心理

【本当は憎んでいない】他人の幸せや得を許せない心理と改善ポイント

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他人の幸せによって一喜一憂する時、幸せな人を嫌いになったりむかついたりすることが、多かれ少なかれ私達人間にはあると思います。

しかし、許せないで憎い場合は意味と心理が一変します。

「許せない」とは強い念であり、誰しもが抱くものではありません。

「許せない」と抱く場合、他人のことを自分が許すかどうかを選択する特殊な認識があり、強い念を抱く心理や過去の影響が考えられます。

ここでは、他人の幸せが許せない心理と改善ポイントをお伝えします。

  • 他人の幸せが許せない人のタイプとは?
  • 他人の幸せが許せない、憎いのはなぜ?
  • 改善には何をすれば?

これらを紐解くと、他人の幸せを許せない気持ちの中身が浮上します。

許せない気持ちを蓄積し続けた経験からの理解がありますので、幸せな光景に対して、「許せない、憎い」と思うご自身と向き合う機会をお探しの方へ向けて、一つの考え方としてご参考になれば幸いです。

他人の幸せが許せない、憎い心理

他人の幸せが許せない人のタイプ

初めに、ここでお伝えする対象を明確にするため、タイプを二つに分けます。

他人の幸せが許せないタイプ
  1. 許せない時のフォーカスが自分
  2. 許せない時のフォーカスが他人

タイプの違いは、「許せない、憎い」と思う時のフォーカスが自分か、他人かです。

許せないと思う動機やきっかけとなるのは幸せな他人ですので、入口は共通で他人だと思います。

しかし、他人によって見出した許せない気持ちを抱いた後、自分に着目するか、他人に着目し続けるかが変わります。

ここでお伝えする主旨は、①許せない時のフォーカスが自分の場合です。

イメージは、アニメのクレヨン○○ちゃんに出て来る、まつざか先生です。

フォーカスが自分の場合、実際に相手が憎い訳ではなく、自らの内側を表すサインや叫びとして、「許せない、憎い」と表現することに真意が潜みます。

 

①許せない時のフォーカスが自分

①タイプには大きな特徴があると考えられます。

幸せな人を許せないと思う自分に対して、喜びや満足や納得がないことです。

喜びがないと、誰かの幸せや得を知ると違和感や不調和、心地悪い辛さや苦しみがあり、自分に対して自分が反発し、抵抗が発生します。

許せないと思った時の自分を認めない、認めたくない特徴です。

フォーカスが自分であるため、違和感のある状態への心地悪さや納得いかない気持ちがあり、自らを卑下したり幸せな人を否定します。

他人の幸せによって一喜一憂する自分が作られる状態。幸せな人をますます嫌がる理由を見つけやすくなりますが、実際には幸せな人に対しての憎悪ではない可能性があります。

 

②許せない時のフォーカスが他人

怒りや嫌悪を抱くことはあっても、「許せない、憎い」という気持ちは特別な念を込めた生霊にもなるもので、誰しも抱けるものではありません。

フォーカスが他人になるのは、「許せない、憎い」と思う自分を認めているためと考えられます。

認めているので違和感や不調和がなく、憎悪を抱くことに調和があり、相手を傷つける動機を持って喜んで傷つけるようになります。

現状に納得があるので変化や改善を求めず、進んで許せない気持ちを強くするために、より幸せそうな人に着目してますます憎もうとします。

①と②のタイプは同じ言葉であっても、天と地ほど異なる心理があります。②は憎しみを持つことに意味があるので、実際に危害を加えたり、誹謗中傷します。

この内容でご自身と向き合いたい方は、①だと思います。

 

他人の幸せが許せない、憎い心理

ここからは①に該当する人の心理です。

他人の幸せが許せない、憎い心理には大きく二つの捉え方があると考えます。

心理の捉え方
  1. 他人を許せない気持ちを抱く心理(先天的)
  2. 他人の幸せを許せなくなる心理(後天的)

