に少しでも遅れないように、人と関わる際は外部情報探知が常に緊張状態です。
相手の動作、言動に気を配り、如何に自分が傷つけられず、知られず、困らないかに注意して、周囲から情報収集します。
そのため、社会性や常識に則り、他者の状態理解やテリトリー意識、適度なスペース配慮など、危険が起きにくい距離感を常に保って関わります。
その在り方に優しいと思ってくれる人がいて、ラッキーなんて。
7,思考過多
情報収集を基に思考し、困らない状態が起きないように自らの在り方を作ります。
同時に、困らないことが起きても対処できるように、「こう言われたらこう言おう」「相手がこう来たら、こう動く」という具合で脳内シュミレーションを欠かしません。
8,顔と体が硬い
こわばっている特徴です。
顔と体の表現がとてもシンプルで、言動と状態がマッチングしていないことが多く、「はは、面白いね」と言いながら口角が上がっただけで笑っていない、なんてことも。
9,相手にも自分にも壁がある
自分をよく知らない意味です。
自意識が高いので、自分を知らないとは思いたくない特徴があり、自意識の高さと自己理解度の差が大きければ大きいほど壁を作ります。
相手に自分を知られたくないがための壁だけでなく、自らにも壁を作り、自らを知ろうとすることを拒む可能性となる特徴です。
すると、恐怖への対処は自らを変化・成長させて対峙、または許容を広げるのではなく、逃避や誤魔化しになります。
10,嘘と誤魔化し
認識を誤魔化すことが多い特徴で、認めたくないことは認めないようにします。
他者に嘘と誤魔化しをしますが、自らにもするのが特徴的で、嘘をついたことに嘘をつくことがあります。
11,他からの執着に反吐が出る
ちょっと私の主観が入り過ぎちゃいましたが、執着・依存されることに嫌悪感満載です。
他者に興味がない人もいますが、執着が嫌だからこそ興味がなくなり、執着しない人には快く関わりたい気持ちでいっぱいだったり。
12,心は開きっぱなし
最も大きな特徴です。
心を閉じることができないので、常に開きっぱなしです。
そのため、心に壁を作って自らを護り、心を許さないことで他の侵入(執着や干渉)に対処し、距離感を持って心に傷が付けられる可能性に対応します。
13,他者の影響が強い環境で育った
最後の特徴です。
自己理解を深め難い環境で育ち、両親や兄弟姉妹や周囲の人々に押し付けや干渉となる行為をされまくる経験が多いかもしれません。
言い方を変えると、自己を尊重できない経験となる、否定、非難、批判をされ、押し付け、強制、強要され、恐怖の記憶が多く、自己愛に応えられる(肯定)経験が乏しい。
形は人それぞれに変わり、両親の湾曲した溺愛にて甘やかされ、自分の意見が適用されず、意見すら作られたり、母親と父親で育て方が全く違い、どちらも受け入れることで自己認識がなくなったり、何でも買い与えてもらうことで自らの認識に感情や意見を入れる経験がなかったり、トラウマや心の傷となる恐怖などなど‥‥。
自分で自分を知ることができない環境で育った特徴です。
以上が、心に壁を作る人の特徴でした。
心に壁を作る人の特徴一覧
上述の特徴一覧です。
- 不安と恐怖への対処がパターン化されて早い
- 対処できないと驚くほどにパニック
- 自己表現しない
- 自意識が高い
- 自分を知られたくないけど知られたい
- 常に身構えスタンス
- 思考過多
- 頭と体が硬い
- 相手にも自分にも壁がある
- 嘘と誤魔化し
- 他からの執着に反吐が出る
- 心は開きっぱなし
- 他者の影響が強い環境で育った
心の壁を作るとは
心の壁とは?
心の壁を作る際には自覚の有無が人それぞれにあり、故意に作る人も、潜在的に無意識に作る人も、心の壁だとは思わずに無知で作る人もいます。
状態によって心の壁となる心理や真意がさまざまにありますが、大きな心理となるのは、恐怖と愛です。
- 恐怖への対処ができない
- 愛の認知に対する抵抗がある
これら二つが心理の中核になると考えられます。
恐怖への対処は、恐怖に対する心理ストレス、心の傷やトラウマとなる記憶、人を信用できず、心を許すことを恐れる様があります。
愛の抵抗には、自己愛を肯定されなかった記憶や、否定されて押し込めて抑制した記憶、自己否定や自己支配による自らを認められない在り方などがあります。
心理はさまざまにありますが、心の壁が一体何なのかわかりにくいですね。
ここで考えたいのは、壁という抵抗を心の前に作る意味です。
なんのために、心の前に障害を?
