逃げることに特化した生き方は、嫌われ、迷惑がられ、関わりたくないと。
そんなことが起きる場合、逃げ方に変化を加える時が来たのかもしれません。
逃げることは時に光明、時に汚明、非正義として好まれも嫌われもします。
そんな揉まれる環境をさらに逃げられたなら、どうなることでしょうか。
逃げるのが上手い人は逃げることの意味と使い方を知り、もはや逃げる力としての能力を持ちます。
人生では逃げたいことも、逃げる必要もあり、逃げる力を持っていると何かと役立ちます。
しかし、逃げ方を知らないと走って遠ざかる一辺倒となり、自分のためにはならず自らを苦しめ彷徨うことが起き得ます。
逃げることは大切な生き方の一つですので、逃げるのが上手な人から見える逃げる力の話が、アイテム活用としてお役立ちできることを願います。
Contents
逃げるのが上手な人

逃げるのが上手な人とは
「逃げる」と聞くと、ヌーがライオンから逃げるようなイメージがあるかもしれません。
いわば、ダダダと駆け巡って一心不乱にライオンから距離を取る。
この動物的逃げは、食べられなかった=危害を加えられなかった状態回避です。
いわゆる、危害を加えてくる人や環境にいる場合に使う行為。
動物的逃げは何も考えませんので、上手も下手もありません。足が速いかどうか、本気で死に物狂いで逃げようとしているかどうかが唯一のポイントです。
私達は人間ですので、この逃げは一旦放り投げましょう、ポイポイっと。
逃げるのが上手な人は人間としての逃げ方をします。いわば、プリズンブレイク。
思考と認知による状況把握と環境適応、そして他者認識による先読みです。
逃げるのが上手な人は、人のことをよく知っている、というものです。
逃げるのが上手な人の特徴
特徴をいくつか見ていただくと、逃げるのが上手な訳がわかりやすくなると思うので、順番にご覧ください。
1、他者認識力が高い
他者の立場になり、目線になり、思考を持ちと、他者の認識そのものを理解する能力が高いです。
如何に相手の世界に入り込めるか、相手の世界に近付けるかという認識把握に長け、先読み力を持ちます。
2、我を押し付けない
他者に干渉する我がなく、我を押し通す個への執着がない特徴です。
このパターンにはエゴとの分離による我がない人もいれば、悟って不干渉となる俯瞰性を持つ人もいれば、内観力の欠如による自分の内側を知らないがために我を押し付けない人もいます。
いずれも、「これが私だ」という主張や固執がないことに、逃げるのが上手な特徴があります。
3、自分を消せる
その場その場の環境で演技や誤魔化し、人間性や価値観すらも演技できる人で、特に自分の中身に執着しないので、自由自在にへんげします。
4、柔軟で固くするものが苦手
柔軟であればあるほど、フニャフニャで透明であればあるほどに逃げるのが上手です。
硬さがないので緊張感がなく、恐怖や不安など、自らを固くする可能性からはとにかく逃げようとする特徴です。
いわば、柔らかすぎというほどで、忍耐や我慢は絶対にしない覚悟が本気であります。
5、今のみを生きる
今この瞬間を生きる人でして、それが極端に今だけになればなるほどに逃げることへの行動動機が強まります。
言うなれば、「今この瞬間しかないならば、喜びや楽しみがいい」と辛さや苦しみを優先する理由がない状態です。
6、固執と執着がない
大きな特徴となるのが、“固”や“着”といった停滞や留まりの概念がないことです。
常に動き回り、同じ場所に留まらず、流れるように生きます。
物事の移り変わりや循環が目まぐるしく、一つ一つに留まる余裕も必要性も自然となくなるような具合です。
7、とにかく楽しく嬉しいことを求める
今を生きることで感覚や感性を主体にした人生となり、嫌なこと以上に嬉しいことを求める自然な認識となり、楽しいことや嬉しいことを求める特徴です。
8、思考のオンオフが極端
今を生きることで直感的でひらめきに従い、何も考えないで衝動的になります。
ですが、他者認識力や、自分の内側でなくとも外側、または外からの見られ方などの認識に長けているため、無意識に取得している外部情報量がとにかく多いです。
基本スタンスとして情報は常に取得中のカメラのように生き、それを認識するか否かを選択し、考えない時は何も考えない、考える時は一瞬で情報を把握して思考を巡らせるという具合です。
