育ち

マイペースな人の育ちに甘えも厳しさもない【良悪は自分次第で決まる】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

カフェの店主は、私が訪れると店番を従業員にまかせて会話を始める。

ゆったりやってきて、ゆったり私の前に座り、ゆったり喋り、ゆったり聞く。

そんなマイペースな人は穏やかに己を貫きますが、一歩違えば自己中そのもの。

良くも悪くも印象がコロッと変わる在り方です。

両極端な在り方の基盤となるマイ・ペース、一体どういう内情で構成されているか気になるところ。

ここでは、マイペースな人の育ちと、良い悪い極端になる分かれ道を深掘りします。

  • マイペースな人の育ち方を知りたい
  • 良い悪いが分かれる原因を知りたい

「マイペースとは果たして良い意味なのか?」

幼少期と生育後の絡み合い物語り。

人間理解を深めるために、一つの考え方としてご参考になれば幸いです。

マイペースな人の育ち

マイペースな人とは?

マイペースとは、
《〈和〉my+pace》自分に合った進度・方法。「マイペースで勉強する」

※コトバンク引用

自らに合わせ、調整し、貫く在り方と言えそうです。

そんなマイペースは、ゆったりやせっかちなどのスピード着目以上に、自らが自らに合わせる貫き度がメイン

オーストラリアにいる、車を待たせながら道路をゆっくり渡る牛みたいなイメージです。

マイペースな人ほど、自分を徹底的に貫き、他からの影響が気になりません。

そんな人には特徴が見られます。

マイペースな人の特徴
  1. 一貫性、規則性がある
  2. 他からの影響を受けにくい
  3. 独自の見方、世界観がある
  4. 集団以上に単独を好む
  5. 他人に興味がない
  6. 攻撃性がない
  7. 縛られない
  8. 頑固
  9. 純粋
  10. 自由

いろいろありますが、特徴を要約すると一文になります。

『マイペースな人は自分の世界を基準にして、他に干渉しない』

これを当たり前だと思うほど無意識に自分を貫き、周囲の反応や影響が気にならなくなり、マイペースの完成です。

 

マイペースな人のタイプ

誰しも赤ちゃんの時はマイペースだったと思います。

生育と共に他からの影響を受け、他によって自らを変化させたり強制したり、他の干渉が増えてマイペースたるものは薄れていきます

「ママと遊んでもおもしろくないんだよなぁ」と思いながら、「バブバブ、バブバーブー!(今日も遊ぶの?い、いいよー!)」と完全なる他人ペース、他人軸、よく言うと社交的。

赤ちゃんからのマイペースは、他からの影響を介入させればさせるほどなくなるため、マイペースな人は幼い頃から[自分]を貫いてきた人と言えます。

一方、社会性に揉まれながら他を介入させる経験によって、他を知ることで己を知ることができます。

[自分]に対する理解は自分を消せば消すほどに深まり、あらゆる辛さや苦しみ、自己喪失や共存社会の意味を学びながら、自己を確立することでマイペースを再構築できます。

先天的なマイペースなのか、後天的に育んだマイペースなのか、タイプが分かれます。

マイペースな人のタイプ
  1. 先天的マイペース
    …幼児期から自己を貫き続けた
    …ゆったりしている、中には自己中な人も
  2. 後天的マイペース
    …一度マイペースを失い、自己確立を育むことで再構築
    …独特な感性、変わり者、穏やか、悟り人

この内容の主旨は①先天的マイペースです。

マイペースを貫ける育ち方があり、変わり者や穏やかな人とは違う類の[自分]を持ちます。

このタイプは独特な感性や、独自の価値観を持つのではなく、[自分の・ペースを・他との共存環境で・貫く]が印象的です。

幼児期からの育ちが関係していますので、深掘りしていきます。

 

