対処・解消法

決めつける人の心理と対処法【クレーマー的内情の把握】

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「あなたは人見知りだから、私が助けてあげないと」
「私は晴れ女、雨が降ってるってことは君が雨男なんだ」
「A型なのにテキトーって、変に演技しなくていいんだよ」

思い当たる節があればいいのですが、全く見当違いのことを一方的に決めつける人。

そんな人がいると、「思考と人生が一時停止中のぬいぐるみ状態なんだ」と思ってしまいますよね。

「いえ、思いません」

さまざまな形で決めつける人がいる世の中、決めつけられる側はたまったものではありません。

人を判断するのは自分を護るためにも大切なことですが、決めつけることで相手を見ずに押しつけるという、現実としてまかり通らない疑似の真っ当化があります。

弊害も問題も起き、関わりに距離を取る必要が出てきます。

そこで、決めつける人の心理を深掘りし、関わる際の対処法を見ていかれてください。

  • 勝手に決めつける人の心理を知りたい
  • 決めつけられて困るので対処法を知りたい

決めつけには押しつけが併合しており、自分の世界をまかり通すために他者を利用する、「認知の歪み」が見られます。

対処には相手の心理を把握する大切さがありますので、一つの考え方としてご参考になれば幸いです。

決めつける人の心理

決めつける人と、決めつけて押しつける人

着ぐるみキャラクターのチャッピーちゃんが、毎回姿形、話し方に性格まで変わったら困ってしまう。

「あなたは一体誰なの?」

「チャッピーだよ、あのチャッピー!幸せピッピー!」

昨日の、「わたすチャッピーいうあるよ、ペッ」と唾を吐いたのと別人だし、そもそも顔が違うじゃないか。

決めたい、キャラが何なのか決めたい。

この思いが強ければ強いほど決めつける人になります。

おそらく、こういうキャラがいれば決めたくなる気持ちが少なからずあると思います。

特定しにくく掴めない存在には、一体何をしでかすかわからない危険や不安を抱きますので、自分を護るためにも特定しておきたい心理があります。

私が都内で会社員だった時、仕事帰りに一日三回職務質問されたことがあります。

容姿や風貌は一般的な会社員姿であり、しっかりスーツを着ていましたが、警察官の方々は雰囲気や空気感から私を止め続けました。

特定しにくい存在ほど、決めておきたいので情報を欲します。

相手の真意や本音はなかなかわかりにくいものですので、外枠の情報や見た目で判断して決めつける他ありません。

人を見た目で判断するように、決めつけるのは社会的に大切であり、自己防衛のためにも欠かせません。

しかし、決めつける人と、決めつけて押しつける人は違います

 

決めつけて押しつける人は相手を利用する

決めつけても自分の中の情報として押さえておけば、相手を理解するための判断材料の一辺になりますが、それを相手に押しつけると意味が変わります

一方的な自分の判断を、相手に強要し、干渉する。

「あなたの顔、可哀想だから病院を紹介してあげる」
「学歴のない人間は、私より頭が悪いのだ」
「ひ弱そうな色白には、強く言ってもいい」

これらは極端に認識力と俯瞰性のない人の例ですが、権威と自信と正当性を主張して、自己世界の判断を相手に強要する場合、裸の王様と化します。

これほど単線で小さな思考はないかもしれません。

私達は他者のことを本当の意味で理解できませんので、相手に近づく努力や寄り添いによって、相手の認識を把握するために少なからず決めつけて関わります。

決めつけとはなくてはならない判断方法の一つですが、押しつけが加わることで相手への強要と干渉が起き、自分の決めつけ判断によって相手を縛り、所有化し、自らを正当化する方法に一変します。

[決めつけ+押しつけ=他者利用]

二つの併用は、相手をしっかり見ないだけでなく自分のために利用する、王様気分が無知を糧に吠えているコメディを意味します。

 

