眠れない、眠りが浅い、眠っても疲れが取れない。
このような症状が起きる時、精神と肉体のバランスが崩れている可能性があります。
不眠症を初めとした眠れない問題は、多くの方が抱える悩みです。ストレスが多くなる社会生活では、ぐっすり眠れる方の方が少ないかもわかりません。
意識を基に存在する観点から、身体には心身としての捉え方として“心”や“精神”があります。
ここでは、意識状態に潜む眠れない原因についてを、精神と肉体を含めた現実的なスピリチュアルとしてお伝えします。
内容を読みながら心当たりがあれば、眠れない際の対処にお役立てください。
眠りが浅い理由や満月で眠れない理解もありますので、原因追及によるご自身にとっての改善方法、そんな橋渡しとしてご覧ください。
Contents
眠れない スピリチュアル

眠れない理由
「なぜ眠れないのか?」
人それぞれに内臓器官が休まっていない、肉体が休息を欲していない、脳が稼働を止めない、整理する記憶がない、興奮状態、思考過多、生活習慣の乱れ、体温上昇などなどの理由があります。
その詳細には、タバコ、お酒、食事の摂取量・質・時間、人間関係、仕事への心持ち、精神不安、恐怖心理、運動不足、ストレス過多、体温調整の欠陥などがあります。
何だか理由が多くて特定が困難そうですが、全てに共通している理由が三つに集約されます。
それは、肉体状態、心理状態、精神状態への何らかの抵抗。
言い方を変えると、肉体と脳と心に何らかの抵抗があることです。
眠れない理由は肉体、脳、心に抵抗がある。
あくまで私の眠れない経験からの理解ですが、心身が組み合わさることで一つの自我意識として“自分”が存在するため、[肉体+脳+心]に分散させて考えると、眠れない理由が特定しやすくなります。
そして、ここにはそれぞれの抵抗と同時に、バランスへの考え方もあります。
眠れないのは、意識のバランスが崩れている
眠れない理由に、肉体と脳と心にて構成される“自分”、いわゆる自我意識のバランスが崩れていることが考えられます。
それぞれの抵抗もさることながら、全てが組み合わさり三位一体にて自分として物事を認識していることから、三位一体が崩れることで眠れない抵抗がさらに増えます。
眠れない理由のキーワードは『抵抗』です。
「抵抗って何?」
これを紐解くことで、眠れない、眠りが浅い原因が見えてきます。
睡眠の意味
ここで、「どうして眠るのか?」を明確にしておきましょう。
「必ず眠って休息しなければならない」と考えている人も多くいますので、眠る意味の確認です。
私達は大衆教育にて誰しもが同じことを同じように学んできましたので、「一人一人に答えがある」というふうには考えなくなります。
「科学的に動物実験したら睡眠しないと死んじゃうことがわかったから寝ろ」と言われれば寝ようとするように。
時間の概念が相対的な(一人一人にある)ことのように、睡眠が必要かどうかも人それぞれです。
極端に言えば、眠る必要がない人もいますし、1日1,2時間睡眠の人はたくさんいます。
ルールや常識は生きる上でなくてはならないものでもあるので、「ルールに縛られていますよ」ということを言いたいわけではなく、睡眠の意味を知る上では、「自分にとっての睡眠とは何か?」の理解がとても大切になります。
睡眠の意味をわかる範囲でお伝えすると、このようなことがあります。
- 脳の休息・・・脳の睡眠
- 肉体の休息・・・肉体の睡眠
- 記憶の定着と整理・・・脳の睡眠
- 自分軸の確認・・・心の睡眠
脳科学の認識からの睡眠がありながら、スピリチュアルな認識も含めることで、心の睡眠として“自分軸の確認”が加わります。
肉体と脳を休め、記憶の整理整頓をすることで長期記憶と短期記憶の精査が行われ、長期記憶は潜在意識へと繋がっていきます。
潜在意識へのアクセスがあることで夢を見る時間が始まり、さらに深まることで意識のない深い深い所で自我意識を内包する魂の記憶に入ります。
ここでの睡眠の意味を基に、眠れない理由となる抵抗を紐解いていきたいと思います。
眠れない、眠りが浅いスピリチュアルな原因

眠れない原因
肉体、脳、心のそれぞれに睡眠の意味があり、それぞれが合致することで完全なる睡眠が起きます。
