心理と特徴

傷つきやすい人の優しさと攻撃的質【傷つきやすい人ほど人を傷つける】

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傷つきやすいと、片や優しく周囲を気にかけ、片や攻撃的に当たり散らす。

メンタルの繊細さは優しさにも攻撃的にもなり、極端な違いが表れます。

どうしてこうも違うのでしょうか?

そこには、私達人間の心を護る徹底的なさまと、傷つきやすいからこそ育んでいる能力がありそうです。

ここでは、傷つきやすいと優しくなり、攻撃的にもなる心理内情を見ていかれてください。

  • 傷つきやすい人は優しい?
  • どうして攻撃的?
  • 傷つきやすい人ほど人を傷つけるの?

これらを紐解き、「傷つきやすさは、ただ不必要でなくなればいいものではないんだ」と知っていただく内容となっております。

優しさと攻撃の極端な自己表現の差異は、「メンタルが弱い=悪い」という先入観の空虚を露呈させてくれます。

繊細なメンタルを経験できるからこその大事な理解が、一つの考え方としてご参考になれば幸いです。

傷つきやすい人は優しい

メンタル(心)が弱いと起きる副作用

傷つきやすさが感受性や敏感性や共感性の高さでもたらされる場合、同時に喜びやすくもなります。

どちらにフォーカスするかの違いには、大前提にメンタルや心の弱さが関わります。

メンタルとは心との関係性です。

メンタルが弱いとは心との向き合いが弱い状態を表し、自らの愛との接し方、関わり方、いわゆる自己愛の使い方が不明確な状態と考えられます。

メンタルが弱いと自尊心の保持が難しくなり、自信がなくなり、意志が見出しにくくなります。

自らを喜ばす動機や意識が薄くなり、「嫌なことは起きないで」と欲する受動が起き、自己防衛の動機はポジティブではなくネガティブになります。

ネガティブに心をディフェンスする意識状態によって、傷つきやすくなります。

自らを喜ばす力ではなく、自らを傷つけないための自己防衛にフォーカスし、思考的に嫌なことをなくす対処へ邁進し、心との向き合いがなくなっていきます

自己防衛に徹底して疲れやすく、ストレスをなくす改善ではなく影響をなくそうとするので常にストレスを味わい、自己評価や存在意義を見失わないことが重要になり、周囲が気になり、余裕がなくなります。

対人関係では不利益が多くなるので恐怖症をもたらす可能性もあります。

嘘や誤魔化しによって嫌なこと(恐怖心)から逃避する在り方が目立ち、人によっては自己評価を下げないためにプライドを高めたり、自分や他者を傷つけるのも逃避方法の一種になります。

これらメンタルが弱い作用とは別に、ここでお伝えしたいのは副作用として後から表れるもの。

傷つきやすくなることでの優しさと攻撃性です。

まずは優しさからご覧ください。

 

傷つきやすい人は優しい

優しさとは定義の幅が広いので、人によって捉え方が違います。

優しさとは他者に利益を与える行為や気持ちであり、他者を敬い尊重する愛による思いやりとは別と考えられます。

優しさは如何に他者に利益を与え、不利益をなくせるかがポイント。

他者をどれほど理解しているかが重要になる、大切な行為や気持ちです。

優しさは周囲の受け取り次第ですので、本人がどう思うかではなく、周囲が優しいかどうかを決める特徴があります

傷つきやすい人は繊細で、感受性や敏感性や共感性の高い人が多く、人の気持ちを察するのが上手ですので、優しさを与えることに長けています。

 

認識力が高いと優しいと思われる

優しさの原料は敬いや愛など心の余裕ですが、優しいと思われる材料は、「如何に目の前の人を理解できているか」です。

他者は何を欲し、何を嫌がり、どう関わって欲しくて、何をして欲しいのか。

目の前の人は何を考え、何を感じ、何を想い、どんな常識があり、価値観があるのか。

物事の認識が幅広く、質が深く、量が多い人は認識力が高く、周囲によく気がつきます。
※内向性質、自律、自責があるほど、認識力にて優しさを提供できる

「あれ、今日は髪型が違うね」だけでなく、
「あれ、いつもより爪先の角度がこっち寄りだ」
「あの人は、今私に仕事を頼もうとしているな」と察しが良い。

傷つきやすい人は認識力が高く、傷の痛みを知っているので相手の気持ちの理解幅が広く、優しいと思われることが多くなります。

理由と考えられるのは、気の小ささや弱さがあるからこその利点

気を張って自らの外側に向ける在り方です。

 

