突然の無視。
無視される側は対処に困るものです。
「どうして無視するのか?」
怒っても無視しない人にはわかりにくいものです。
無視する側には無視する意味があり、心理からの人間性があり、一つの感情表現方法だったりします。
ここでは怒ると無視する人の心理と、無視された時の対処法をお伝えします。
私自身、“無感情で人の存在を自分の中から消す”という冷酷キッズだった経験から、喧嘩して無視する人などを見ると、その人の心に寄り添いたくなります。
そのため、怒ると無視する側目線の理解に基づく内容として、無視された時の対処法をご覧ください。
無視される側が相手を理解する一助となり、無視してしまう側がご自身を知る一助となれば幸いです。
Contents
怒ると無視する人の心理

怒るとは
不平不満、憤りに不調和やイライラ、相手に対して怒る時に言い合い、喧嘩、罵声を飛ばし合い、唾を飛ばし合い、おかしな顔をして真剣に相手を責め立て、攻撃して否定して、これでもかと納得させ、自分が納得するまで続ける。
さもなくば殺す。
怒るとは実にアウトオブコントロール。とんでもない顔をしていることに気付かないほどに、何をしでかすかわかったものではありません。
それを知ったミニキッズの私は恐れおののき、怒りを表現したくないと思いました。
学校では毎日のように怒られる生徒でしたので、「こんな変な顔をして、真剣に笑わせるつもりではない、これはシュールさを超越した笑いか?哲学か?」なんてことを考えざるを得ない中学生時代。
怒りにはさまざまな表現方法があります。
私のような自分を押し殺していた人間は、怒りをなかったことにします。まるで怒りに繋がる目の前の人が、その時間が、その空間が、自分自身がなかったかのようにパぁっと消える。
全否定、完全抹消の超絶な誤魔化しにて自らに嘘をつく方法です。
それ以外にも、怒りの表現は人それぞれにさまざまです。
- 怒りを周囲にぶちまける人
- 自分の状態を、されたことを、言いたいことを、私はここに居るんだって誰かに知ってほしい人
- 怒りのエネルギーのまま、相手から真意や理由を問い正し、納得するために攻め寄る人
- 嫌なことをされた分、相手に嫌なおもいをさせてやろうと攻撃する人
- 三倍返し、いや納得いくまで止めない人
- 訳がわからず無意識で感情をはっちゃけさせる人
- 怒りの対処がわからず、憤りやイライラにて悶々とする人
- 制御不可、何をしでかすかわからないので、怒りをなかったことにする人
- 無視して無言になり、反応しなくなる人
怒るとは認めている自分ではなくなることを表す感情です。
そのため、憤慨、激昂の怒り以外にも、悲しい、愁い、憐憫、虚しさ、憤り、イライラ、違和感、不調和などが、怒りの感情に含まれます。
怒った時に泣く人、自己否定、他者否定、虚しく喪失、空虚になる人も、そして無視する人もいます。
※怒りの詳細は、怒りのスピリチュアルはエネルギー|愛と表裏の関係を持つキレる訳 をご覧ください。

怒ると無視する人の特徴
怒りの感情表現方法が無視の人、ここでお伝えしているメインです。
そんな怒ると無視する人には目立った特徴がありますので、順番にいきます。
1、理論派
一つ目の特徴は理論を使用すること。
感情を発散して、ストレスをなくして怒りに翻弄されないようにするのではなく、どうして怒り、どうして相手を怒らせてしまったのか、どうしてこうなったのかを理論的に考え、根本の理由や原因、今後のための予防線、対処にて解決・解消しようとします。
2、なるべく怒りたくない
怒ることは不毛で動物的、とまで思う人はいないかもしれませんが、怒ることをなくしたいと思っている特徴です。
怒りを表し合って共有解決したり、お互いに納得できる腹を割った時間にはなりません。
極端に表すと、「喧嘩するほど仲がいい? いやいや、喧嘩したら仲は悪いだけでしょ」という。
3、心を開く人が決まっている
怒ると無視する人は心を開く人が少ないか、特定の人に決めていたりします。
