信じたければ信じたいほど、信じられる確証がなければないほど抱く気持ち。
思い込みを強めて自らを正しいと思いたい。
心理には心身を護り、自らの価値を認識するための在り方が見られます。
このような人と関わるとめんどくさく、少し疲れてしまうかもしれません。
ここでは、自分が正しいと思っている人と関わる際の対処法をお伝えします。
- 自分が正しいと思っている人の特徴とは?
- 正しいと思いたい心理とは?
- どのように関わればいいの?
対処法は自分が正しいと思っている人を知ることがポイントになりますので、上記の疑問を紐解く内容となっております。
正しいと思うのは自然な欲求であり大切な努力の在り方です。そんな人の真相には忙しない実情がありますので、表舞台だけでなく裏側を知ることで気楽に関わる一助となれば幸いです。
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自分が正しいと思っている人の特徴と心理

初めに目立つ特徴を順番にご覧ください。
自分が正しいと思っている人の特徴10選
1,自分を信じられない
自らを自らで信じられないために、自分以外の他(人や常識や社会性など)によって信じられる材料を得ようとします。
2,周囲の目や反応や評価を気にする
信じていないと起きる、周囲を気にする特徴です。
周囲を気にしている自覚は自己評価を下げてしまうので、「周囲なんかどうでもいい」と極端に気にしていないように振舞います。
ストレスは常にたまり続ける一方で、動物の癒しが必須に。
3,自己評価を高めたい欲求が強い
「自分を信じたい」という欲求が強く、自ら信じられなくても屈せず、別の方法で信じられるように他にフォーカスを向けて欲を満たし・解消しようとします。
欲が強いので行動力があり、努力にも繋がる特徴です。
4,努力の目的は自己価値
欲に基づく努力のゴールは、自己価値を高めることに集約されます。
自ら信じられないために、「私は自己価値が高いのだ」と思える他からの評価を得る行動に邁進します。
5,他を否定する
自分が正しいと思いたい欲が強ければ強いほどに、他を比較対象にして否定します。
否定しやすい題材や項目があれば見逃さず、獲物を見つければ食い付くように否定する努力をします。目的は自己価値を高める評価を得るためです。
自分が正しいと思える確証にするために、他を否定する特徴です。
6,プライドが高い
心身を護るスタンスが根付いており、常に盾を持って生きます。
盾となるのがプライド。見栄を張り、うぬぼれを調整して他からの自己評価を気にかけます。
プライドを持つ根っこには、不安と恐怖を自分自身で対処できない状態があり、「思い込み」「正当化」「否定意識」によって他を巻き込んで対処しようとします。
7,自己防衛意識が強い
「味わいたくない、知りたくない、認めたくない」といった拒否したくなるさまや危険や苦痛となる不安と恐怖への向き合い方がわからず、自己防衛意識を強くして心身を護ろうとします。
特に傷つけられるのを怖れ、「私は否定されている」と少しでも思えることがあれば、他の同情を買える意見や一般常識である他を糧にして、徹底的に否定して自らを正当化して護ろうとします。
8,メンタルが弱いのをひた隠す
正しいと思っている人は思い込みの自己世界で生きる特徴があり、何もかもを思い込み、それが思い込みではないと思い込むために正当化を目論見、一般的な意見、社会的な意見、論理的証拠、科学的根拠などの否定されにくい(または同情を得やすい)情報を重要な材料とします。
「他」をバックアップにして安泰を得る状態を欲し、メンタルの弱さを隠す特徴です。
特徴的なのは弱さを隠すのは周囲を気にかけるためだけでなく、自らに対しても隠すために自覚を誤魔化し、「メンタルが弱い人はこうだからダメ」「こうすればメンタルが強くなる」と自らの立場を上にしようと認識します。
9,自分の意見がないので批判が多い
「受け入れる」のが苦手な特徴です。
自分の意見がないので他の意見や証拠や確証や同情をバックアップにし、批判することで自らが認めたくない事実を隠蔽します。
10,自分の欠点を誤魔化す
最も大きな特徴が、自分の欠点を認めたくない欲が強いことです。
「これが苦手」と欠点を認めているさまをあえて作る人もおり、本当に欠点だと思っている真意は表さず、自らもそんなものはないと認識を誤魔化します。
自分を信じられなくなる原因を自ら作っている特徴です。
以上が、自分が正しいと思っている人の特徴でした。
心理:我欲に基づく努力家
特徴の中に、「自分が正しいと思っている人とは何者?」を表すキーワードがあります。
「自己愛を認知するための欲が強い」
自らの価値、評価、肯定を求める欲が強く、そのために努力を惜しまない人だと考えられます。
「自分は正しい」「自分は優れている」という気持ちは、欲があれば自然なものだと思います。