傷つきやすい人は自分の殻から気を外側に向ける

心との向き合いが難しい心理状態では、気を自分の周囲に小さく張り巡らせて心を護ります。

この上で、周囲からどう思われるかなど他者の目を気にすると、「気を張る状態」になります。

自分の殻を気で作り、気を外側に向ける状態です。

イメージは、水面を歩くウォーターボールの外側に、たくさんの目が防犯カメラのようにキョロキョロ付いている。

この時、心に余裕があると気をブワンと広げて、他者を飲み込んで影響を与える力にもなります。

傷つきやすい状態では気が大きくなく、小さければ小さいほどウォーターボールの空気を抜いて、自分の肉体外枠をラップしている感じにキュウキュウです。

気が小さくても外側に目をキョロキョロとたくさん付けられるのは、必要な自己防衛であり、本能的な力も見出しているためと考えられ、気を張って外側に意識を向ける状態を作り続けます

自分の外側で起きている影響を感じ取りやすくなりながら、周囲を気にかけることで認識力を自然と養うのが傷つきやすい恩恵です。

問題は認識力が高まっていることを肯定する自信や気がないことでして、私がそうだったのですが、無意識の育みであるために実際に起きている自己内部の変化に気づき難いです。

※メンタルが弱い人の甘えとずるさは、【心が弱い人は努力しない?!】メンタルが弱い人の甘えとずるい真意 をどうぞ。

 

特徴的な優しさ

傷つきやすい人の与える優しさは、少し独特です。

感受性や共感性を用いた他者理解と同時に、メンタルが弱いことで自然と育んでいる認識力があると、他者理解に無意識の願望が入り混じります

実際に自らが傷ついた痛みを知っているので、同じように傷ついた人の痛みに共感しやすく、自らの痛みを相手の痛みに投影します。

相手を見ていながら実際には自分の記憶を見ている状態です

利益を与える優しさは、自分の悲しみが投影される出来事(同じように傷つく人)であればあるほど、「自分だったらこうして欲しかった」と思える何かを相手に与えます。

不利益を与えない優しさは、「自分だったらこうして欲しくなかった」と思える何かを与えないように配慮します。

内向性質や自律や知性を活かしながら、自己愛の記憶を願望として入れるのが特徴的です。

 

傷つきやすい人の優しい仕組み

仕組みをまとめます。

優しく思われる流れ
  1. メンタルが弱いことで、意識の向け方が自分の外側の他になる
  2. 他の言動を気にかける癖ができ、無意識に認識力を高める
  3. 他者理解度が増す(無自覚の思い込みも増える)
  4. 他者に恩恵を与え、不利益をなくしやすくなる
  5. 優しいと思われる

優しさの基は愛であり、心からの気持ちを見出し、他者に向ける強さです。

同時に欠かせないのは知性です。

優しさに思われる認識力とは感性と知性の合わせ技であり、お笑いで言うと一発ギャグではなくユーモアです。

メンタルが弱いと自己愛が使いにくいので、愛を他者に向けることはできないと私自身は理解しています。

そのため、この優しさには愛はありません

自らの悲しみを投影した優しさであるために、哀愁があります。

しかし、愛のある優しさ(思いやり)を本当に与えられる人はこの世に少数であり、他者を理解せずに押し付ける形がたくさん横行していますので、他者を理解して与える優しさは重要な社会の調整力となるアクセント

サラリーマンのように欠かせない重要な役割です。

傷つきやすい人は自らを喜ばす目的ではないため、他者を一方的に利用して自分だけ喜ぶことがなく、あくまで自らが嫌な思いをしないための防衛や、同じように傷つく人への共感による他者理解から、優しいと思われます。

※優しさのばら撒きは、【いい人の生存戦略】誰にでも優しい人は誰にも優しくない をどうぞ。

 

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傷つきやすい人は攻撃的

傷つきやすい(メンタルや心が弱い)と攻撃的になる人の傾向

認識力がない状態では優しさではなく、攻撃的になります。

認識力とは物事を捉える力とも言え、周囲の状態や変化に気がついたり、一つの物事の細部を捉えたり、俯瞰的に捉えたりと、認めて識別する幅広い力です。

傷つきやすいと心を護ることが優先的になり、傷つけられる懸念や影響を強く気にします。

そのために自分の殻にこもり、気を張り巡らせて周囲を捉えるスタンスを作ります。

すると認識力は俯瞰ではなく、細部を読み取るミクロに偏りやすく、一つの内部に潜って詳細を広げるような見方をします。

「最近顔が白いよね」と言われた時、発言の中にブワンと潜る。

「誰が職場で歌舞伎役者の練習してるですって?!」
「顔色が悪いと否定したいってこと?」
「昨日の飲み会に参加してないから、お酒を飲んでない人を区分けする間接的悪口かも」