また、心を開くという感覚なく、無意識にどこかで自分を抑え付けて隠そうとすることもあります。
相手に心を開かないということではなく、心を開くことを頻繁にはしない特徴です。
4、自己解決意識が強い
怒りは自らが生み出している理解があり、どれだけ他から影響を与えられたところで、解決するのは自分の中にしかないと認識します。
他者が謝ろうが何しようが影響は少なく、最終的には自らが解消や解決する責任を持って、怒りと関わります。
そのため、他からの影響をなくす無視を活用して、自らと向き合うための邪魔を排除するという人もいます。
5、自己責任の念が強い
自らの行為には責任を持ちます。
怒りは自ら生み出しているので、自らの言動、相手の行為に自分の非があるか否かを気にします。
非があれば在り方や関わり方を変えようと努力する人もいます。
ですが、心を開く頻度が少ないために表すことがなく、気付かれません、言いもしません。
6、個を尊重、または主張する
怒ると無視する人は、自己解決、自己責任と、個への意識が強いです。
「私は怒った、だから私が解決する」
「あなたが怒っていることはあなたが解決するもの」という具合に、個を尊重、または人によっては主張してこじつける人もいます。
そのため、自分の行為に対して責任をしっかり持つ人もいれば、在り方に頑固一徹、変化を拒んで無視し続ける人もいます。
7、めんどくさいことが嫌い
テキトーで、何も考えていないとは全く別物です。
理論的で、非を見極めて解決や改善を図ろうとする真面目さがありますが、人との関わりや、見えにくい感情や気持ちの触れ合いに若干の煩わしさを感じる人もいます。
そのため、人と距離を取りがち。
対処や理解できないことがめんどくさくなり、そこで周囲の影響があると自分を見失うように訳がわからない気分に。
自己防衛や対処不能なめんどくささに、シャットアウトの無視を使用します。
8、平和思考、または攻撃性が苦手
平和を重んじることではありませんが、思考が攻撃的ではなく防御的。
攻撃することやされることが苦手で意味がわからず、嫌悪、唾吐きもの(最後のは私の場合です)。
言い合いや罵り合い、物理的暴力に精神的暴力など、相手を攻撃して追い詰めたり痛めつけることをしません。
以上が特に目立った特徴でした。
怒ると無視する人の特徴 一覧
上述の内容をまとめたものです。
- 理論派
- なるべく怒りたくない
- 心を開く人が決まっている
- 自己解決意識が強い
- 自己責任の念が強い
- 個を尊重、または主張する
- めんどくさいことが嫌い
- 平和思考、または攻撃性が苦手
さらに詳細な特徴の紐解きとなる心理があるので、見ていきましょう。
怒ると無視する人の心理
怒った時に無視することは感情表現の一つです。
そこには、無視が自分のためになる意味があり、心理が潜みます。
無視する意味となるのは、怒りの共有空間をシャットアウトできることです。
言い方を変えると、めんどくさいこと、嫌なことをそれ以上感じずに済む防衛。
ですが、なかったことにするわけではなく、自己解決の道に進みます。
この心理には、[怒り=嫌なもの]という価値観があります。
怒りは生み出すべきものではない価値観
怒りの捉え方は人によって本当に違います。
私の子供時代は、怒ることは人間としてクズくらいに思っていたので、自分が怒ることをとにかく拒んでいた時があります(その影響か、その後はとんでもなく怒りまくることに…とほほ)。
そんな人間は自分を正当化するため、人が怒ると笑って馬鹿にしようとします。
過去の記憶や、人間関係での強い経験によって怒ることに嫌悪があると、「怒りは生み出して良いことなんてない、どっかいけ、このこのー」と距離を取りたくなります。
すると、怒りの表現は“見たくない自分を自ら作る行為”になるのでストップが入る。
「ダメだよ、したくないことをして自分を傷つけちゃ」と声がする。
表現はやめ、自己解決するために無視。