マイペースな人の育ちポイント:自己肯定あり+否定なし

マイペースな人の傾向として考えられるのは、甘やかされず厳しくもされない育ち方です。

何も困らず考えずに育った人とは全く違います。

私が関わってきたマイペースな人々の洞察では、全員に共通する点がこちらです。

『マイペースな人は、現状そのままの自分であることを許され続ける環境で育っている』

優しいおじいちゃんおばあちゃんに育てられた、なんてイメージです。

他からの押しつけや決めつけ、ああしなさいこうしなさいという強制、恐怖を与えて従わせる強要をされず、そのままであることを許される。

ところが、そのままで放っておかれる訳ではなく、甘やかして好き勝手させる訳ではなく。

優しく育てられながらも甘やかされず、そのままの自分であることに干渉されず、かつ放任されずに関わってもらう環境。

例えば、ジャングルジムで遊ぶ子供を少し離れて見守りながら、危ないことをしたら注意してくれる親がいる。

注意は、「危ないからしちゃいけません!」ではなく、「そんなことをすると頭打って、あなたが辛くて痛くなるからやめましょうね」

「いやだ、遊びたいんだもん、ゴツン!ウウェーン」
「ほらね、辛いのはあなただよ、もうしないよね?」
「うん、しない」

甘やかされず厳しくもされない育ちは、見捨てられず溺愛(過剰なエゴ)もないバランスがあり、自らの在り方や生存に対して安心を覚えながら、恐怖心を抱きません

日々の生活にて経験を増やしながら、「私はこれでいいんだ」と気持ちを抱き、自己肯定感が自然と養われます。

解説:

[安心あり+恐怖なし=生きている経験そのものが自然と自己肯定感を高める環境]

[干渉せずにそのままの自分を許す⇒自らを否定されることも、自らで否定することもない]

そのままの自分の在り方が許され、自己肯定が自然と促され、否定されない育ち。

自己肯定あり否定なしの両者が組み合わさると、「こうしなきゃ、変わらなきゃ、言う通りにしないと怖い、否定されないために何とかしよう」という他によって自らを変えようとする動機がありません。

「私はこれでいいんだ」という認識が自然と身に付き、他によって自らを変えようとすることや、他からの影響を気にする意味が見出しにくくなります。

こうなるとどうなるか。

悪意なく、純粋に自分を貫くのが当たり前になります

わざわざ自分を変える理由や意味がなく、他からの影響を受けなくなるため、他者との人間関係での共有、調和、反応、変化の促しがなくなります。

まるで子供ながらに自分が完成したようになり、アンパンマンを見ながらこう言います。

「おいらは一人でもへっちゃらだ!」

 

『自分を知りたい方へ』

自己理解は知識の習得だけでは本質になりません。
経験と実践を含めて理解がより深まるため、機会をここに提示します。

著名な心理セラピストとして知られる、西澤裕倖(にしざわひろゆき)先生プロデュース。
PR:株式会社Central&Mission

※自分を本当に変えたい方のみご活用ください。

良い悪い、マイペースの意味を変える育ち方

育ち方を深掘りすると、特徴的な環境がいくつか見られます。

育ち方①:自力を信じられる環境

マイペースな人の育ちポイントとなる[自己肯定あり+否定なし]の環境は、自分の在り方を信じるに十分な基盤となります。

「私にはこれができないだろう」という事前の拒否、戸惑い、恐怖が芽生えにくくなります。

自力を信じられる基盤が育まれると、実体験や実感が判断材料となるので、やっていないのに答えを出して足踏みなんてしません。

「とりあえずやってみよう」と楽観的に行動でき、子供だとしても一人であることに恐怖を覚えにくくなります。

そのうちに、「やりたいからやってみる」と行動が自然になり、歯止めするものがないために一人でも楽しめます。

これが[安心あり+恐怖心なし]の強みです。

 