障害があれば、恐怖への対処として自己防衛、盾を張る時間ができます。
ですが、自らが他者へ向かう時にはその壁をいちいち登っていかなければなりません。
すると、スムースに人間関係を作れず、関わりに主体性と能動的な様がなくなり、関わるのもめんどくさくなり、感情を出さなければ出す動機がなくなり、静かにお茶を飲みながら将棋して生きる。そんな人生になっていきます。個人的には最高です。
恐怖に対処する一番初めの壁建築をしたら、その後は壁を作らなくても、自らの在り方が自然と壁ありきになって適応していきます。
すると、心の壁は自分自身の意見と認識で作っているのに、その壁が何なのかわからない、わかろうとしなくなります。
「あれ、そういえば何で一番最初に壁を作ろうとしたんだっけ?」「ま、いっか、そんなこと、ズズズ」と緑ティー。
これが心の壁のトリッキーなこと。
心の壁とは自分で作っているので、それが何なのかわかっているはずなのに、わかろうとしなくなります。
この状態がまさに心の壁です。
心の壁とは、自分で自分のことを認識しなくなるトラップ。
心の壁にある自己暗示
初めは自己防衛として作った心の壁。
自らが恐怖を感じず、愛を拒否されないようにするための盾でした。
しかし心の壁の肝は、自分を護るためだった意識を、自分を認めない意識に変えてしまいます。
恐怖も愛も裏表の関係で一体。
共に自分そのものです。
そのため、恐怖に対処するとは、愛を拒否されないようにするとは、自分の中のリアルにあらがうことを意味しているかもしれません。
いわゆる、自分という事実を知りたくない。
言い方を変えると、自分のことを知らないのに知らないと思いたくない認識。または、自分を知られたくないのは自分を知らないことを自覚してしまうから、と自覚したくない認識。これが心の壁。
自己暗示するかのように自らを誤魔化し、認めず、あらがい続けることで、その状態に適応して心の壁の真意を薄めて見なくなる。
そんな自己暗示の認識そのものが心の壁、そんな話です。
心の壁を作る意識

そんな心の壁を作りやすい人がここでお伝えしている主旨、「心が開きっぱなし」=「自意識が高い人」です。
心の剥き出しが標準であることは、心の認知が高く、感覚や感性主体の人間性を表します。
同時に、愛の認知が高く、感情とは別の想い、それは心が感受する“きもち”を認識できる人です。
ここに大きく関わるのが自意識の高さです。
自意識とは自らと他を区分けし、自らを自らで認識する意識です。
これが高過ぎると、自律が凄まじくて自信過剰、他者を認識できず自分勝手、周囲を配慮する社会的自立がなくなり、自己愛を求めて止まない自意識過剰になります。
自意識が低いと、他律が凄まじくて受動的、消費意識が強く創造せず、周囲の人や物事を評価・判断。精神的自立がなく、自己否定や自己抑制になります。
自意識が高い人は高過ぎず低過ぎずのバランスを持ち、自らを自らで認識する意識が高い人でして、自分のことを自分で知ろうとする人です。
情報過多や他者との共存、恐怖心理や不安の煽りビジネス、未来への希望のなさなどの社会性、そして排他主義や合理主義、統一的で大衆を重んじる教育観念があると、他者にて自分を知ってもらったり、他を利用して自らを認識する人が多くなります。
他者にて自らを認識する様が恒常化すると、自意識が高い人にとって完全なる抵抗を作りながら生きる矛盾に陥る可能性があります。
そこで、その自分を認めずらくなるのが自意識が高い人。
自分を認めない認識があればあるほどに自らの内側に矛盾を作り、その様から心の壁を作っていたりします。
ですが、どれだけ周囲の影響があっても、意識として根底にある在り方は他によって変えられることは何があってもなく、どこかに自己矛盾の抵抗を感じ、解放を待っているかもしれません。
※壁を作る人はエンパス?かもしれないので、エンパスの特徴は全部自意識の強さ|感受力にスピリチュアルな不思議 をどうぞ。

壁を作る人におすすめの考え方
最後に壁を作る人におすすめしたい、私の理解からの考え方を共有して終了します。
自意識が高い人は、自らを自らで知り難い環境、他者の影響が強い環境を求めません。それらがあればあるほどに意識バランスを崩し、心に壁を作ります。
それが嫌な訳ではなく、自らに干渉したり押し付けてくる人がいる場合、嫌悪感ガンガン。
その最たるものが他からの執着です。