相手に、「これ以上何も言わないで、怒るなんてばかばかしいことしたくない」なんて言ったら、「あんたどういう意味!?こっちは真剣に向き合っているのにー!!」と三倍返しも予想できる、よし、強制シャットアウト、ツーン。
「すいません、今それどころじゃないから、じゃあねー、ピュー」と走り去っていくように。
無視することは、したくないことを自らに無理強いさせない心理であり、自己防衛です。
そこには、個を尊重する人間性があります。
怒ると無視する人は個を尊重する
怒りは自ら生み出しているために、怒りを与えられたのではない理解があります。
「はい、これお土産だよ」とふたを開けたらうんこ饅頭、ぷ~ん。
怒って投げつける場合には他者が主観。自分が主観ならユーモアで返す。
「あ、これお返しと言っては何ですが」と本物の蛇が飛び出るビックリ箱をプレゼント、ケラケラケラ。
最高の喧嘩が始まりだっ。
とこのように、怒るかどうかは相手の影響があっても最終的には自分が決めます。
個を尊重する無視人は自分が主観。怒ってしまったのであれば、解決は自己でする認識があります。
怒ると無視する人の心理には、自分のことは自分で解決する意識があり、個を尊重します。
「私は私」「あなたはあなた」
「怒り合って、お互いに言い合って、納得し合おう」なんてことはしない、できない、経験ない。
他の影響にて動くのではなく、自らの意志で動く人間性。
気付いていない人もいます。潜在的な真意、本当の姿というやつです。
相手が謝ったから許すのではなく、自分の中で解決できたら怒りが静まり、相手を正常に見れる。
主観は常に己です。
怒ると無視する人は怒りの矛先を曖昧にする
少し特徴的なこと。
喧嘩をした時にもちろん相手にムカつく。しかし、無視にてシャットアウトして間もなく、怒りの矛先は相手から自分の中に向かい、ウネウネします。
心理には、人との共有概念が少なく、同じ空間で出来事を味わい、同じように同調して調和して笑い合ってとはなりにくい在り方が。
例えば、二人で喧嘩した時には二人の共有空間にて反発が起きています。
そこで無視することで、共有空間自体を瞬く間になくしちゃう。
少しわかりにくいかもしれませんが、共有空間を拒否することで怒りの矛先がなくなります。
すると、怒りの感情のみが己の内に残り、矛先をわからなくさせることができます。
無視を感情表現にする人は怒りが自分の内に残り、矛先をなくす術を持ちます。
この心理には、事実を誤魔化さずに誤魔化す人間性が潜みます。
言い方を変えると、誤魔化していないと思えるように誤魔化し、自分に対する嘘をつく心理です。
無視する人に無視する理由を尋ねると、自分も相手も納得できそうなことを考えて言います。
あなたのことをより考えられるように自分の世界に入りたいの。
これ以上相手を攻撃したくないから、無視にて何とか対処する。
なんて具合に。
嘘、でも本人は本当だと思っている。
怒りの矛先を曖昧にできる人は、その場しのぎや、危機的状況の回避能力、逃避能力、逆境に強かったりします。
怒ると無視する人の対処法

怒ると無視する人に知っておいて欲しいこと
誤魔化すために嘘をつこうが、誤魔化していないと嘘をつこうが、大切なことは怒りを抑制せずに、脳内で手ごねこねこね、怒りの感情をパンかハンバーグにすることです。
怒りの表現をせずに無視することは、感情表現に孤独さがあります。
※表現とは内にあるものを他に伝えることですが、怒りを内に戻して独りで解決する
感情がある以上は発散するか、浄化するか、飲み込むかをしなければ心身に残ります。大概の人は発散します。
残ると滞留し淀み、水が腐るように心身が腐っていきます。
すると起きることは、変化を拒み、活力がなくなる、肌荒れや血流にも影響します。
無視するからと言って誰しもがこのようにはなりません。あくまで滞留して腐った場合に考えられる兆候です。
変化を拒まず、活力がなくなっていない場合には、無視して閉じ込めた怒りの感情を食べたことを意味します。
食べちゃう?!