決めつける人の心理

ここから先は、決めつける人(+押しつける)とご理解ください。

決めつける人の心理をワード化すると、「裸の王様」(周りも自分も見えていないさま)が相応しいと思います。

正確な判断がくだせないのは相手をしっかり見ていないと同時に、対象を捉える媒体である自分そのものの認知不足、曖昧性があります。

判断をくだすにはあらゆる情報や意見を多角的に総合して俯瞰的に捉えるだけでなく、裁判官のように正しい判断をくだす基が必要です。

自信がなければ判断自体くだせなくなり、認識力がなければ正確な情報も取得できません。

決めつけるからには判断をくだす自信がありながら正確な情報を取得できていないと考えられます。

この心理が表すのは、王のように在りたい願望と、側近がいないさま。

このことからいくつかの特徴が表れますので、順番にご覧ください。

 

心理的特徴7選

1、自信があると思いたい願望

「私はできる人間だ」
「価値ある男だ」
「優れた女だ」

自らを卑下せず、肯定したい。

信じたい気持ちがありながら信じられない状態にあると、自信があると思い込むために自らを上にして、関わる人を下にします

願望を掲げながらも自分で行動して身に付けるのではなく、他者との比較や区分けの見方を強めることで、自信があると思い込む術とします。

 

2、自分を正当化したい

「私は正しい、間違っていない」と思いたい心理です。

正当化意識の強さは、他者から徹底的に正否概念を植え付けられた可能性の示唆。

親や周囲の人々の意見(社会的常識や正否概念)が脳内を埋め尽くすことで作られた認知機能は、物事を正解か間違い、良いか悪い、勝ちか負け、上か下で決め、自分の意見がなくなります。

インプットされた認知が自分の考えや経験に基づくものという思い込みが増え、実際には他に基づく理解のない記憶情報との照合になり、できるのが極端な正否判断になります。

自分なりの見方がなくなりながらも、見るのは自分でしかないため、認知が歪みます

自分がいなくなってしまう怖れを感じ、自らの存在を強く認知するために正当化を狙うのが癖になります。

※詳細は、「自分が正しい」と思っている人の心理と対処法│人間は誰しも思い込みたい。

 

3、現実が見えなくなる

自信と正当化を強める思い込みは、自分の存在意義や価値を見出すための自己防衛となります。

自分のために思い込みを強める動機があり、「脳内のこうありたい願望と、こうでなきゃならない他からの植え付け」を軸にした脳内ごもりが起きます。

願望とルール縛りによる自己世界にこもる状態は、脳内で体育座りをしながらうずくまっているイメージです。

内側も外側も見れなくなり、自他共に捉えられなくなると現実が見えなくなり、見えるのは脳内のインプットルール(フィルター)に限定されていきます。

見える物事をフィルターを通して捉えるのではなく、フィルターしか見えないために決めつけることが当然になります。

 

4、自己都合に執着する

フィルター凝視の心理によって、自己世界の思い込みから抜けるのが難しくなり、自己都合で物事を捉えるバイアスが発達します。

都合の悪いものは見えなく(見なく)なります

嘘や誤魔化しではなく極端に見ない現実逃避となり、追求すると怒り憤慨。

自分が間違っているとは認めない頑固が起き、他者のせいにしたりと責任をちゃぶ台返しのごとく回転投げ捨て。

自信があると思い、正当化を狙うための捉え方に執着が起き、「ほらね、言った通り」「あなたが間違っていたんだ」と言う表情に悦が写ります。

 

5、所有化、支配欲求

決めつけの激化は、所有と支配を物語ります。

他者を自分より下だと決めつけ、まるで自分のものであり、マウントを取る対象だとみなし、所有物のように捉えた時、決めつけは止まらなくなります。

親が子を決めつける際の典型的な心理でして、私物化して支配的に自分のものとみなすことで、決めつけてコントロールします。

他者を自己利益を得るぬいぐるみにしながら、所有できないと悲しむという自己愛の叫びが起き、自己中心的ナルシシズム自己愛性が止まらなくなる危険性もあります。

 