執着でなく愛であればオールウェルカム。
愛を多く認識して持つのが自意識が高い人、人を敬い自らも他者も愛する力を持ちます。ですが、同時にややこしいこともあります。
恐怖を感じやすい。ほげー。
愛と恐怖は表裏の関係で一元化、自分の表と裏、陰と陽といったイメージです。
良いこともあれば、嫌なこともありますね。
ですが、これこそが自分です。
自意識の高い人は、自分を自分で知ることに喜びがあります。そのため、恐怖も愛も認知して理解することに本人らしさがあります。
愛は心地良いのでいくらでも受け入れられますが、恐怖はちょっと嫌ですね。そこで恐怖を受け入れるか否かにて、自意識のバランスは変わります。
恐怖を感じやすく、関わる人や執着のあり様によって愛の抵抗を作りやすい人であるため、閉じられない心を守るために壁を作りやすく、人と距離感を取ります。
どうでしょうか。ここで見つめたいのは、「心の壁、メッチャ重要」ということだと思います。
壁を作ることで恐怖に対処するだけではなく、自らの愛を守る意味があります。
周囲に執着せず、愛を持って人を敬える人しかいなければ。なんともアルプスの少女のような環境があれば心の壁は不要ですし、恐怖への抵抗もなくなると思います。
ですがそんな世の中ではありません。平和な国とは言え、フラットで和む調和かどうか、これは全く別の話。
心の壁を作ることには意味があるため、それを自覚して自分のために使用します。
自ら認識して壁を使うと、自己暗示ではなく自らのためになり、さらに自意識の高さを認識してバランスを取ることにも繋がります。
自分はどういう人間なのか?
自意識が高いのか?
自分のことを自分で知りたいのか?
正直に己と向き合っているのか?
認めているのか?
自己認識を育んでいるのか?
自己暗示なのか?
自分で作っている心の壁とは何なのか?
愛を欲しているのではなく、元々愛の認知が強いのか?
恐怖を人一倍感じやすいのか?
それならば恐怖から逃げずに受け入れた方がいいのか?
何が自分のためなのか?
自分のために生きているのか?
ちょっと無限に出て来そうなのでここいらでストップ。
自分を知る、知らなければ知ろうとする、知らないと認める、知っているからもっと知ろうとする。
自覚と自己理解を深めることが、壁を作る人におすすめの考え方です。
何か参考になれば幸いです。
※無自覚で心の壁を作る人の特徴と改善の話があるので、心の壁をぶち破る心理?!壁があると言われる時は気付きのチャンス もご覧ください。

壁を作る人の特徴 まとめ
いろいろな人と関わる共存社会、壁も作ります。
壁は相手だけでなく自らに対する壁もあり、それが自己理解の障害や自己暗示、そして自分を認めない認識となります。
そのため、心の壁とは何なのかをご自身なりに理解されると、何かと役立つと思います。
私自身、壁が何なのか、どうして人前と独りでいる時は人間性が全く違うのか、初めはわかりませんでした。
特に異性の前では体がガチガチという子供の時。
「緊張しているのかな?」と思っていましたが、思えば自意識のバランスが崩れ、家庭環境による他からの影響が強くなるにつれてそうなっていたなと思い返します。
壁を作ると、人との関わりでは深掘りせず、距離感を持ち、信用せず、本音や真意の中身を入れず、と一線を引きます。
そこには、自分を知られたくない思いや、自分を知らないことを自覚したくない恐怖や暗示があるかもしれません。
なんともトリッキーな心の壁ですが、その壁も自分自身であることを理解すると、より自己認識の育みとなり、自意識が高い人間性を自分らしさとして、香り高く匂わせることと思います。
意識という精神も含めた理解から自身を知ると、本来の自分の形として主体性を持ち、能動的に自立を持った躍進にも繋がります。
静かに淡々と、誰とも会わずに自らの抵抗の基を排除し、縁側で緑茶も最高ですけどね。
自分のことを知るためにも、いろいろと試すのもありかもしれません。
心の壁の電子組立装置を建設し、壁を透明合わせガラスにして、ピッとワンプッシュ。
透明な壁は時代のニーズかも。
壁を認識させないけど確実にある、それは自分のためになり、他者を配慮できる自分らしさでもあり、透明な壁は丁度いい塩梅かもしれません。
壁の活用、厚みの調整、透明度、あらゆる心の壁の自覚に繋がることを願います。
作ったからには意味がある、建築費もかかってる、解体費も要るのかな?
ってねー。