物事を多角的に捉えるか一側面から捉えるかは、物事を自らが見るのか飲み込まれるかの違いを作ります。
ここではスピリチュアルを対象にして、見るのか飲み込まれるのかの違いで起きる“ハマる現象”についてを紐解いていきます。
スピリチュアルにハマる人の特徴と心理から、ハマる人が知っておきたい身を護る術がわかります。
と言っても、ハマることが良いのか悪いのかは本人にしかわかりませんので、突き進む道中のお団子屋さん的に、ここでお茶でも飲まれていかれてください。
気楽な話ですので一休み。何か気付きや知識の一助があらんことを。
Contents
スピリチュアルにハマる人の特徴

スピリチュアルにハマるとは?
ハマる。
「穴にハマる、泥沼にハマる、型にハマる」
「隙間にピッタリ、最高のフィット感」であればいいのですが、入ったけど抜けない。
自分にピッタリだと思って自ら穴に入る。だけど抜けようと思った時には抜けない。
ハマりました。
スピリチュアルにハマる人とは、スピリチュアルに傾倒してのめり込み、抜けられない人のことです。
のめり込むかどうかは本人次第です。
「オラオラ、スピリチュアルにハマれよ」と強要しても縛り付けることはできますが、ハマることはありません。
そのため、ハマるとは自ら進んで穴に向かい、抜けようと思わない状態です。
「抜けられない、どうしよう?!」とハマっていることに気付けば、抜けるための行動へ向かいます。まだ穴に入ったばかりであれば少しもがけば戻ることができ、隙間や戻る準備をしたりと工夫ができるのでハマることにはなりません。
ですが問題は、「ピッタリハマっている、やった」と思い、抜けられないことに気付かない場合です。
ハマることに何も悪いことはありませんが、自らが進んでハマっているために、抜けられないことに気付かず、穴の奥深くへどんどん突き進み、完全に戻れなくなる可能性があります。
そこで、お金を求められたら、これまでの対価を求められたら、恐怖心を煽られたら、既に心を掴まれていたら…。
「あれ、動かない?!マジかっ、ハマってるーうぅ」と時既に遅し。
「勉強代か、トホホ」ということになりかねません。
ハマる人はハマっていることに自覚がありません。
そんな人の特徴を見ていきたいと思います。
スピリチュアルにハマる人の特徴15選
特徴を順番にご覧ください。
1、自己肯定を他者に求める
褒めて、認めて、愛して、必要として。これらを自分ではなく他者に求める特徴があります。
そのため、受容と肯定意識が薄く、他者からの肯定願望が強くあります。
2、心が満たされていない
どこかに満足感のない気持ちがあり、その正体がわからない状態です。
何とかしたいけど何ともできない状態が不安や恐怖を増やし、違和感や不調和を感じることから何かしら行動し、心を満たすために他の人や物に頼る癖があります。
3、周囲に否定的で批判的で攻撃的な人が多い
周囲に心開ける相手が少なく、関わりたくないと思う人の方が多くいます。
「どうして、あの人は離れてくれないの?」と思える人がおり、周囲の人間関係がうまくいかないことがあります。
引き寄せによる同調作用です。
4、充実感、充足感がなく、思考的な刺激を求める
日々の生活に満たされず、心だけでなく思考的にも満たされません。
そのため、刺激的な事や衝動や驚きを求め、脳内快楽や思考的な納得にて、頭が満たされることを望みます。
5、自分を愛せない
自分を大切にする意識はあるのですが、現状の不調和を解消して心と頭を満たすことにフォーカスがあるため、自分を敬い愛することに目を向けません。
恐怖や苦痛から逃れる対処に忙しく、喜びを求める余裕がないという状態です。
そのため、ネガティブにならない状態をまず欲し、その後に喜びを求めるという順番があります。
6、願望が多い
願望を抱き、他者に望むことが多い特徴です。
自分に願望を持たせて行動するのではなく、他者に願望を投げかけて欲するものを手に入れようとする意識があります。
自分で自分を喜ばす、満たす、肯定する、愛すること以上に、喜びを得る行動は他に向かい、喜ばして、満たして、肯定して、愛してとなります。