6、王様気分

決めつけるに至った経緯は、人それぞれに辛く苦しいものだったかもしれません。

しかし、人間は恒常化して当たり前になる生物ですので、いつの日か苦しみはなくなり、その状態を如何に使い、自己利益を得て、精神を満たすかにフォーカスします。

インプットされた縛りルール、自信と正当化、所有に支配を強める思い込みは、自分のために使用することとなります。

人を上下で捉え、正否優劣概念に基づいて自分が上であることを狙い続ける癖によって、偉そうで自惚れたさま見栄とプライドが過剰化し指示や命令をし始め王様と化し配下で従属する者がいる状態を欲します

権威や肩書が王の道だと思えば、違和感なくへこへこすることができ、その先に待っている王の時間を楽しみにします。

権威がない場合にはお金によって配下を作り、何かと右腕や左腕を欲します。

 

7、拒否や批判が多い

裸の王様は自分が物事の中心であり、判断をくだす聖者のごとく振舞います。

人の見方は自分が正しい前提となり、拒否や批判が多くなります

「それはダメ、考えが甘い」
「本質をわかっていない」
「これぐらいはやってくれないと」

全ては自分に対する発言のように思えますが、本気で人に言います。

以上が、心理にある特徴でした。

 

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決めつける人の対処法

決めつける人を把握するポイント

自己世界にこもる直線思考は、他者を巻き込み利用する願望従順であり、決めつけによって自己と他の接点を紡ぎます

決めつけられなくなった時、疑似の真っ当化がいかなるものか、現実を直視する準備も抗体も育みもしていない場合、不安と恐怖によって精神が保てなくなる可能性があります。

本人にとって大切な決めつけ。

認知の歪みは少しずつ本人の意志で変えていくことが大切になりますので、関わる際は相手を変えようと努力するのではなく、被害や問題を被らない対処が優先です。

実際に関わる際、相手を少しでも把握しておくと、自分と他者の境界線が作りやすくなりますので、心理的に対象を捉える大切さがあります。

これまでの心理は内部詳細ですが、境界線を作るために知っておきたいのは根本的な心理。

クレーマー心理です。

 

根本的な心理:クレーマー的在り方

王様のように自らを上にし、正当化し、配下を望み、ルールに縛られた自己世界にこもるさま。

まるで自らをお客様と上にして、店員を下にするルールを日常に持ち込むさま。

これらの根本理解は、クレーマー心理の把握が鍵になります。

クレーマー心理の核は、怒りの内包と、他者への期待と考えられます。

  • 怒りは支配欲求や、思い通りにしたい願望に基づく、自己愛の憤り
  • 期待は利益を他から得る執着、依存心による他力と他責、ルールを引用した正当化

自らを変える気がなく、相手に期待すればするほどクレームを言いたくなります。

対価と見返りを得る前提のビジネスであれば重要な意見、成長材料になりますが、日常の対等な人間同士であり、等価性のない関係性でのクレームほど迷惑になります。

根本心理は、決めつける人と関わる際の重要点を教えてくれます。

  1. 自らの思い通りにできない怒りの内包
  2. 利益を得られるであろう期待値の高さ

自己愛の抑圧による発散願望と、抑圧されることへの恐怖心を意味します。

二点を把握することで対処しやすくなります

 

決めつける人の対処法①:怒りの把握

一つ目は、怒りを内包していると理解することです。

常に怒り続けている訳ではなく、自己愛が抑圧されたことでのジレンマ、憤りがあり、エネルギーを発散したくてもできなかったことでのストレスや不満感があります。

ちょっとしたことで怒りが沸点に到達する状態ですので、普段の生活では我慢し続けることになり、自己抑圧も増えてストレスが溜まりやすくなります。

この状態で上から物を言われる、否定される、馬鹿にされると、直ぐに怒ります。

相手に飲み込まれ、翻弄される必要はありませんので、このことを把握しておくと自他の境界線が作りやすくなります。

 