自己解決が済んで納得した意味です。
怒った時に無視することは表現方法の一つなので、なんにも悪いことはありません。本人にとってはとっても大切なことです。
そのため、無視が表現方法だと理解すると自分のためになり、腐らせずに対処する認識になります。
私はただ抑制して食べることもせず、滞留して腐りまくりました。その挙句、怒りの表現を抑制できずになり、事あるごとに怒りをまき散らすミニミニゴモラ怪獣となり、小さな足音をウギャウギャ立てて雑草を貪ることに、かぁ、やになっちゃう。
無視することは大切な感情表現。抑制はせず、無視を活用して自らの解決フィールドを作り、明確に対処して怒りを野放しにされないでみてください。
適切な言い方をすると、怒りの対処法(抑制せずに思考的に納得するまでこねこねバーグ)を明確にすると怒りの滞留がなくなり、無視が人間性に見合う効果的な方法に。
怒ると無視する人の対処法
無視される側の対処法についてです。
対処と言っても人に対することではなく、怒りの出来事やお互いの関係性に対してだと思うので、相手を思いやることが対処法という当たり前な話になります。
そのために、これまでの特徴や心理から相手を知る一助となればと思います。
その上で、相手を思いやるという対処法を順番にご覧ください。
対処法①:放っておく、でも無視はダメ
無視ではなく放っておきます。
ここで無視すると大変です。なぜならば、無視を感情表現に使用する人は、ただ単に無視する輩とは全く別物です。
挨拶しても無視、急に無視されるようになった、村八分なんて具合のいじめとして無視する人ではないので、万が一怒って無視されたからといって無視すると、一方的にいじめたいという意志表示になり、喧嘩を売っています。
ただ放っておきます。
影響を与えず、これまで通りに生活します。
時間が経てば自己解決が終わって平常化し、相手がなんだか優しくなったりします。
怒ると無視する人は、自分に非があるか否かをしっかり理解して納得に持っていくので、非があれば優しくなったり、なんか買ってくれたりします。
それを表現したりはしませんが、さりげなくしてきたりします。根は良い人です。
対処法②:謝らない
謝る必要はありません。ですが、ある程度時間が経ち、謝りたければ謝ることが大切になります。
怒ると無視する人は、どちらに非があるかを明確にしています。明確にしていない人は怒りが滞留して腐ってしまいますので注意。
そのため、謝らなきゃと思っている場合には謝ることが望ましいですが、自己解決時間を相手に与えるために放っておく不干渉が大切で、その後に謝ることで相手の納得に助力を与える効果となります。
一方的に謝ることは自分が納得したいために他者を利用する行為となり、自己解決を図る人は他者利用をしないので、利用されているか否かに非常に敏感です。
自分のために謝りたいのか、相手のために謝りたいのかを明確にしないと、無視する人に見透かされて謝ることで怒りを与えますので注意。
対処法③:自分が何に対して怒っているかを自己解決する
これは対処法というよりは、無視されている時間を使って相手の気持ちを理解する方法です。
無視する人と同じように自己解決を図ってみるというもの。
すると、相手の気持ちを理解することに繋がり、どれだけ時間を置けばいいか、放っておけばいいか、謝るタイミングなどがわかるようになります。
無視する人の気持ちがわからない人は、無視という行為に対して、「一方的に心閉ざされた…シュン」と思うかもしれませんが、心を閉ざす山籠もりは人によって大切以上に必須です。
心を閉ざすことは相手を否定するためのものではなく、怒りと向き合い、これ以上相手に迷惑をかけないための対処方法ですので、見える所だけでなく、見えない人間性や在り方を知ることが関わりの思いやりに繋がります。
以上が対処法でした。
※思いやりの心理話は、思いやりがない人の心理と改善│本当に気にしたいのは思いやり偽善 をどうぞ。

怒ると無視する人の心理と対処法 まとめ

怒りとの向き合い方、関わり方は人それぞれに千差万別です。
怒りとは愛の裏返しの感情で、とても幅広い自分との不調和を表すシグナルでもあります。
怒りは“自分”の心理や内側を表す情報の塊。あらゆる人間味が醸し出され、人との関わりを知り、育む機会となります。
人によっては怒りによってお互いを知ることができます。ですが、口少なくなることにはその人の生きてきた軌跡があり、過去の記憶と思いの結晶として怒りとの向き合い方があります。
怒りの対処が発散して忘れちゃう人もいれば、一つ一つの出来事をしっかり認識して怒りと向き合うことで対処する人もいます。
対処ができなくなると腐る元となり、感情が腐ると心が腐り、そして体が腐っていきます。
すると、関わりの対処どころではなく、人としての対処になっちゃう。
それほどに大切な怒りの存在ですので、人が怒りとどのように向き合っているかを尊重することは人間関係の敬いとなります。
無視は、お互いがお互いを知る創作にもなり、お互いのためになる思いやりを学ぶ時間にもなります。
そんな見方で、心理と対処が役立つことを願います。