7、求めたものを一瞬で手に入れたい
欲しいものはただ欲しいと考えます。
まるでテレビのような疑似世界に身を置き、現実的に過程があり、行動があり、結果がありというリアルを外します。
スピリチュアルを現実的に捉えず、魔法や神秘の力のように特別視する思い込みを持ちます。
8、唯一無二の存在に憧れる
光り輝く偶像崇拝となる特徴です。
特別で唯一無二の存在がいれば、憧れる絶対的な自分の主観となり、自分のことはどうでもいいと思うほどに身を委ねることができる人です。
完全に身を捧げることを善と思うほどで、人生の責任が軽薄になりやすい特徴です。
9、羨ましいと思うことが多い
「こうだったらいいな」「あの人はいいな」「そんな環境だったらな」などと他を羨ましがります。
妬みや嫉みを持つかどうかは人それぞれに異なり、「いいなぁ」「もしこうだったらなぁ」という言葉を使用して、過去への執着、未来への期待を強く持ち、現実への着眼が薄い特徴です。
10、独自性欲求が強く、優越感を求める
他者とは違う自分を欲し、「私は変わっている」「私は自由」「私は少し違う」と他者と線引きと差別化を図る意識が強くあります。
独自性欲求は他者との差にて優越感を求める動機となり、自分の優れている点を探すことを喜びます。
11、特別な力を信じ、特別感や万能感を欲する
独自性への願望は、“不思議”、“神秘”、“誰にでもできることではない”といった特別感を求め、魅惑的な力を信じて願望を生み出します。
スピリチュアルに傾倒することで特別な力を得ることを求め、他者の知らない知識を増やすことで、優越感と独自性と思える力や万能感を得ることに繫げます。
12、我欲が強い
エゴが強い特徴です。
自分を他と区分け・比較して見出そうとするエゴ意識を基に、他と比較して自分を見出そうとする我欲が強いです。
13、疲弊し、癒しとリラックスを好む
心と頭が満たされないことから刺激を求めますが、同時に日常生活の疲弊から、癒しやリラックスを好み、求めます。
14、気を使う
スピリチュアルにハマる人は気を使う人が多い傾向があります。
気を使うことで、自らを否定されることを逃れる恐怖心の対処ができるため、否定されないために他者の反応を見て、様子を伺い、自らに嘘をつき、演技にて偽り、体裁を守ります。
15、恐怖心を抱え、依存しやすい
ハマる人の大きな特徴となるのが、恐怖心を抱えていることでの人間性や在り方です。
否定されることを怖がり、苦痛を嫌がり、辛さへの抗体がないかの如く苦しみから逃避します。
「こんなことになったら私の人生は終わりだ」とまで思い込み、恐怖を自ら増長させるように思い込みを強め、その解消のためとなるスピリチュアルがあれば心を開き、身を委ね、執着心を強めて依存しやすくなります。
以上が、スピリチュアルにハマる人の特徴です。
スピリチュアルにハマる人の特徴 一覧
特徴の一覧です。
- 自己肯定を他者に求める
- 心が満たされていない
- 周囲に否定的で批判的で攻撃的な人が多い
- 充実感、充足感がなく、思考的な刺激を求める
- 自分を愛せない
- 願望が多い
- 求めたものを一瞬で手に入れたい
- 唯一無二の存在に憧れる
- 羨ましいと思うことが多い
- 独自性欲求が強く、優越感を求める
- 特別な力を信じ、特別感や万能感を欲する
- 我欲が強い
- 疲弊し、癒しとリラックスを好む
- 気を使う
- 恐怖心を抱え、依存しやすい
※ハマるとは違う、スピリチュアルを信じる人の心理は、スピリチュアルを信じる人と信じない人の心理│信じるようになった体験談 をご覧ください。
スピリチュアルにハマる人の心理
ハマる人に知って欲しいこと
スピリチュアルにハマっていても、それはチョコレートにハマると同じですので、悪いかどうかは本人にしかわかりません。
しかし、ハマっていると気付ず、気付いたら糖尿病になっているという具合に、痛い目を見るかもしれません。
スピリチュアルでも何でも、“ハマる危険性”を知ってもらいたい。それがここでの主旨です。
ハマる状態で起きていることには誰しもの共通があります。
自覚がありません。
ハマっているかどうかがわからないという。