合致せずとも抵抗が弱まることで、バランスは崩れても睡眠を本能的に取ることも起きます。
何を優先しているかの人それぞれの認識によって、「眠い、眠れる、眠いけど眠れない、眠りが浅い、眠くない、眠くないのに眠る」という違いが表れます。
肉体と脳と心の自我意識を基にバランスがとれている状態では、自分らしさを持って日々を過ごします。
バランス如何で肉体への意識が強ければ感覚主体となり、快楽欲求を強め、肉体が疲弊すれば倒れるように眠ります。
脳への意識が強ければ思考過多となり、考え過ぎて眠れない、期待に胸躍らせて眠れない、睡眠薬では爆睡という具合に。
心への意識が強ければ自分軸のブレによって眠さの度合いが作られ、ブレがなければ眠くならない、またはブレへの抵抗がなければ睡眠時間が減っていくことが起きます。
以上からわかることとして、抵抗とは一人一人の認識次第で変わります。
「自分が何をどう感じて、考えて、想っているか?」という自分ルールを基準にして、肉体に、脳に、心にどれほど抵抗があるか、どれほどバランスが崩れているかにて眠れなくなります。
自分の認識を知ることで、自我意識にある現状の抵抗の正体がわかり、眠れない原因が追究できる。
そんな改善の一助がこの内容です。
※睡眠のスピリチュアルな意味の詳細は、異常に眠いことに潜むサイン│睡眠のスピリチュアルは自我の重要活動 をご覧ください。

眠れない抵抗とは
抵抗の正体を暴くためにも、抵抗とは何かを見ていきたいと思います。
抵抗とは現状の自分に対する在り方として、肉体と脳と心にある引っ掛かりのことです。
それは“拒否”、「受け入れない、認めない」です。
拒否にて抵抗になる自我意識の詳細を分散すると、このようになります。
眠れない抵抗の詳細
- 肉体:筋肉の硬直や血行不良
- 脳 :不安や恐怖の表れによる固執や執着、呼吸の循環停滞
- 心 :他からの支配や自らの支配、気が巡らないエネルギー滞留
全ては、血・空気・気にて循環を司ります。
それぞれの内訳はこちらです。
肉体と脳と心の詳細
- 肉体は感覚であり細胞であり筋肉であり、血流
- 脳は感情であり心理であり思考であり、空気(酸素や呼吸)
- 心はエネルギーであり精神であり自分軸であり、気(チャクラやエネルギー)
眠れない抵抗とは、循環を停滞させる拒否のことです。
スピリチュアルな眠れない原因は心の抵抗となりますが、それ以外にも肉体や脳の抵抗があります。
全てに共通していることは、柔らかくない硬さ=自分に起きていることへの拒否によるあらがい、認めたくない何かがあります。
例えば、「1日8時間は眠らないと」という自分ルールがあり、3時間しか眠れなければ認めたくなくなり、事実を拒否します。
拒否にて抵抗を作り、眠れない、眠りが浅い状態を作ります。
認めたくない思いが強ければ強いほど、多ければ多いほどに眠れなくなります。
ここまでの内容で、思い当たるふしがなければ別のことが要因ですので、これ以上読まれても無駄になります。
思い当たることがあれば、ここからスピリチュアルな認識を強めてお伝えしていきますので、詳しく見ていきましょう。
眠れないスピリチュアルな原因
眠れない抵抗とは、これまでの内容を要約した、『今の自分に対する拒否』です。
“今の自分”とは自我意識の過去の集大成を意味します。そのため、過去に認めていない記憶が多ければ多いほどに今の自分に対する拒否が強くなり、眠れなくなります。
眠くなります。
スピリチュアルな見方では、自分らしさから遠のくことで、心の睡眠の基となる“自分軸のブレ”によって眠れない場合は、自分らしさから遠のくことを認めない拒否がある状態です。
自分を認めない拒否の認識によって眠りを妨げる硬さが作られ、身体が強張ったり、思考が止まらなくなったりと制御が難しくなり、自分らしさから離れます。
すると、さらに自分を認めずらくなっていき、悪循環に入ります。
例えば、思考過多で目を瞑ると考えが止まらなくなるかもしれません。この場合には恐怖心が強く、現状へのあらがいや過去の記憶への執着や未来への期待による、今の自分への拒否が強いことを表します。
一つの拒否が、肉体も頭も心にも抵抗を作る原因となり、さらなる拒否を広めて柔らかさをなくしていきます。