空想や妄想や思い込みを混ぜ込みやすくなります。

認識の仕方がミクロに偏り、さらに相手を理解するのではなく自分の空想や思い込みを主張する場合、ネガティブに捉えやすくなります。

認識力の育みがいつの間にか被害妄想を広げる想像力のネガティブ活用になり、あれもこれもなかったことを頭の中で広げます。

認識力の育み有無によって、優しさが攻撃的になります。

以上をまとめると、こうなります。

攻撃的になる人の傾向
  1. 認識力を育まずに想像力を広げる
  2. 思い込みが多く被害妄想が強い
  3. 相手を理解する気がない
  4. 不利益を出さないのではなく、自分のための利益を求める
  5. 内向性ではなく外向性質
  6. 自律がなく他律
  7. 自責がなく他責
  8. ネガティブではなくポジティブタイプ
  9. 知性優位ではなく、感情と欲求優位
  10. 悲しみ以上に怒りを感じやすい
  11. 我慢せずに諦めやすい
  12. 自制ができず感覚的

 

他責は攻撃的になる

メンタル防衛意識の発達により、傷つくのを怖れやすくなります。

そこに、正当化や他者のせいにする心理を混ぜ込めると、攻撃的になります

不安や恐怖に追われた状態の自分自身を捉えた時、「これは私の在り方によってこうなっているんだ」と思う自責者。

一方で、「これは親のせいだ、周囲の関わり方が悪い、誰が私をこうしたんだ」と思う他責者がいます。

不安や恐怖と向き合えないことは傷つきやすい人にとって不利益であるため、自らの在り方に責任を持たず、誰かのせいにする場合、「私は嫌なことをさせられた被害者である」と思い込めます。

「私は間違っていない」と思いたい欲求があればあるほど、他責は強まって憤りが増え、周囲が敵に思えてきます。

他責は現実と向き合わず、嫌なことから逃げる最たる方法

怒って攻撃し、怒られて攻撃される人やその反応を作ることで、自らの存在価値や意義を見出し、一時の自己満足による喜びを得ることもできます。

他責が過剰化すると認知の歪みは修正が難しくなり、本人次第ではなんともできない感情のアウトオブコントロールが起き、自己内部に巣食うエゴによって思考を牛耳られ、感情と欲望によって生きている情動を味わう刺激沼にハマる可能性があります。

※余裕がないと攻撃的になる詳細は、【サル化現象】余裕がない人の攻撃的になる原因と接し方 をご参照ください。

 

優しくする必要がないと思うと攻撃的になる

認識力を育んだり相手を理解する必要がないシチュエーションでは、急に攻撃的になる人もいます。

プライドが高すぎる人に多く、外では優しくても、家に帰れば突然攻撃的内弁慶に。

家族という慣れた人、または自分から離れるのが困難な繋がりがあると知れば、態度がコロッ。

これは恐怖心がなくなることでのジレンマ反応と考えられます。

他者によって傷つけられる危惧や怖れがないと、安堵感から心を開こうとします

しかし、そこに開ける心はありません

ガチガチに縛りきった心のドアは、今日も偽りを外で振舞きながらギュウギュウに閉めてきました。

開きたいのに開けないことで、頭と心に大きなギャップが起きて憤りやジレンマによる違和感、不調和を強く感じます。

自己コントロールできない強い憤りを感じ、イライラや怒りになります。

頭は付いていくのに心が付いていけない状態であり、自責者であればそんな自分を見つめますが、他責者であればその場にいる家族など近しい人に責任をなすりつけ、怒る正当性を一方的に見出し攻撃的になります。

認識力の育みがなくなるのは人間性だけでなくシチュエーションにも左右されており、優しさと攻撃性が入り交ざるのがメンタル模様です。

※攻撃的な人の末路は、攻撃的な人の特徴に潜む心理と末路【タイプは危険人物or生きるため】 をどうぞ。

 

傷つきやすい人ほど人を傷つける

優しい人は人を傷つける能力がある

傷つきやすくて優しいと思われる人と攻撃的な人の違いを知っていただきました。

優しいと思われる人の認識力は、傷ついている人の気持ちがわかる共感力を高め、自らが傷つけられた細部をミクロで捉えられます。

認識力は洞察や考察や分析の基盤にもなり、頭の回転を早くする力にもなる優れもの

自らが傷つく言動を知る人は、他者の傷つけ方も知れるため、人を傷つけるポイントを知ります。

ライフルで急所を射貫く威力があります。

怖い能力ですが、持っているのが攻撃的な人ではないのが多少の救いかもしれません。

心の余裕がなくなってくると気のバロメーターが壊れ、周囲を配慮するリスクマネジメントも難しく、恐怖を回避するために自制なくポロッと出て来ることもあります。

バキュンッ。

そんな音と共に起きるのは後悔であり、百害あって一利なしの能力。

 