先天的に許せない気持ちがあるのと、後天的に許せない自分を作っていくという、二つに分けた考え方です。

初めに、先天的な心理をご覧ください。

※他人の幸せにむかつく時は、【むかつく、嫉妬、嫌い】幸せそうな人への反応が表す大切なこと をご覧ください。

 

先天的に他人を許せなくなる心理

許せない気持ちを抱くには、自分に非がなく、相手を許すかどうかを自分が決められると思う必要があります。

他人に責任を投げ、「自分が許すか許さないか」を決められる認識です。

許せないと抱く経験が多ければ多いほど、強い記憶であればあるほど、自分の中に許せない気持ちが誕生し、観念を構成していきます。

観念とは自分ルールのようなものでして、「こういうものだ」と物事に対して持つ考え。経験によって作られます。

 

自己愛が強い人は自分を我慢させず、許せない気持ちを経験していく

先天的に許せなくなる心理のキーワードは、「自己愛」です。

自己愛とは自尊心を護る強さでもあります。

私達は他者からアイデンティティ(人格)を否定されると、容易に自尊が穢されます。特に幼い頃のアイデンティティを確立していく段階で、親などから肯定されず否定され、拒否され、無視され、強制されると心は簡単にボロボロです。

自尊が穢されると心が傷つけられ、トラウマになり、精神崩壊の危険性もあるので、バタンッと心を閉じて護ります。

自己愛が強い人は心を閉じる以上に自己愛を主張して貫き、「この人のせいだ」「これは相手がいけないんだ」と許せない気持ちを持つことで対処します。

一種の自己防衛であり、脳ではなく心で対処するイメージです。

部屋の片隅で体育座りして耐えるのではなく、「私は何も悪くない」「こんなことをしてきたあの人がいけないんだ」と自己愛を正義のように貫きます。

自己愛によって自らを抑圧せずに貫く強さがあり、我慢による自己犠牲ではなく、許せない気持ちを蓄積する経験にしていきます。

 

他人を許さないことで自分を否定しない自己防衛

許せない気持ちの経験は人それぞれにあると思いますが、経験が多かったり強かったりすると、観念は強固なものとしてドンッと鎮座し、自分にとっての絶対的ルールやフィルターとして観念化されます。

特に幼児期や幼少期に経験が多いと、強固な観念を構築すると考えられます。

例えば、幼い頃に周囲の親などに自分のやりたいことを否定され、抑圧された時、心を閉じるのではなく、「相手を許せない、許さない」と認識することで悪いのは自分ではなく相手だと思う処理ができます。

相手に責任を置いて否定された行為を結末づけ、自分は否定されていないと自己防衛する方法となります。

「私はこの人を許さない」という気持ちをここで経験し、憎悪を抱く観念を作る材料になります。

心を閉じる場合には自らが我慢したり、強引に納得させて行為を結末づけ、他人に責任を置かずに自ら所持します。苦しい経験になりエゴを増やしますが、許せない気持ちの経験にはならないので、憎悪を抱く観念が作られなくなります。

 

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後天的に他人の幸せを許せない心理

先天的な経験の数々によって表れる、後天的に他人の幸せに対する心理内情がこちらです。

他人の幸せを許せなくする心理
  1. 自責がなくなる
  2. 自己肯定感が低くなる
  3. アイデンティティクライシス
  4. 他人との比較癖
  5. 自己中心性
  6. 「許せない」停滞

一つずついきます。

 

①自責がなくなる

許せない気持ちを抱く経験の多さは、責任を自分から他人に押し付ける経験にもなります。

責任とは自らの思考や行動を認めて自覚する意味です。

[責任が持てない=自らを認められない]となり、自分で自分を捉えるのではなく、他人によって自分を捉えようとします。

他人によって自らの価値、評価、存在意義、在り方、能力、特徴を見出す観念になり、他人の状態が目に付くようになります。

他人の幸不幸、損得が目に付き、「他人が幸せなら自分はどうなの?」「他人が不幸なら自分はどうなの?」という物事のシーソーマインドを作ります。

 