育ち方②:否定を知らない攻撃性皆無

特徴的なのは、攻撃性を覚える必要のない環境です。

心理的には、余裕があるための精神バランスと考えられます。

余裕は自己に対する安定によってもたらされ、「私はこれでいいんだ」と思えることはアイデンティティの一致を意味します。

自己の存在や価値を否定されない育ちは、自己喪失や精神不安の可能性をなくす恩恵です。

「あなたはダメな人間だ」
「なんでこんなこともできないの」
「こんな風に育ってほしくなかった」

こういった否定をされず恐怖心を覚えないため、心の余裕ができます。

枯渇のない安定的環境の中で必要なものが必要な分だけ手に入り、かつ甘やかされないため、余計に欲せずに足るを知ることもできます。

攻撃性をインプットする必要がなく、自らや他者を傷つける理由や意味を持ちません。

 

育ち方③:自分次第で良悪が変わる

育ちによって自己肯定感が養われると、行動抑止となるメンタルブロックが作られにくくなります。

攻撃性、恐怖心のない環境も伴って、行動する前から怖くなって諦める不安の煽りや、空想による心配事が作られません。

変わりたければ変わる、変わりたくなければ変わらないとシンプル。

誰しもそうなはずですが、私たちの多くは変わることに対する邪魔、抵抗、障害、ブロックがあるので、シンプルにしたくても邪魔の撤廃が難しいです。

しかし、マイペースな人にはその邪魔がありません

ブレない軸を持ちながら、自分を変えるか否かは自分にゆだねられ、そのための準備が育ちによってもたらされます。

マイペースな育ちは、自分次第で人生を変えるための基盤を与えられる究極的な環境、と言えるかもしれません。

とても素敵な環境でありながら、自分次第であることが着目。

良いように変化できれば、悪いように変化する可能性もあるのがマイペース。

詳細を深掘りしていきましょう。

 

良悪を分ける選択:自己中なマイペース

良悪を分ける基準がこちらです。

責任を持っているか否か

  1. マイペースであることに責任がない
    →嫌われる自己の貫き(自己中)
  2. マイペースであることに責任がある
    →好まれる自己の貫き(平和的)

責任を持っているか否かとは、自らを貫いている、そんな自分の行動や思考を自覚して認めているか否かです。

自己世界だけにこもってマイペースを貫く場合、自覚したくてもできないので責任を持てなくなります。

この場合、他人への興味が全くなく、自分への興味が強すぎるさまが顕著に。

マイペースが他にどんな影響を与えているか、周囲はどう思っているかを考えない。

自己中でありながら気づかず、周りに迷惑をかけているかどうかもわからない。

「悪意はない」が許される育ちを、家庭内ではなく社会で貫いている状態です。

「私はこのままでいいんだ」と思ったまま生育していくと、社会など他者との共存環境では自分勝手な振る舞いになりやすい注意点があります。

何か問題が起こった時に、「私がいけないんだ」と考える概念なくポワーン。

仕事で失敗したとしても、「どうして部長はあんなに怒るんだ?きっと家庭でストレス溜まってるんだ、よし今日のご飯は何にしよっかなぁ~フンフフン」

嫌なことが起こった時、現実逃避していることにも自覚がなくなります。

他者のせいにしている訳ではないので、問題がどこにあるか突き止めずに曖昧で終わり、変化だけでなく改善や向上も難しくなります。

他者との調和概念がないと、友達と一緒にテレビを見ても一人で見てもスタンスを変えられず、変える意味そのものが見出されないので、一緒に見ても見なくても同じになります。

まるで友達がそこに存在しないかのような好き勝手な行動をして、他者への尊重や敬いが皆無であることに本人が気づく由はありません。

あらゆることは、「悪意はないけど…」となり、「無知とは悪そのものである」というブッダの言葉が届きません。

 