自分には敏感、他者には鈍感

傷つきやすい人は、自分の殻にこもりながら外側にフォーカスを絞ります。

嬉しいことは忘れて、嫌なことは忘れないように、防壁を立てる自己の外側認知が強く、内側である心に近い喜びに重きが少ないです。

自分のされた、またはされる悲しみや怒りに敏感になり、他者によって起きる自分への影響に集中。

他者のことはよく捉えて理解しているのですが、あくまで自分に及ぼす影響を知るための材料集めが主。

自らの不利益回避に集中すればするほど、他者のことは鈍感になり、知らぬ間に相手を傷つける可能性があります。

例えば、これまでは優しく思われるように接していたのに、もう我慢できないとなれば自分が被害者だと捉え、突然連絡しなくなる。

交流を自己都合でリセットしたり、急によそよそしくなったり、心を開いた記憶を蔑んだりと、相手側が何をどう感じるかに着目がないので、知らぬ間にライフルを撃ち放っていたりします。

※優しいからこその傷つけは、【優しい人は突然離れていく】置いていく最後の利益 をどうぞ。

 

傷つきやすいからこそ得ているものがある

気を張って外側に意識を向ける在り方は、まるで自分の外側から外側を見続ける状態

自己内部で何が起きているかわかりにくく、思い込みや決め付けが増え、自分の内側に属さず、外側の他のように認識すると、自他の境界線が曖昧になります

傷つきやすいメンタルがないと、この認識は経験できないかもしれません。

自らを殻にこもらせながら外側に意識を向けるので、まるで二人の自分がいるように分散されます

これは自分をわかりにくくさせますが、自分を手放さずに周囲に目を向けるマルチタスクは、どれだけの能力を育んでいるか驚くほどです。

他責になると攻撃的になり、自分のことしか考えられずに周囲を排他し、害悪のある迷惑を与えますが、優しいと思われる傷つきやすさは、等価性の育みをしています。

[自分がわからなくなる≒認識力の育みにて他者を知る]

結局、自分とは他を知ることです。

初めに他を知るか、自を知るか。

他を知る人は、その後に自を知ることで、過去と照合しながらより明確に他を知れます。

そこに思いやりの優しさがあり、傷つきやすいからこそ真に他者を理解し、他者側の認識を尊重できます。

謙虚さと気品が表れ、知性を使ってユーモアを楽しみ、孤独を謳歌する内向性質の活用もできます。

傷つきやすいからこそ経験できるのは、アフリカの奥地に行くような容易な経験ではなく、身近に潜む難解で貴重なものだと思います。

 

傷つきやすい人は優しい&攻撃的 まとめ

メンタルの弱さは恐怖心のあらがいであり、嫌なことに立ち向かう困難さによる、逃避や誤魔化しという自分との距離感作りです。

優しいと思われる状態は無意識に自分をわからなくしている可能性がありますが、同時に傷つきやすい人の特権として育めるものを得続けています。

自分のためが行き過ぎて他者を理解する気がない攻撃的な人は、恐怖から逃げれば逃げるだけ周囲に迷惑をかけ、自らを見失いながら周囲との繋がりも排他し、問題をとにかく積み上げます。

この場合、何があっても見捨てないでくれる人がいるなど、自分次第ではどうこうできない運試しになります。

同じ心の向き合い方でも、中身が異なります。

傷つきやすいからこその経験があり、如何に自分のみにフォーカスを絞っているかを知ると、真に自他両方を知ることができます。

自分のためがあるからこそ、次に他者のために向かえます。

この両方があって初めて思いやりになりますので、優しさは一歩目であり、経験する行動が無意識の育みになり、改善した暁には他者への感謝が自然と芽生え、恩返しが始まることと思います。

傷つきやすいメンタルは経験しないとわからない恐怖との追いかけっこ。

「不要で今すぐにでもなくなればいい」と思えるかもしれませんが、メンタルを強く構築するには弱さがどうしても必要です。

弱さのない強さはありません。

克服には弱さをマジマジと知る段階があり、恐怖心とどう向き合うかに答えがあります。

傷つきやすいからこその利点を知り、経験を大切にするご参考になれば幸いです。

それでは、傷つきやすい人の優しさと攻撃性のお話を終了します。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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