②自己肯定感が低くなる

自責がなくなると他責と他力になり、人のせいにすることが多くなります。

自らを認める基盤が希薄になるので自己肯定感や自己評価が低くなり、他人を蔑んだり、見下す傾向があります。

特に他人を否定するようになり、他人が下がると自分が上がると思える安心感を求めます。

安心感を経験すると、他人の幸せや不幸せに対して、自分の幸せや不幸せを紐づけるルール設定を作り、安心感が欲しければ欲しいほど、満たされなければ満たされないほどルールを強めます。

好んで他人の不幸せを求め、ゴシップネタなどの情報を得ることで安心感を抱く心理になる人もいます。

※人の不幸を喜ぶ心理は、人の不幸を喜ぶ心理にてわかる精神性「本当は誰しも喜んでる?」をどうぞ。

 

③アイデンティティクライシス

周囲によって人格や自尊を穢され、アイデンティティを喪失する影響があります。

幼い頃の否定や強制などは、アイデンティティを喪失する最たるもの。アイデンティティを認識しないと自らの存在や意義を見出しにくくなるので、自然と自己防衛が発達します。

「許せない」と思うことはとても重要な自己防衛です。

周囲からの影響に我慢してアイデンティティを変えられ、干渉されるのではなく、自らを主張して貫くことで存在を誇示する方法です。

しかし、責任を投げる方法であるため、自己防衛すればするほどアイデンティティを喪失し、軸や核となる信念がなくなってしまい、親など許せない経験をさせてきた人を許してはならない固執が生まれます。

自己愛は軸ではなく欲や願望の主張になり、自ら満たして叶えるのではなく、他人を巻き込む癖が出て来ます。

アイデンティティクライシスによって自分で自分を認められなくなり、人やものやルールや情報の他を要し、「許せない」と思う自己防衛が過多になります。

 

④他人との比較癖

自分で自分を認めなくなると起きるのが他人との比較です。

比較する目的は自らのアイデンティティ確立であり、安心感確保となり、優劣・勝負・上下の区分けにて自らの価値や評価が左右され、肯定されるか否定されるかを決める認識にもなります。

他人が幸せになることでの[優・勝・上]は、自責とアイデンティティクライシスによって、自らが[劣・負・下]となる観念化が起きます。

[他人の幸せ=自分を認められない材料、自分を否定するに値する現実]となり、自己愛を持った自己防衛が稼働し、許せなくも憎くもなります。

自己愛によって自らを認めて大切にしたい真意があり、他人と比較して自分を認めようとするさまが激化すると、承認欲求、支配欲、独占欲、マウント欲求、万能感、特別感を求めます。

 

⑤自己中心性

自己愛の主張は、自らを自らが大切にしていると思えるようにする在り方です。

物事のフォーカスは常に自分が中心になり、他人と会話する際には我慢せずに自分の言いたいことを言ったり、自分の世界にあることを伝えます。

他人の立場や気持ちを汲み取ることが希薄になるので嫌われやすくなりますが、自分を優先して喜ばせながら護る術にもなるので、自己中心性が自分を大切にする方法になります。

他人の幸せは自らを中心にしない材料であるため、[他人の幸せ=自分を中心にしなくする邪魔]となり、自己愛を主張する自己防衛が発動し、「許せない」という気持ちが湧き上がります。

 

⑥「許せない」停滞

許せない気持ちは、流れない停滞を心身に残します。

相手に抱いても何でも、許せない気持ちを認識できるのは本人しかいないため、責任を持たなければ解消できず、憤りや反発を作る矛盾となります。

許せない気持ちがあればあるほど、自らの内部に抵抗を作り、反発を作り、自らを認め難い心理を作ります。

イライラしやすくなったり、急に悲しくなったり、突然泣いたり、停滞する気持ちは人それぞれに形を変えて内部状況を表現します。

他人を許せない気持ちは、そのまま自分を許せない気持ちとして溜まっていきます。

他人を許せない人は自分を許せなくなり、自分を許せない人は他人を許せなくなり、許せない気持ちを増長させるサイクルを作る可能性があります。

 