自己中なマイペースの大きな特徴:否定する人を大嫌いになる

そんな悪意と責任のないマイペースは、自給自足生活など一人環境であれば解放的で素敵な在り方です。

しかし、社会という他者との共存環境では一変。

純粋に周りを見ずに自らを貫くさまは、悪意なく目を瞑って交差点を渡るようなものでして、他者が許し、妥協し、諦め、我慢することになります。

根が純粋であるために怒ったり敵視しにくく、本人もあっけらかんとするのでなあなあになりやすく、なかったかのごとく受け流すので問題追及できない。

誰も否定しない、そんな育ったままの在り方となることで、突如現れる否定マンには泡を吹くか、ダッシュで逃げることが起こります。

自己中でマイペースな人は否定経験が少ないため、現実に真正面から否定された暁には強烈な恐怖心を覚え、否定してくる人を大っ嫌いになる傾向があります。

二度と関わらないほどでして、突如の心の衝撃、ボフーンと爆発したかのようなうねりに耐えられる抗体がなく、テロリストか超危険人物とインプット。

責任を持っていないと否定された時の自己対処ができず、反動に任せて極端に大嫌いになるという大きな他者否定を無自覚にします。

 

良悪を分ける選択:平和的なマイペース

同じマイペースでも責任を持っている人は生育と共に変化していきます。

純粋に自己を貫きながら、他者との関わりにて自らを捉えようとします

マイペースな人は自己世界が全ての基準なので、他からの干渉は気にしませんが、自らを変えるために自らの意志を持って他からの影響を受けようとします。

他者からの影響を自分なりに吸収し、理解し、自分なりに他者を尊重できるように努力し、そのための知識を得ながら自分なりに形にします。

自己世界にこもるのではなく、マイペースを崩さない一貫性と共に外界をしっかり捉えていきます。

ゆったりとした雰囲気の中で一生懸命に行動し、学び、変化していきます。

新しく何かを始めたりと積極的な行動が増え、好奇心と躍動感のある熱意が目立ちます。

するとマイペースな人は素直になっていくか、独自性を強めて変人になっていきます。

人によって女性性が強いと素直になり、男性性が強いと面白い変わり者になります。

攻撃性のなさに他を受け止める自己世界の開きが加わり、平和的に他と関わるマイペースが促進され、さらに独特で不思議な思想や関わり方をするので、面白くて好まれます。

ゆったりしながら個を持ち、他を排他せずに理解しようとするマイペース、素敵なスタイルかと思います。

 

まとめ:マイペースな人の育ち

  • マイペースとは、他に合わせる以上に自らに合わせて貫く在り方
  • 自分の世界を基準にして、他に干渉しない特徴がある
  • タイプには先天的マイペースと後天的マイペースがある
  • 先天的マイペースは赤ん坊の時から自己を貫き続けてきた人
  • 甘やかされず厳しくもされない環境、そのままの自分であることを許されて育つ
  • 「私はこのままでいいんだ」が当たり前になる環境では、自然と自分を貫き続ける
  • [自己肯定あり+否定なし]の環境にて育つと、自分の在り方を信じるに十分な基盤となる
  • 存在や価値を否定されない育ちによって、悪意や攻撃性がなくなる
  • 恐怖心のない育ちによってメンタルブロックが作られず、やりたいことをやる際の不安、邪魔、抵抗がなくなる
  • 好きなことを好きなように、やりたいことをやりたいようにできるが、責任があるか否かでマイペースの良悪は変わる
  • 責任がないと自己中であることに気づかず、悪意なく周囲をフルスイング
  • 責任があると平和的に他を取り入れ、自己世界にこもらずに開放しながら変化、成長していく
  • 女性性が強いと素直な人になり、男性性が強いと面白い変わり者になっていく

育ちの大切さがわかる先天的マイペースの内容を見ていただきました。

マイ・ペースという自分の・貫き。

その[自分]とはなんなのか?だけでなく、責任があるかどうかを問われる在り方。

どうせなら自己世界にこもらず、開放的に独自性を育み、披露することで他者にも喜んでもらえる、そんなマイペースは一石何鳥にもなることと思います。

育ちの洞察、一つの考え方としてご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

『心理とスピリチュアルの学び場』

誰しもに人生を変える機会と選択があると信じています。

著名な心理セラピストとして知られる、西澤裕倖(にしざわひろゆき)先生プロデュース。
PR:株式会社Central&Mission

※これは長期的に本気で変わりたい方専用です。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です