この理由は、喜んでスピリチュアルにのめり込んでいるからだと考えられます。
自らの意志を持って進んで穴に入っている状態で、穴の先に光が見えることでスピリチュアルにハマる。
これが、空想を広げた疑似現実に生きる人間性です。
極端ですが例を出すと、自分が天使になれると本気で思い込む妄想とリアルのすり替えです。
ハマる人は現実的にスピリチュアルを認識せず、恐怖心を解消して心と頭を満たす利益のために偏った捉え方をする傾向があります。
スピリチュアルが神秘で魅惑の特別な世界のようになり、一般人と区分けするかのように差別化を図り、自らが欲する肯定や満たし、独自性に優越感、万能感に特別感を得ようとします。
ハマる人に知って欲しいことは、スピリチュアルそのものを見ていないかもしれない、という話。
スピリチュアルをスピリチュアルとして見ていない自覚、または利益のために偏った見方をしている自覚が、自分のためになります。
スピリチュアルを都合の良いように捉えると飲み込まれる
物事を一側面からしか見ないのは、自分の見たいポイントを見たいようにしか認識しない意味になりかねません。
それは、「知る」という責任を放棄し、見ていない部分が出てきた時に、責任を持たずに被害者意識を持つことに繋がります。
願望を他者にする場合には必ず対価が必要ですが、ハマる人は自らが利益を得ることに集中しているので、対価への意識が薄く一方的に求めます。
そのため、のめり込めば込むほどにスピリチュアルの良い所だけに飲み込まれ、他力と空想に浸かり、自らでは何もできなくなる可能性があります。
そのようなことにならないためにも、ハマる心理を知っていかれてください。
※スピリチュアルをあやしくさせる理由の話は、洗脳的においがするスピリチュアル|おかしいけどおかしくない理由 をご覧ください。
スピリチュアルにハマる心理
スピリチュアルにハマる場合、スピリチュアルの特性から心を鷲掴みされやすくなります。
それは、恐怖を抱える心理に起因します。
不安と恐怖から苦痛や危険を嫌がり、心理状態から恐怖への逃避術を人それぞれに持ちます。
恐怖心をなんとか解消して満たされたい人と、恐怖心を払拭して満たしを与えるスピリチュアルが合致。
恐怖なし+満たしのダブル利益による安泰ゲットがあり、そこには刺激も癒しもリラックスも安心感もあります。
ハマります。
喜んでのめり込み、抜けられないと気付かずに突き進みます。
恐怖先行の心理にて、利益をとにかく求めて自覚なく邁進することで、スピリチュアルに飲み込まれます。
疑似現実の心地良さにハマるのは、脳の快楽と満たしの蜜の味
物事にハマる際の心理は、とにかく欲して他に頼ることが考えられます。
飢えと渇き、欲求に願望に我欲に期待、満たされて潤いたい。
そこで、良いことしか言わず、恐怖を払拭して心地良さをくれる人が現れれば、ハマります。
同時に、特別な人にだけ備わる能力があると信仰すると、ハマります。
どちらも満たされない心理を鷲掴まれ、離れられない状態。
と言っても、グニュと手で掴まれているのではなく、お菓子だらけでキャラメルの良い匂いのするディズニーのような部屋に入り、清潔で設備完備、攻撃的な人はいない、心を満たす人がいる、恐怖がない。
ホワホワとシャボン玉のような水色ともも色の泡が空間を浮き、ポカポカ陽気で心地良く、部屋の窓から虹色の雲、綺麗な女性が何人もいて、ハンサムな男性が何人もいて、常に優しくささやき微笑み、褒められ癒され心地良い。
朗らかな心地良い部屋から出る理由はなくなっていきます。
目の前の安泰や利益に目がくらみ、自ら飲み込まれる選択をします。
部屋の窓は実は絵、VRで見せられた映像は部屋全体に広がり、部屋はロックされて閉ざされて出れない。
しかし、疑似現実の心地良さには蜜の味、満たされた脳によって部屋から出る気もなくなり、気付いた煙はなんのその、時既に遅く、今日も心地良いからまぁいいか、と。
現実的な理解を求めず、感覚的な人であればあるほどにハマります。
スピリチュアルにハマる人は疑似現実を求める