9、嘘を多用し、自分を誤魔化さない
逃げるのが上手な人は嘘をついたことに嘘をつきません。
嘘をつけば、「私は嘘をついている」と確実に自覚し、自らを誤魔化しません。
全ては自覚の上での演技として、自己処理をしながら他者を誤魔化し、偽ります。
10、人間関係はテキトー
他者との関わりや人間関係は基本的に空っぽです。
中身を入れないので気楽にテキトーに関わり、必要であればそのように見えない外枠を演技にて作り、塗り固めます。
中身を重視してくる人には直ぐにバレる特徴です。
11、とんずらは最後の手段
何も考えずに逃げる行為は、その場に一生戻らない覚悟と決定があるほどの最後の最後です。
逃げる行為は自らのために使用しているので、不利益になるような逃げはまずしません。
そのため、逃げるのが上手な人は計画的に概要を決めてから行為に入り、無謀で不利益なことを避けます。
いわば、逃げることで如何に自分の利益を見出すかに着目し、逃げる行為をアイテム的に使用します。
12、主体性と責任を持つ
最後の特徴となるのは、当たり前すぎて認識すらしない人間性の核です。
主体性があり自分がこの世の中心意識があり、自分が主人公だと深く理解しています。
それは理解する必要もないほど当たり前となり、認識すらしないほどです。
同様に、自分が何を、何のためにして、何を求めて、何を得て、と自らの行為や結果を認識することからの自然な様として自己責任を持ちます。
以上が、逃げるのが上手な人の特徴でした。
逃げるのが上手な人の特徴 一覧
上述の一覧です。
- 他者認識力が高い
- 我を押し付けない
- 自分を消せる
- 柔軟で固くするものが苦手
- 今のみを生きる
- 固執と執着がない
- とにかく楽しく嬉しいことを求める
- 思考のオンオフが極端
- 嘘を多用し、自分を誤魔化さない
- 人間関係はテキトー
- とんずらは最後の手段
- 主体性と責任を持つ
逃げ方と逃げる力
逃げるのが上手か下手か
「逃げる」行為は、使い方によって良いも悪いも両極端になります。
追われたり、危害を加えられているのであれば、逃げる必要があります。
実際に危害は発生していなくとも、危害の可能性が見出されれば、逃げることを欲します。
危害はないけども責任を負いたくない場合には、逃げることで現実逃避します。
起きた事実を認めたくなければ、逃げることで誤魔化し、事実をうやむやにします。
状況や状態如何で逃げる選択肢は必要になり、大切になり、重要になり。
同時に、不要になり、迷惑になり、不可解になり、とんでもない。
逃げる行為は効果と作用の多様性に富み、使い方によってあらゆる影響と結果を作ります。
このようなことから、逃げるのが上手な人と下手な人が分かれ、その線引きには逃げる行為の使い方に大きな隔たりがあります。
- 逃げるのが上手な人は自分の利益のために使用します
- 逃げるのが下手な人は自分の不利益のために使用します
利益とは納得や満足など、自分のためになることです。
両者には、逃げることを使用しているのか、逃げざるを得ない(使用概念がない)のかの違いがあります。
逃げるのが上手な人は逃げることをアイテム的に使用するため、あくまで逃げる行為は自らのためであり、利益をあげるため、または不利益にならないため。
逃げるのが下手な人はアイテムとしての選択肢がなく、「もう逃げるしかない」という具合に最後の手段的にやむなく。
喜んで逃げるのか、嫌々仕方なく逃げるのか。
逃げるのが上手な人を知ることでわかるのがここでの主旨、逃げる行為をアイテム使用することです。
逃げる力とは
逃げるのが上手な人は逃げ方を知り、それは逃げる力として育まれる能力になります。
逃げる経験を重ねることで、経験値が増えて逃げる力は自然と上がります。
私達はおぎゃおぎゃと生まれてから今日までの時間にて、人それぞれに経験と知恵の積み重ねにてあらゆる分野のレベルを上げています。
逃げるのが上手な人は、逃げる環境が多かったり、逃げなければならない状態、誰も助けてくれない状況がありました。