自分の価値や評価を求め、自分という存在が優れていると認知したい気持ちが強ければ強いほど、「正しい」「優れている」と思える自分を求める動機になります。
「自分が正しいと思いたい欲があるから、正しいと思っている」
これが大前提にあると考えられます。
自らを肯定したい、傷つきたくない欲
自分が正しいと思いたい欲は言い方を変えると、「自らを肯定したい」「傷つきたくない」になります。
「それでは自分で自分を認め、自分で自分を護りましょう」となりますが、それができないために自分が正しいと思うことで欲を満たし、解消します。
正しいと思い込むことで自らの在り方を変える必要はなくなります。
残すところは相手を変えるか、相手がおかしい間違っていると批判するに限定されます。
自己対処できないからこその工夫となり、他にフォーカスして自らを認め、自らを護るための、「他によって欲を満たし、解消する対処」ができます。
- 自らを肯定したい欲
…相手を変えて自らの正当化を貫いて欲を満たす - 傷つきたくない欲
…相手を批判して自らに非がないと認めて欲を解消する
他によって自らの利益を求める欲を我欲と言います。我欲はオラウータンのように檻の中で暴れるので、満たして治めて解消する必要があります。
我欲によって他に求める承認欲求を満たし、他によって不安と恐怖の解消を果たせるのが、自分が正しいと思う行為です。
自分が正しいと思うことでの利益があるため、一生懸命に努力して思い込みと正当化を貫き、相手を変えたり否定する動機となります。
このさまをここでは、我欲に基づく努力家と称します。
※自分が正しいと思うために否定する人の詳細は、否定ばかりする人の心理と対処法│否定癖は「エゴ」を知るチャンス をご覧ください。
自分が正しいと思っている人の対処法
人物像を把握していただいたところで、関わる上での対処に入りましょう。
自分が正しいと思っている人の明確化
上述の心理の考え方を読んでいただくとわかるのは、正しいと思いたい欲があることです。
正しいと思いたいのは私達人間にとっては自然なさまでして、おそらく誰しもにあると思います。
わかりやすい例が、「死」への思い込みを持ち、自らの死生観を正しいと思いたいことです。
「死ぬのは嫌だ」というものです。
人それぞれの価値観と観念があるので何を正しいと思っても本人の自由。死ぬのは嫌だと思いたいのは、生きたい欲求があるからかもしれません。
死に関わったり実際に死にかけたりなど、死んでみないとなんとも確証を持つのが困難なので、死生観はほとんどが他の情報になります。
「生きられる」と信じる自分がいないと、あえて生きたいと認識して他者の死や情報による価値観を持ち、我欲を満たして解消します。
これまでお伝えしたことと同じ心理です。
どんな事柄に対して自分が正しいと思うかは人それぞれになりますが、誰しもが自分にとって大切で優先度が高い事柄には、自分が正しいと思っている(思いたい)のではないでしょうか。
優先度の高さの対象が、他からの承認欲求を満たすことと、自らが傷つかないように不安や恐怖を解消することなのが、ここでお伝えしている自分が正しいと思っている人です。
対象の心理を明確にすると問題点がみえやすくなる
自分が正しいと思っているのは至極当然だとして、関わる上で自らの利益となる我欲の満たしと解消のために他を含めるのが、なんとかしたい問題点だと思います。
我欲を貫くために妥協しないので、相手を変えさせるための見えないヘッドロックにて正当化を押し付け、否定行為を象のうんこのように吐き出し、反論されればコヨーテのごとく雄叫びをあげる人もいます。
日常会話をしていても自らの意見を押し通し、旅行に行く話では「おやつは300円まで」と言い始め、「もう30歳なのでおやつ代は自由ですよ」と言ったところで一生納得しません。
正しいと思いたいから思っている心理ですので、自らは折れずに相手を折らせて押し切るまでやめる気はありません。
押し切ることが我欲の満たしと解消の利益であるために、これ以上に利益を与えなければ相手は変わりません。
給料1万円では何を言っても自分のやり方でしかやろうとしませんが、「10万円あげるからこっちが言うやり方でやって」と言えばうなずくイメージです。
この利益をお金ではなく、[承認欲求を満たす・不安と恐怖の解消]にしてあげるのが、対処法のポイントとなります。
ポイントを主軸にした対処法を見ていきましょう。ご参考になりそうなものがあればお役立てください。
自分が正しいと思っている人の対処法①:「どうして関わるの?」の把握
対処前に大切な、「どうしてそんな人と関わるの?」という質問への自分の回答の把握です。
言わずもがなかもしれませんが、自らの利益のために正しさを押し通す人は、自らのために他者を利用する人です。
関わる意味は一体何なのでしょうか?