他人の幸せを許せないことの解消ポイント

先天的な許せない経験の蓄積と、後天的に作られた在り方によって許せない増長とサイクルが起きているため、実際に目の前の幸せな人に対して憎悪を抱いている訳ではないのが、ここでお伝えしているタイプです。

他人の幸せを許せない根底には、自己愛による自己防衛過多があり、自責がなくなることで付随する心理があるという考え方です。

ここで着目したいのは、自己防衛過多と自責のなさです。

自己防衛は必要であるから稼働しているので、突然やめるのは困難であり危険です。ポイントは一つに絞ります。

自責です。

自責を復活させると自らを自ら認めて自己肯定感が高まるため、他人の幸せを許せない時の改善は、自ら能動的に行動してアイデンティティを取り戻す方法がおすすめです。

改善方法は自己愛を活用して、「許すこと」です。

 

他人と自分を許し続けると解消されていく

「許せない」という気持ちには自らを大切にする意志があり、他の影響に翻弄されずに自らを貫く強さがあり、自己愛が根底にあります。

自己愛がアイデンティティの核となる重要なものですので、「自分のために他人を許す」という観念を作る大切さがあります。

「自分のため」が絶対的に重要ですので、他人が幸せになれば、「あなた(他人)を許しましょう」と自分のために思考して行動することが解消方法となります。

少し偉そうな改善方法ではあるのですが、現状を否定せずに認める大切さがあるので心理を肯定し、許せないと思わせてきた幸せな人を、「私はあなたが幸せでも許します」と意識的に認識します

少しずつ許す対象を目の前から過去の記憶にシフトすると、許せない気持ちの蓄積を手放すこともできます

親・親戚・兄弟姉妹・教師・友人など、さまざまに許していない記憶の蓄積があると思います。

些細な記憶として、「買ったプリンが食べられた、許せない」というものもあり、一つずつ許せるものから許していく記憶の呼び戻しと、行動が鍵となります。

他を許しながら、これまで許せなかった自分を許すことで、気持ちの蓄積はどんどん手放されます。

 

他人の幸せを許せない、憎い まとめ

許せない気持ちは、憎悪にも自己防衛にもなります。

実際に相手を憎むか否かは、自責有無が明確です。

憎悪を他人に抱く場合は強い念を相手に込めるので、自分を認める必要があります。責任そのものであり、全ては自らの基に返ってくる行為を好んでしている状態です。
※無差別に対象を認知せずに憎む場合は、責任も何もなく自意識がない状態(エゴ)

相手を憎んでいるようで憎んでいる訳ではない人は多くいます。自己防衛のためであり、観念による過去の経験からのルール形成の可能性があります。

他人の幸せを許せないことに違和感や心地悪さがあれば、自己愛に基づく自己防衛が働き、「許せない」ことが自分にとって必要な在り方になります。

しかし、自己愛の使い方が少し異形になっているかもしれません。

自己愛は大切なものですが使い方を逸脱すると、自己中心的で、自分のことしか見ず、他人の配慮や認識理解が一切なくなり、他責で他力で否定的、他人の幸せを妬み、不幸せを集めるようにもなります。

せっかくの自己愛、自尊を護る欠かせないアイデンティティですので、自らを認めるための材料としてご参考になれば幸いです。

まずは自らが自らを認めるためにも、自己愛を認めて許す意識を持つと物事は進みます。

私自身、許せない気持ちの蓄積が多くありましたが、能動的に自らを見つめ、考え、行動することで、少しずつ解消できました。

許せない気持ちではなく許す気持ちを持ちましょう。

許しながら、過去の許せない気持ちを解放していきましょう。

それでは、他人の幸せを許せない、憎い心理のお話を終了します。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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