同時に、我慢や忍耐をしないでよかった環境や、周囲に助けられて自ら戦う必要がなく、成育後には逃げる選択を余儀なくされた(または逃げるしか知らない)環境だったかもしれません。
いずれにしろ、逃げる経験を自らの選択にて増やす経過があり、まるで戦歴かの如く逃げるレベルの高さを自覚しています。
逃げる力とは経験値の蓄積による逃げるレベルでして、ポイントとなる大切な材料があります。
- 他者認識力
- 先読み力
- 語彙力
- 演技力
- 客観視
- 理論性
- アイテム使用の自覚
- 自分のために逃げる意志
材料の詳細を見ていきましょう。
逃げる行為のアイテム化
逃げるために特に重要な材料は、他者認識力、先読み力、自分のために逃げる意志です。
他者認識力にて、他者の立場や目線で物事を見て・感じて・考えて・想う認識を得て、相手が何を考え、企み、感じ、模索し、評価し、判断し…を把握します。
すると相手の行動や心理がわかり、先読みとして予測が容易になります。
その際に語彙と演技、客観視と理論性を組み込めることで、逃げる幅と逃げ方の選択肢を広げ、何か不具合が起きた時の対処や、別ルート、他者に頼り甘えたり、交渉や相互利益の口車、引き込みによる協力体制の利益率向上、逃げる成功率を高めます。
これらの逃げる行為を使用する際に大切なのが、「自分のため」という自らの利益追求の意志です。
「自分のために逃げる」とこれ以外の目的はありません。
どんな綺麗ごとや偽りや体裁の保身、見栄にエゴの我欲、ルール順守の恐怖対処に自己概念による己の支配、思い込みの激化や忍耐美徳主義があっても、逃げる行為は完全に自分のためです。
ここで慈悲や博愛、無性の愛、自己犠牲精神があれば話は変わり、逃げる行為は自分のためにならなくなります(逃げる必要がない)。
自分のために逃げることは、喜びを作り出し、自らを喜ばす気持ちと動機が必要となり、それが意志です。
自分を大切に敬う気持ちがあることで意志を持ち、自分のために逃げる自覚を持つことで力の育みやアイテム使用として人生が始まります。
上手な逃げ方

逃げることは自在に性格も価値観も変え、環境に合わせて柔軟に形も在り方も変える執着のなさに基づきます。
そこには何かしら逃げる動機を常に持つ必要があり、それが自分のための意志であり、我慢や忍耐を自らに課さない覚悟です。
辛さや苦しみ、嫌で認めたくないことなど、自らの恐怖心に触れる心地悪さを一切撤廃する覚悟によって、逃げる動機を持つことができ、一生懸命に本気で逃げられるようになります。
そのため、「まぁ、ちょっと我慢すればいいんでしょ」なんて悠長な自己犠牲は徹底的に厳禁。
少し油断すれば、それはそのまま少し逃げるという曖昧さを作ります。
と言っても、「それがいいんじゃない、ね」という場合もあるので、逃げる・逃げないの調整ができるのがアイテムとしての上手な逃げ方でもあります。
上手な逃げ方とは、徹底的に逃げる動機となる嫌なこと(我慢や忍耐など)を明確に認識する。その上で、アイテムとして逃げる行為を使用すると、「自分のために逃げる」加減が調整できます。
ここで疑問になる、逃げるって迷惑じゃない?説
いろいろ言っていますが、「逃げるってそもそも他者にとって迷惑で、凄く自分勝手じゃない?」なんて思うかもしれません。
その通り。
ですが、調整次第で他者に迷惑をかけないようにすることも、人それぞれに方法が変わりますが可能です。
その理由は、他者認識力を基に逃げる行為が執り行われることにあります。
冒頭でお伝えしたように、何も考えない動物的逃避はここでの話には入っていません。
あくまで自分のために逃げるので、「あの人から前回逃げちゃったから会うの気まずー」「仕事ばっくれたから辞めないと」「責任逃れしたから周囲から排他されそうで不安」といった、自らに不利益を与える逃げに利点はありません。
逃げるのが上手な人の逃げ方に、とんずらピュースタイル、現実誤魔化しスタイルは存在しないと同じです。
これは、一生その場やその人と関わらないことが確実的な時など、利益がなくとも不利益は確実にないのが絶対条件の最低ライン、使う選択ははなっからない逃げ方です。
この逃げ方は不利益でありながら、さらに他者に迷惑をかけることが必須の逃亡策。
逃げることが迷惑になる場合は、「自分のため」ではなく、「自分のことしか見えていない」逃げになっているかもしれません。