仕事上などやむを得ないなどでなければ、苦行やボランティアや自己犠牲という状態になり得ますので、今一度関わる意味を対処前に把握しておきましょう。
対処法②:心理を知って距離感を保つ
仕事など関わる意味がある場合には距離感を保つことで対処します。
否定されたり正当化を主張されて勢いや罵声で押し切られると相手の空間に飲み込まれ、相手主観になってしまい距離感を保つことはできなくなります。
距離感創作には相手の心理把握が重要になりますので、これまでの内容で思い当たるものがあれば、その目線で相手を捉えます。
相手を俯瞰して捉えられるので、意見を押し通してきたり否定してきた際には、「これが世に言う承認欲求だ」「不安と恐怖がある状態なんだ」という見方ができます。
相手の把握は自分を優位にさせるためではなく、相手の我欲行為に飲み込まれないで自分主観をキープするためです。
※決めつける人の対処法は、決めつける人の心理と対処法【クレーマー的内情の把握】をご参照ください。
対処法③:不安や恐怖を与えない
距離感を保ち、少し余裕ができた時にする対処法です。
自分が正しいと思っている人を変えようとすることは、相手を否定して価値を下げ、評価しない行為となり、相手は傷ついてしまいます。
思い込みの世界にいるため、相手を否定するつもりがなくても自らの意見を通せなかったり、少し意見と違うことを言っただけで、「反論されているムムム」「自分を護らないとムキー」と強く否定してくる可能性があります。
客観的に相手を捉える目線にて実情を少しずつ把握していった時には、相手の心理に重きを置いて、「否定されている・反論されている」と思い込ませない言動にて関わります。
言葉使い以上に敬い尊重する気持ちで、相手の自尊を穢さない関わりをします。
肯定できないのに肯定している、めんどくさいので一時凌ぎのために見栄えだけ良くしてあしらうなどは、無意識に相手を否定して恐怖を与えてしまいますので、相手を理解して関わり方に敬いや受け入れを増やすことが大切です。
対処法④:肯定して話を聞く
承認欲求を求める人に肯定すると起きる形が二つあります。
- 我欲を満たせる相手だと認識して、承認欲求をより求めて執着する
- 欲を満たしてくれる相手だと知り、相手の価値を認める
①の我欲の満たしは利用しようとして利用できた状態ですが、②は我欲の満たしとは別物になります。
肯定とは認める、褒める、必要とするなど、その人をその人として、その人の意義を認めることです。
「あなたスゴイね」と言ったところで実際に肯定できる人は少数であり、肯定しているような動作や言動によって自らの行為を正しいと思いたい欲の満たしであることは多々あります。自分が正しいと思いたい心理です。
相手を肯定するためには相手を自分のことのように知っている前提が重要ですので、もし相手を理解していないのに肯定している場合には、我欲の満たしとして執着される頻度が高まるので止めましょう。
相手を知ることは実際にはできないため、如何に相手の認識に自らの認識を近づけるかであり、相手の性格や価値観だけでなく、観念や心理や歴史、生活環境や幼い頃の環境、家族との関わりなど多岐に渡る理解がものを言います。同様に話を聞くことにも相手の理解を要します。
その理解のためには自己認識の高まりを要し、自分を知っている状態が大切ですので、実際に肯定して話を聞けずとも、「本当に相手のことを認めているのか?」「本当に相手の話を聞けているのか?」を今一度確認すると、知らぬ間に相手の承認欲求を促進させ、傷つける言動をしている気づきになります。
もし思い当たることをしていれば、それらを止めると対処法になります。
以上が対処法でした。
※肯定の詳細は【本当は褒められていない】褒められても嬉しくない理由がある をご覧ください。
自分が正しいと思っている人の心理と対処法 まとめ
自分が正しいと思っている人は、メンタルが弱いために思い込んで自らを護っている。その結果として正当化にて意見を貫き、自己主張が激しく、相手を否定して批判すると考えられます。
メンタルの弱さは思い込みを激化させ、自らを主張するように正しいと思い抜き、心身を護るための自己防衛を意識して、絶対に曲げられない信念のように盾をかざします。
繊細で過敏で認識力が高く、自意識が高いと言える人です。
繊細であればあるほど、相手が実際に褒めていないことは心が無意識に知ってしまいます。
周囲は腫れ物に触れるように否定をやめ、肯定するように一時凌ぎすると、それが一時凌ぎだと感じてしまうのが自分が正しいと思っている人です。
本当に肯定する人が現れた時、自分が正しいと思っている人は別人のように自らが自らを変えます。
私はそんなさまを幾度と見てきましたが、正しいと思いたい人にはそうなった過去があり、そうしたい価値観と生き方があります。
全ては後付けの記憶と経験によって構成される私達人間は、誰しもが未完成で未発達で未熟者です。
正しいと思うには間違っている理解が必要になり、どちらも知ることで見えるのはなんでもいいという答え。
誰しも自分が正しいと思っています。そのために、正しいと思っている人がちょっとおかしいと思ってしまいます。
その人にはその人の正しさがあり、他に押し付ける意味があります。
そんな人とは関わらない。
これが最もシンプルな対処法ですが、関わる意味がある際には相手を知り、自らを知り、関わりにある人間の深さを楽しみましょう。
適当に気楽に。嫌な場合には関わる必要があるのかご自身に聞かれてください。
そんなお話、ご参考になるものがあればお役立ちできれば幸いです。
それでは、自分が正しいと思っている人の対処話を終了します。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
『心理とスピリチュアルの学び場』
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