悩みや相談を解消する占いやカウンセリング、セミナーにヒーリング、チャネリングに霊媒など、欲求を満たすことにも人助けにも繋がるスピリチュアルな理解は、人を助け、人を成長させながらも、人を堕落させ、人の成長を止めます。
スピリチュアルを現実的に捉えるか、疑似現実の神秘世界、特別魔法として捉えるか、はたまた別の何かかによって、全くの別物になります。
求めるものがたくさんあれど、恐怖を抱えて苦しむ場合には、恐怖がなくなると何も要らないと思えるほどに解放的になります。
さらに、特別視したスピリチュアルを自らの価値や存在意義のために利用することで、優越感を見出し、独自性を出し、エゴを強めて、思考を満たします。
心は満たされませんが、肯定されるとまるで心が満たされたかのように脳の思考が満たされます。
現実に目を向けるのではなく、自らの願望と欲求、恐怖のなさと満たしに目を向けるため、頭の中の欲求と未来への期待、そして過去の記憶への違和感や不調和を見ます。
それは、疑似現実の世界を広げ、欲求と期待を満たすことで過去と未来の記憶と空想に対して“納得”をもたらします。
スピリチュアルにハマる人は現実に目を向けなくなります。
依存にてハマり、抜けられなくなる
スピリチュアルにハマって抜けられなくなる場合には、依存しています。
恐怖心と満たしを求める願望の多さと強さから、他者へ頼り委ねる執着心を増長し、一度スピリチュアルをたしなみ、利益を得ることで依存の行為へ進展していきます。
その際には、スピリチュアルに飲み込まれて責任放棄できることに心理的利益があり、彼氏彼女に依存して喜びをもらえればいいと思うような、ハマろうとする在り方が表れます。
自らの意志なく他力に引き付き、スピリチュアルという大きな世界に身を委ねることで、あとは恐怖を払拭してもらい、満たしを得ます。
同時に、スピリチュアルに傾倒することで独自性や特別感をもたらし、優越感とエゴの世界を広げて脳を満たします。
依存解消は自覚から始まりますので、気付きにて依存への対応、または今後のための知識として何か役立つことを願います。
※スピリチュアルな執着の話は、執着を手放すとは停滞を流すこと│解決方法は心理とスピリチュアル をご覧ください。

スピリチュアルにハマる まとめ
スピリチュアルを疑似現実が広げる妄想と納得の一時凌ぎとして見ることで、理解が狭くなってしまう可能性を広げます。
スピリチュアルの精神や心とは、“今この瞬間にのみ体感する”ものなので、とても現実的なものです。
体感によって理解するので、経験がなければ理解が伴うことは困難かもしれません。
スピリチュアルは楽しく幅広いものですので、科学にも哲学にも共通があり、利益を得るためだけでなく、バランス良く知ることができます。
そこに、心の気持ちを生み出す波動という振動エネルギーや、肉体の感覚感受を含めることで認識の詳細を深め、ワンネスやハイヤーセルフ、ヒーリングやチャネリングやリーディング、シャーマニズムなどの理解となります。
あくまで自らの体感や経験が伴わなければ知識や情報で留まり、理解というよりは思い込みとなり、そこに何も悪いことはないのですが、空想や妄想を広げてハマる要因になります。
自らの理解があることで知るため、捉え方を変えると、超現実的な自らの認識への責任がスピリチュアルです。
どういった面から捉えるかによってスピリチュアルは現実的にもなり、非現実的にもなり、疑似現実のテレビのような世界にもなります。
スピリチュアルにハマることが良いが悪いかは本人次第です。
スピリチュアルを何のために知り、理解し、傾倒し、ハマっているのかの認識は、自らの人間性を知り、在り方を理解し、自分に責任を持つことと同じです。
それらがわからないと自覚なく飲み込まれ、願望と執着を基に人生の責任を投げてスピリチュアルという世界に委ね、ハマって抜けられなくなります。
この状態が依存です。
このようなことを知り、一休み。一旦ご自身を見る機会となれば幸いです。
スピリチュアルへの傾倒度は悩みの種にもなりますので、こちらもぜひご参照ください。
※悩まれている場合の大切な話は、悩みがあるから良い。スピリチュアルな悩み相談に大事なこと を。