ここには他者認識力も先読みも、語彙も演技も何もありませんので、逃げるとは別概念にしたいほどのものでして、そのためにここでは触れないように線引きしていました。
このような迷惑がかかる逃げでなければ、他者認識を主体に逃げる選択を広げるので、逃げ方の調整として迷惑がかからないようにできます。
※逃げる効果的な別の考え方は、目立たない人になる存在感を消す方法│何もしないのに目立つ?もちろん訳がある をどうぞ。
迷惑がかからない逃げ方
迷惑をかけないためには、「自分のため」は不動の上で、+「相手のため」を追加します。
例えば、大人しい人は仕事を突然やめることがわりかし多いのですが、ここで逃げ方が上手か下手かが分かれます。
上手な人は、「あの人突然やめた」と思われていながら、直接仕事の関わりがあった人は既に知っていて突然ではなかったりします。
事前に関わりがある人にだけ引継ぎをしておき、自分がいなくなっても後が困らないように知識共有などを要所要所で済まし、関わりのない人や他言に利益がない人には何も言わず辞めます。
下手な人は、自分のストレスや我慢の限界がフォーカスの全てとなり、業務共有や引継ぎをせず、上司や周囲へ相談もなく逃げるように辞めて、残された人はてんてこ舞いになったりします。
「相手のため」をどれだけ追加するかによって迷惑を減らすことができ、さらに相手も喜ぶようにすらなります。
例えば協力者です。
周囲の人を仲間にする言葉、演技力が物を言い、そうでなくとも苦手な上司との関わりを代わりにしてもらう見返りとして、別の業務をしてあげる、ランチをごちそうするなど、交渉もありです。
飲み会の参加強要で逃げたければ、参加しないことを正常とする演技や交渉術もあり、飲み会幹事の買収(脅し)、事前察知によるスケジュール被せ、他部署を巻き込んだ懇親会で人数拡散しドロン、身代わり代用(交渉)、飲み会強要者を抑制する睡眠薬投与(冗談です)などなど、他者認識と先読みを育むことでもはや無限のように逃げ方は作ることが可能です。
逃げ方は、逃げる経験の育みによる逃げる力レベルアップにかかっています。
経験は逃げ方を上手にさせ、自分のためになり、さらに必要であれば相手のためにもなる重要アイテム。それが逃げる行為です。
※逃げる力を使いやすい人の話は、忍耐力がない人の改善は逃げる力の活用。鬼ごっこが強ければ辛抱不要 をご覧ください。

逃げるのが上手な人 まとめ
逃げることは少し距離を取られがちな行為かと思いますが、人それぞれに逃げる行為は大切どころではなく必須だったりします。
逃げずに我慢や辛抱することが大切な人もいると思いますが、逃げる力のアイテム化は、自らも他者も客観的に見る機会となり、物事の見方を大きく変える一助になります。
いわば固定観念を取り壊し工事、信念体系を作り変えて新しい人生の始まりになる。
逃げることはとにかく奥深い人間模様を垣間見せます。
ただ走って離れるとは違い、牢屋から脱獄するような、そんな利益追求となるアイテム、逃げ。
人間として逃げる力を発揮することには、人間関係にある人間味を知り、心理を知り、行動を知り、認識を深めて洞察し、頭脳を用いて理論立て、計算式にてルートを見出すように、緻密な企てによる確実な利益と、不利益のなさがあります。
経験を育むことで突発的な逃げにも対応できるようになり、柔軟性は完全なる中身のない空虚にがっちりの外装を演技にて付け足し、録音テープでも人間として遜色なく会話が成り立つ、なんてほどです。
あらゆる人間味を知り学んだ暁には、認識の矛先を自己の内側に向けることも起きるかもしれません。
その際には、逃げることに利益がなくなるため、また新しい時間が始まることと思います。
そこにある逃げには、想像できないような新しいアイテム組み合わせがあり、逃げる力の応用にて全く別のものが現れ、これまた育みの時間が始まります。
その時はその時の時間と経験を楽しまれることを願います。
逃げる力のアイテム化にて、より自分のためになり、他者のためにもなる上手な逃げ方が構築されると良きですね。
それでは、小学3年生の学童保育で始めた鬼ごっこ、逃げすぎて今日に至るので、そろそろ捕まっとこうかなぁ。
長くね~。