決めつける人の対処法②:期待の把握

決めつけられる人ほど期待されていると考えられます。

期待とは自己利益を得るための執着を意味し、「この人は自分の願望欲求を満たせる」と思う対象ほど、決めつけて押しつけて干渉して利用します。

抑圧されることへの恐怖心を表し、自分の存在意義や価値を見失うこと、認められず否定されることを、自信がなく人を信用していないことの露呈を怖れます。

本来の自分を出す拒みがあり、配下として利用できる人を狙い、自己保持を他者によって図る姿となります。

そこで、「この人は私に期待して、なんとか自分のためにしようとしているんだ」と思うことで相手を客観視しやすくなり、境界線が明確化します。

 

決めつける人の対処法③:決めつける同調の破壊

二点を把握して関わると、決めつける人の拒否することを前提に人と関わっているさまが見えるかもしれません。

受け入れるかどうかではなく、拒否するかどうかのスタンスは、「この人は大丈夫、この人は大丈夫じゃない」と判断する無意識の見方になります。

「この人は大丈夫=利用できる、否定されない、抑圧されない、上から言われない、正当化しやすい、王になれる」という狙い。

もし狙われやすい場合、人を見た目で判断する傾向が強い可能性があります。

決めつけるけれども押しつけない人が特に該当します。

決めつけるのは社会的に生きている私達にとって自然なことですが、本来は「正否、良悪、優劣、勝負、上下」の評価判断をくだす決めつけはありません。
※決めつけではなく社会ルール(他)の従属行為になる

決めつける人がいれば、「この人は決めつける人だ、はい以上」
顔が青い人がいれば、「あ、青い顔だ、以上」

そこに正解も不正解もありません。

しかし、社会的に利益を見出すためには価値や損得を求め、自分に何ができて、何ができないかを把握する必要があり、自分が損をしないためにも人を判断して決めつけるのが知らぬ間の常識になります。

この自覚がない場合、押しつけはしないけれども決めつける癖ができ、内情の認知機能は決めつけるためのシャープネスを研いでいきます。

私達人間には同調作用がありますので、決めつける在り方は無意識の合点を作り、押しつけないことで押しつける人との凹凸ができ、合致しやすくなってしまいます。

嘘をつく人と、つかれる人の合致と同じです。

万が一、表には出さないけれども決めつけて物事を見ることが多い場合には、自覚を増やして自らに変化を促すと、自然と同調が壊れますのでご安心ください。

決めつける人との接点を減らすために、どんな認知・認識をしているかの自己理解が対処法になります。

 

決めつける人の心理と対処法 まとめ

決めつける人の内部には裸の王様がいるというお話でした。

日常的なクレーマー心理があると、常日頃から発散する訳にはいきませんので、無意識に我慢がデフォルトとなり、知らぬ間に自らを抑圧する在り方となります。

我慢できなくなるとハラスメント、DVなど、他者利用は激化してうっぷんを晴らす犯罪にも進展します。

私達人間には社会的動物の側面があるので、決めつけるのは自然な行為ですが、及ぼす影響は外部以上に内部が主です。

自覚して決めつけないと自らを蝕み、知らぬ間に怒りを内包し、周囲に執着し、クレーマーになる可能性もあります。

日本とフランスは世界で圧倒的にクレーマー率が高いと言われています。

理由はわかりませんが、あらゆる抑圧による認知の歪みがある場合、現実ではなく疑似の自己世界を真っ当化する欲情的生き方になりかねません。

決めつける人がいる時は、自己内部の決めつけを知る機会になります。

決めつけは大切な自己防衛でありながら、押しつけが追加して盲目貴族にもなりますので、とにもかくにも自覚が欠かせません。

関わるからには意味がありますので、決めつける人がいる時は反面教師にする機会かもしれません。

決めつける内情理解がそのまま対処法となりますので、より相手を見て、しっかり捉えるための一つの考え方となれば幸いです。

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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