眠れない原因の特定に役立てばと思いますので、眠れない状態の参考例がご自身に当てはまるか確認してみてください。
- 過去の記憶で認めていないことが多い
- 現状の仕事や自分に嫌なことが多い
- 我慢が多く、自分を露にしない頑張り屋
- 気を使い、周囲の目や反応が気になる
- 思考過多、考えが止まらない
- 身体を敬った食事を摂れていない
- やりたいことが多すぎる、または何をすればいいかわからない
- 自らに試練を課す状態をあえて作る(真意は賛同していない)
- 人の意見を聞かず、自分の正当化を貫く
- 他者から否定や押し付けをされたくない強い思いがある
- 素直になれず、ふとした時に自分を隠す
- 物が多い、または家にある所持品で把握していない物が多い
さらにこれらの状態には、スピリチュアルな認識が被さりますので併せてご確認ください。
- 自分の波動以外の他者の波動影響を受けている
- 他の波動影響に自覚がある
- 仕事や関わる人との波長が合っていないと思っている
- 場所の磁場に対する違和感がある
- 悪霊や生霊に憑かれている
- 自分にも周囲にも良くないことが起き続けている
- 部屋のエネルギーが停滞している
- 満月と陰体質の関係
いかがですか?
当てはまるものが多ければ多いほどに、自らの在り方や他者からの影響への反発があるため、拒否の認識が強いことが眠れない原因と考えられます。
眠りが浅いスピリチュアル
「眠っていても眠っている気がしないような」
「声を掛けられれば直ぐに起きてしまう日々」
何だか眠った気がしない、なんてことがあると思います。
私はこの状態がとても多い時がありました。
実際には、横になって何も考えないだけで体は十分休まっていたりします。それは瞑想と同じです。
ですが、疲れが取れない場合には思考が止まっていない、または深い眠りに入っていないことへの拒否があるかもしれません。
深い眠りに入り、意識がなくなって夢も憶えていない。
「こういう事実や確証がなければ身体が休まったとは認めない」とルールがある場合には、身体は休まっていても休まったことにしない、そして本当に眠れなくなることも起きます。
眠れなくなっていくことで、「やっぱり眠れていなかったんだ」と思うに十分な理由となり、拒否が強まります。
このような思考過多状態での抵抗が先行すると、肉体に力が入ったままで、リラックスがどんなものかわからなくなります。
身体が休まればリラックスという具合に思い込み、睡眠の質や具合や常識から、眠ることの定義付けをすることで自分の支配が強まります。
すると、自らを縛り付けて眠るようなこととなり、眠ったと認めなくなります。
思考過多や支配による縛りが眠りを浅くする理由となりますが、同時にスピリチュアルな理解もあります。
眠りが浅いのは無意識に明晰夢や幽体離脱状態になっている
気付かぬうちに、というものです。
明晰夢とは、自らの思念と感情の創造世界のことです。自分の好きなように夢を創るため、頭の中を巡るように眠っている時間を過ごします。
意識的に夢を創る状態であるために意識のない深い睡眠状態が少なく、「かぁ、今日も眠ったな!」という快活さと爽快感がありません。
意識があることで、「目を瞑っていただけでずっと起きてたんじゃないか?」という疑念が生まれやすく、眠っていないと思うに足りる材料にもなります。
また、幽体離脱にて魂が肉体から離れて現世の三次元概念に残る状態ですと、いざ肉体に戻ってきても幽体として活動していたために眠った気がしなくなります。
幽体離脱が意識的だったとしても、その後肉体に戻った後に疲れから熟睡している可能性もあり、さらに無意識で幽体離脱していることに気付かないということもあり、「何だか活動していたような気がするけど何だろう?」という抵抗感だけが残ります。
気付かぬうちに、です。
思考が常に働く臨戦態勢が脳にあり、疑念や猜疑心、自分を信じられない在り方が、眠りを浅くさせる理由になります。
眠りが浅い状態も自我意識への抵抗が強くあり、眠れない原因と合致する根底の自分が居ると考えられます。
※眠りを浅くする夢や明晰夢については、夢と悪夢のスピリチュアルな話│やっぱり最後は映画の気分 をご覧ください。

満月と女性の眠れない関係
最後に、眠れないことと満月の関わりについて、わかることをお伝えします。
眠れないことには、少し不思議な月と陰の関係性があります。
満月の日に眠れないことが起きる人がいます。特に女性、または女性性が強い男性に多いです。
月の周期は女性の生理周期に合わさると言われ、リズムが同じように周ります。生理が“月経”とも言われる所以です。
月の引力による海の満ち引きのように女性の体は引き合うように月と関わります。それは、地球の海が人間の血であるように、女性には大きな動きが体内で起きます。
月と女性性には陰陽説の陰が関係し、月は陰の力があり、陰のエネルギーを強く表す日が満月です。
満月の陰のパワーにより心身に変化が起き、自我意識のバランスが崩れます。特に女性は血と体質の影響から月と同じく陰同士、特に陰体質な受け身で静かな方は満月との惹き合いが強まります。
ですがバランスが崩れることは何も悪いことではなく、自然な摂理を意味し、自分軸をより明確に整理する機会にもなります。
そのため、満月の出産は自然な流れとして、自らに新しい生命を宿すことでの限りない変化をもたらし、より自分を明確にして子供と関わる時間の始まりと考えることもできます。
中国古来の陰陽思想では、女性は陰と言われます。さらに陰陽思想を多く含んだ漢方では、血を陰と捉え、血の中でもほとんどを占める静脈は陰、動脈を陽と捉えます。
女性は静脈と深い関わりがあり、女性の体の血流を作るほとんどを静脈が担っています。
満月の日、海が動くように血が動き、躍動が生まれて落ち着きがなくなり興奮が起きます。それは、陰と陰の合わさりによる静寂な情熱として静かな熱となります。
普段とは違う陰の強いエネルギー影響によって、女性や陰要素の強い人へのエネルギー作用が強く表れ、心身の気や血の流れの変化にて、身体も心も眠れないということが人によって起きます。
潮が引くように心身が静まる時へのカウントダウンが同時に起きるため、満月の日に眠れないことを気にする必要はありません。
普段の不眠や眠れない理由とは少し変わった日になるため、月夜の光を浴びて、陰のエネルギーを得る熱を帯びた心静まる時間として活用することもできますので、より自分を見つめる時間となるのが満月です。
このような認識にて、満月と陰要素の兼ね合いからの眠れない原因があります。
良い時間、良い兆候として捉えてみてください。
眠れないスピリチュアルな理解 まとめ

眠れないことにはさまざまな理由がありますが、根底には拒否の在り方にて抵抗を作る様があるかもしれません。
それに心当たりがある場合には、改善の際にここでの内容をお役立てください。
一人一人に認識があり、自分があるために、改善方法に最も大切なことは、自分にとっての睡眠を理解し、自分にとっての抵抗のなさを作ることです。
それは、硬さではなく柔らかさ。
身体を柔らかくするためには、ヨガや体操や食事の見直しがあります。
脳を柔らかくするためには、感情の理解や恐怖の在り方の見直しや過去の記憶の清算が。
心を柔らかくするためには、他からの支配や自らの支配を解き、縛りをなくす瞑想や断捨離が。
共通することは、循環を作るように血を流し、空気を流し、エネルギーを流すことでの睡眠改善です。
お風呂も、体温調整も、体内時計の管理も大事です。
身体が熱いと肉体は眠りにくくなります。身体は少しずつ冷やすことを睡眠時にしてくれていますので、エアコンやお風呂後の急速な冷えなどを見直し、体温の上下変動を激しくせずに自ら調整する機能を養うことが大切です。
拒否や否定の認識があることは大切なことでもありますので、そんな自分を理解して認めることや、感情を知るために怒りや悲しみの自分を受け入れ、我慢や頑張り過ぎを少し緩和して、支配を解くことが大切です。
自分軸は他者との関わりでは常に揺れてブレますので、そこにあらがわず新しい記憶を整理し、身の回りを整理して部屋のエネルギーを流す断捨離、または心身のエネルギー停滞を流すように拒否をなくす在り方が大切です。
「睡眠は1日2時間」と決めている人と、「1日8時間でなければダメだ」と決めている人がいるように人の認識は千差万別ですので、自分にとっての抵抗をなくすことが、眠れないことの改善に繋がります。
役立つ内容であることを願います。
ありがとうございました。